JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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今年の帯広は何かがおかしいようです。とにかく雪が多い。しかも、降れば大雪という日が目立ちます。最悪の積雪を記録した12月に続き、この2月も記録を更新しそうな勢いで雪が降っています。そして、今日もまた雪。まったくうんざりです。今日も雪かきに疲れ、自宅に帰れば風邪のわが子の泣き声に疲れ、楽しみは寝床で聞くメローなジャズというのでは、まったく夢も希望もなくなってしまいます。
先月、横浜から帰省した教え子が、「先生、中札内の家の周囲をひとりで歩いていると、本当に静かなの。聞こえるのは、自分が踏み締める雪がギュ、ギュという音だけ。その音の美しさに感動しちゃたわ」なんて言い出しました。そう言えば、私も小樽で過ごした学生時代、雪明かりの街を下宿まで歩いていると急に詩などが頭に浮かんだりして、すっかり気分は伊藤整ということもあった、あった。
そう、明日からは逆転の発想に挑戦しようと思います。朝は窓のカーテンを開け、「ウヮー、なんてきれいな吹雪なんだろう!」。「こんな真白の世界に生きてる俺は幸せ者だー!」。
こんなばかなことを書いているうちに、外はもう吹雪のようです。そろそろ家に帰ります。こんな吹雪の日にも関わらず、授業に来てくれた生徒のみなさん、本当にありがとうござました。冬は教師の力量が試される時期ですね。いい授業ができないと、すぐ生徒は来なくなります。冬は教師にとっての学期末試験なのかもしれません。

教え子

「先生、久しぶり、覚えている?」とジョイの窓口で声をかけられました。いつもなら、「元気にしているのか?」なんて聞きながら、乏しい記憶をたどり「そう言うあなたは誰でしょうクイズ」を楽(苦?)しんでいるのですが、今回は久しぶりに楽勝! なにせ顔がほとんど当時と変わっていなかったからです。もう25年も前の生徒で、子どもをこの春から通わせたいということで申し込みにきたとのことでした。
27年もこの仕事をやっているのですから、これまで何人の教え子がいるのでしょうか? もちろん、私が直接教えたことがある生徒だけでもかなりの数になるはずです。まして、ジョイ全体、そして看護学校、道新文化センターなどの外部のクラスをカウントすると、それは恐ろしい数になることだけは明らかです。もしかしたら、1万人を越えるかもしれません。しかも、その生徒たちには家族がいます。そんなことを考えると、帯広で私は悪いことは絶対できません。
冗談はさておき、正直、最近は教え子たちのおかげでとても助かっています。花屋、旅行会社、電気屋、病院、保険会社、ガス屋、スーパー、等々。とにかくあらゆる業種で教え子が働いているのです。教え子という接点だけで信頼感が生まれるだけでなく、ずいぶん無理も聞いてもらったりしています。同じ物をどうせ買うなら、教え子のところから買おうなんてこともよくあることです。これがジョイを始めるときに夢見た「地域に生きる」という生活なのかもしれません。
明日の午前中は、今年初めてJICAで講座があります。そう、このJICAでも教え子がたくさんコーディネーターや事務スタッフとして活躍しています。「先生!」なんて呼ばれると、決して悪い感じはしません。そう言えば、JICA帯広センターを運営する北方圏センターの高橋館長もジョイの生徒でした!

面接

英検の面接をするようになってかれこれ25年が経ちます。毎回、ドキッとするような経験が楽しみなのですが、さすが最近はその数も減ってきたようです。でも、昨日は雪のため会場の帯広畜産大学まで行くことができないのでは? と一瞬困るほどの降雪量でした。
これまで一番驚いたのは、アメリカ人を面接したときのことです。英検準1級の面接に現れたその学生は、一見普通(?)だったのですが、英語は間違いなくネイティブでした。よくよく話を聞くと、カリフォルニア生まれの日系アメリカ人。親戚が住む十勝に移り住んで来たという彼は、「スラングを使うと減点されるのか?」とさかんに気にしていたのを覚えています。日本人がアメリカ人の英語力を診断するという、とても不思議な経験をさせてもらいました。
逆に私が面接を受けた際の衝撃的な告白をしましょう。英検1級の面接は、教室に受験者が集まり、目の前の封筒に入った題目からひとつを選びスピーチするという形式が一般的なようです。私のときも同じでした。そして、運命の面接は時計と逆周りに始まりました。私の番が終わり安堵感に包まれていると、隣に座った女性のスピーチが始まりました。「うまい!」、本当に『うまい!」。試験官のアメリカ人女性までもが、「あなたの英語は私のよりうまい!」。そんなうまい人の後にやった受験者はみな悲惨でした。
後日、その女性の名前を英検の機関誌に見つけました。「最優秀賞」、「副賞イギリスご招待」。名前は吉田かよ子(当時は「杉山」でしたが)。彼女は、当時カナダ留学から帰ってきたばかりで、アメリカンセンターに勤務していました。今では札幌の北星学園大学で教授をやっています。あのとき順番が時計回りだったら、ジョイの歴史は間違いなく変わっていたに違いありません。

最後の授業

昨日は、小樽商大専門職大学院(ビジネススクール)での今学期最後の授業でした。初めて教えるビジネス英語の講座ということで不安いっぱいのスタートでしたが、生涯忘れられない講座のひとつになりました。
最終課題は、ジョイを経営する私に「物あるいはサービス」を英語で売り込むということでした。パワーポイントを使う学生もいれば、逆に手書きのイラストで感情に訴える学生もいたりして、いままで経験したことがない授業展開になりました。新しい電話英会話レッスンのシステム提案(NTT 社員)、地震に強い新校舎の建設(元建設会社勤務)、コンビ二からの授業料納付システムの導入(北海道銀行支店長)、など。あまりにリアルな内容だったので、授業だということを忘れ真剣に質問をしている自分がそこにいました。
学生の英語力はジョイの社会人クラスで言えば、ステップ3から4ぐらいでしょうか。しかし、今回のプレゼンはそのスタイルだけでなく内容的にも、はるかにその域を超えていました。これまで「こんなことはできなのでは?」などと学生の限界を決めていたのは、先生である自分だったようです。Teaching is learning. 今回もいろいろなヒントを頂きました。
札幌サテライトはこの4月から札幌駅に近接する立派なビルに移ることになっています。つまりこの授業が旧校舎での最後の授業ということで、授業終了後、7名の学生と一緒に記念写真を撮ることになりました。背景を入れようとブラインドを開けると、そこには札幌時計台が照らされていました。「ウァー、きれい!」というみんなの声に、それは彼らが初めて目にする光景だということがすぐ分かりました。仕事を持ちながら勉強する彼らにはブラインドを空ける余裕さえもなかったのでしょう。なおさら彼らの努力に感服した瞬間でした。

寮美千子

今や童話作家としてばかりではなく小説家として大活躍の寮美千子さんとは、不思議な縁で知り合いました。実は彼女の一声で、私の父の写真がCD-ROMになり全国発売されたのです。感性の女性らしく、父の写真を5・6枚見ただけで「この人の写真は使える!」と東京から同行した編集者の前で評価してくれました。
札幌や東京の富士フォトサロンでの「浦島甲一写真展」の際に、寮さんが写真のイメージで書いてくれた詩が添えられていました。「この詩はどこで買えるのですか?」なんていうお客さんの質問には驚きましたが、とても嬉しかったことを覚えています。その寮さんが久しぶりに帯広に行きます。不思議なキャラクターに一度触れてみてください。
環境童話第二作「イオマンテ〜めぐるいのちの贈り物〜」
出版記念フォーラムのご案内
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北の大地の先住民であるアイヌの人々の自然と調和した生き方に学び、
次の世代に伝えたいと立ち上がった環境童話プロジェクト。
その第一作「おおかみのこがはしってきて」から5年。十勝発環境童話
の第二作「イオマンテ〜めぐるいのちの贈り物〜」が遂に完成しました!
出版を記念して、下記の内容で出版記念フォーラムを開催致しますので、
皆さまお誘い合わせの上、ご参加下さいますようお願い申し上げます。
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 ♪お楽しみが盛りだくさん!たくさんのご参加をお待ちしております♪
◇作者、寮美千子(文)・小林敏也(絵)両氏をお招きしてのトークショー
◇アイヌの民族楽器「ムックリ」の演奏会
◇ご来場の皆さまにもご参加頂けるムックリ演奏教室の開催
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●日時:2005年3月6日(日) 13:00〜
●場所:坂本ビル4F Bakalaboホール(帯広市西2条南9丁目1)
●お申込:事前に当会事務局まで、お電話かFAXまたはEメールで
     お申込ください。
十勝場所と環境ラボラトリー事務局
電話(0155)23−8194
FAX(0155)23−8193
Eメールinfo@kankyo-lab.com

リスニング入門

NHKラジオ「英語リスニング入門」3月号テキストが手もとに届きました。いつもの黄色い表紙で、昨年の10月からはジョイでもお馴染みの遠山顕先生が担当している人気講座のテキストです。実はこうして届くのも、これが最後になります。すでにご存じの方も多いと思いますが、この講座は4月から「英会話入門」になります。つまり、3年前まで遠山先生が担当していた同じ番組に戻るということです。同時に、私がテキストに連載してきた「英会話のお決まり表現」も今回が最後になりました。
この連載は私にとって、いろいろな面で初めての経験でした。これまで日刊スポーツや北海道新聞で連載したことはありましたが、これらは英語教育とは無縁のエッセイでした。英語関連のシリーズとしては初めてということになります。しかも、さすがNHKのラジオテキスト、たぶん20から30万部は全国で売れているのでしょう。東京で、「リスニング入門に記事を書いている浦島先生ではないですか?」なんて聞かれたことも3回ありました。
連載の難しさは、どんな状況下でも必ず原稿を締め切りまで出さなければならないということです。いくら忙しくても、体調が悪くても、いいネタがでなくても、とにかく締め切りだけは守るというのがこの3年間私が心掛けてきたことでした。毎月2つの決まり表現を取り上げてきましたので、この3年間で72もの表現を紹介することができた計算になります。
最後の72番目の表現は、Your guess is as good as mine.(僕にも分からないよ)でした。「新しい表現をプラスして、単行本で出してくれる出版社はないかしら?」と提案してくれた人もいました。そのとき私の頭に浮かんだ表現が、このYour guess is as good as mine.でした。

ヤンキー先生

ヤンキー先生こと北星学園余市高の義家弘介先生が、この3月で退職し、母校を去ることをになったらしい。私はこれまで彼とは直接会ったこともなければ、講演を聞いたこともありません。ただ、週刊文春に連載されている彼のコラムの大ファンで、札幌に向かう列車のなかで何度も目に熱いもの感じた経験があります。
彼はホームページの中で、「北星余市高校は産みの母を知らない私にとってやっと出会えた母だった。母の胎内で生涯、生徒たちとともに生きていきたいと心から願ってきた」としつつ、全国でしている講演や執筆活動に、一部の生徒の親や教師から批判的な声があり、周囲との連携が不安定になったと告白しているようです。
彼のコメントを読んだときにまず頭に浮かんだのは、なぜか「出る釘は打たれる」ということわざでした。結局、彼は北星余市高では目立ち過ぎたのかもしれません。テレビドラマだけでなく映画にもなろうとしているのですから、それも当然でしょう。彼の存在のおかげで高校も大いにPRになったはずです。その反面、スタンドプレーとしてしか彼を見てなかった人もいたのでしょう。
真実は私には分かりません。ただ、これから注目したいのは、この発表を知った学生たちの反応です。そして、ヤンキー先生のこれからの生きざまにはとても興味があります。「ヤンキー先生を探しにきました!」なんて売れないタレントが昔懐かしい人を探すような番組にだけは、登場してほしくはないですよね。がんばれ、ヤンキー先生。

鹿追が熱い!

十勝で一番元気がいい町は、鹿追町かもしれません。新聞・テレビに鹿追のことがとにかくよく載っています。そして、英語界で注目を集める試みが今鹿追で進行中です。それは「カナダ講座」という名前がつけられてはいますが、実質的には英語の小中高一貫教育と理解することができます。小中あるいは中高の一貫教育というのは最近はどこでもありますが、小中高というのは全国でも珍しいのだそうです。
ジョイも昨年から教育委員会の依頼により、鹿追の英語教育に深く関わるようになりました。授業を見学して、改善点などをレポートにまとめたり、セミナーを企画させてもらっています。今日は、鹿追小学校の先生を対象に、「授業にも役立つ使える英語の学習法」というタイトルで、私が話させてもらいました。
小学校の英語教育はまだまだ確立したものなどなく、どこも試行錯誤の中での取り組みです。鹿追の場合には、アメリカ人とカナダ人の2人のAETの他に中学の英語免許をもったJET (Japanese English Teacher)が複数配置されています。全国でもこんなに恵まれた英語環境はないのではないでしょうか?
全てのはじまりは、鹿追高校の生徒減に歯止めをかけようと、入学者全員を町費でカナダに短期留学させるというプログラムでした。このプログラムのおかげもあり、町内の中学生が町内に残り始めたと言います。そして、十勝の郡部の高校としては珍しく入学希望者が微増とのことです。この大胆な発想がなければ、小中高の一貫教育も生まれなかったことでしょう。小さな町の大きな挑戦が、今全国の注目を集めています。

ドリカム

昨日、季節外れの紅白歌合戦を楽しみました。年の瀬は格闘技番組を中心に見てしまったこともあり、私はNHKの粋な計らいに感謝、感激でした。確かに多くの人が指摘するように、広すぎるターゲット層、歌の合間の笑うに笑えないコント、ヒット曲の少なさ、紅白の凋落は当然と言えば当然かもしれません。
その中にあって、ドリカムの吉田美和が歌った「やさしいキスをして」が最高でした。しばらく彼女の歌は聞いたことがありませんでしたが、抜群の歌唱力だけでなくなぜか心に残りました。紅白の舞台には7年ぶりの出場とのことでしたが、その間、アメリカ進出失敗、元メンバーの逮捕、そして彼女の結婚など、いい意味で彼女を成長させたのだろうと思います。
今では覚えている人も少なくなりましたが、吉田美和が高校3年生のときにジョイのクリスマスパーティーで歌ったことがあります。そのとき彼女は、大きな声で「私これから東京に行きます。プロを目指します!」とはっきり宣言していました。その後、彼女の夢がDreams come trueしたことは衆知の事実です。夢を持ったら、宣言すること。そして、その夢に向かってがんばること。彼女から学んだ教訓です。
ついでに書かせてもらうと、実は吉田美和がボーカルを担当した高校生バンドは前座でした。そのときのメインは、私も入っていたジョイ・バンドだったのです! そして、そのパーティーで司会をしていたのが、今はNHK のニュースの顔、畠山ニュースキャスターでした。ジョイにも信じられないような歴史の一コマがあったのです。

全外協

全外協という組織を知っているでしょうか? 外国語教育事業の健全な発展を目的として、日本で最初に設立された「全国外国語教育振興協会」のことです。
ジョイは2000年にこの協会に加盟させてもらいました。その際、加盟校のリストを見てビビったのを今でも覚えています。そこには、イーオン、アテネ・フランセ、ELEC英語研修所、神田外語学院、日米会話学院、ベルリッツなど、NHKの英会話番組のテキストによく登場する超有名校が名を連ねていたからです。そんなところにジョイのようなローカル・スクールが入ってもいいのだろうか? と言うよりは、入会して何のメリットがあるのだろうか? なんて、実はつい最近まで考えていました。
しかし、この組織も大きく変貌しようとしています。特に、昨年、社団法人化されてからは、ジョイよりも小さな規模の、しかも地方からの加盟校が増えてきたのです。今では、北は北海道から九州まで、51の学校が参加しています。そして、これらの学校の経営者が自由に自分たちの意見をメールを使い主張し始めたのです。同じ問題や悩みを持つ経営者が全国にいる、ということを知るだけでもなぜか癒されます。
北海道では、ジョイの他、札幌のIAYとべテル英語センターの3校が加盟しています。今後は、旭川、函館、苫小牧、釧路など道内の地方都市にもこの輪が広がって欲しいものです。

外国人講師

妻からのなにげない一言、「手紙が届いたわよ」。中には、カナダ人夫妻に対する在留資格認定証明書が入っていました。私は、これで2人が来日できるという安堵感でいっぱいでした。と言うのも、外国人講師の雇用は英会話学校にとって生命線だからです。そして、このビザ申請の過程で煩雑で、ときとして不合理な事態も経験しなければなりません。
こんなときいつも思い出すのは、初めて外国人講師を招聘したときのことです。もう25年前のことになります。札幌の英会話学校に勤める大学の後輩から「アメリカ人の主人を雇ってください」と頼まれたのでした。私は「夫婦で帯広に来てジョイで教えるのなら考えるよ」と条件を出しました。そうは言ったもの、当時のジョイはまだまだ小さくて、生徒数はたぶん200名ぐらいだったと思います。全てが手探り、そしてビクビクものの申請でした。
申請後、なんと入国管理局からジョイを下見に来るという通知があったのです。担当者と私との会話を近くの机で彼女は聞いていました。なにせそのインタビューの結果で、彼女たち2人そして私の人生もが左右されるのです。きっと彼女は生きた心地がしなかったことでしょう。私はベストを尽くしました。そして、ビザが後日発給されたのです。あのときの感動の瞬間を今でも鮮明に覚えています。彼女は大粒の涙をこぼしていました。こうして、ジョイの初代外国人講師、ハリー・ロックレアーが誕生したのです。
ビザの申請のたびに、ドラマがありました。ビザの発給を受けながら、結局、帯広には来ないで他のどこかに消えていったアメリカ人もいました。とにかく外国人講師を採用するのは、地方の英会話学校にとって一番難しい部類の仕事です。ジョイの場合は、ラッキーなことにデイビットがそれを担当してくれています。デイビットもきっと今晩はゆっくり眠れることでしょう。

先生

日本語は難しい、特に敬語の使い方を若い人が苦手にしているという話を朝刊で読んだばかりでした。そう、実は私もその例外ではありません。それは若いからというよりは、私のコミュニケーションスタイルに起因するのかもしれません。「できるだけ親しみやすく話す」のが私のスタイルで、そんなことからフォ−マルな席に行くと別人28号になってしまいます。
こんな日に驚くべき手紙が届いたのです。それはある大手の出版社からのものでした。
昨年暮れにお手元にお届けいたしました弊社のダイレクトメールの宛名に不備がございました。敬称表記はすべからく「〜先生」とすべきところ、不躾にも「〜様」と打ち出したため、幾人かの先生からご叱正をたまわりました。この不手際は、発送業者のデータ変換のミスに因るのでございますが、もともと弊社の不行届きに責任があり、まことに恐縮に堪えません。ここに非礼を幾重にもお詫び申し上げます。どうかよろしくご諒恕のうえ、今後とも相変わらぬご愛顧をたまわりますよう伏してお願い申し上げます。
日本は難しい国です。この程度のことで、この会社に抗議の電話を入れた人が複数いるのですから。この出版社の性格から、対象になったのは大学の先生のはずです。この発送業者の担当者はどうなったのでしょうか? とても心配です。それにしても、このお詫びの手紙の敬語オンパレードには参ります。私には読めない漢字が3つもありました。

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