雪
今年の帯広は何かがおかしいようです。とにかく雪が多い。しかも、降れば大雪という日が目立ちます。最悪の積雪を記録した12月に続き、この2月も記録を更新しそうな勢いで雪が降っています。そして、今日もまた雪。まったくうんざりです。今日も雪かきに疲れ、自宅に帰れば風邪のわが子の泣き声に疲れ、楽しみは寝床で聞くメローなジャズというのでは、まったく夢も希望もなくなってしまいます。
先月、横浜から帰省した教え子が、「先生、中札内の家の周囲をひとりで歩いていると、本当に静かなの。聞こえるのは、自分が踏み締める雪がギュ、ギュという音だけ。その音の美しさに感動しちゃたわ」なんて言い出しました。そう言えば、私も小樽で過ごした学生時代、雪明かりの街を下宿まで歩いていると急に詩などが頭に浮かんだりして、すっかり気分は伊藤整ということもあった、あった。
そう、明日からは逆転の発想に挑戦しようと思います。朝は窓のカーテンを開け、「ウヮー、なんてきれいな吹雪なんだろう!」。「こんな真白の世界に生きてる俺は幸せ者だー!」。
こんなばかなことを書いているうちに、外はもう吹雪のようです。そろそろ家に帰ります。こんな吹雪の日にも関わらず、授業に来てくれた生徒のみなさん、本当にありがとうござました。冬は教師の力量が試される時期ですね。いい授業ができないと、すぐ生徒は来なくなります。冬は教師にとっての学期末試験なのかもしれません。