JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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最後の週末

先週の金曜日の夕方、いつものように仕事をしていると、デイビットがオフイスに入ってきました。ちょうどその時です。急に心臓の斜め上が痛み出しました。刺すような痛みで、耐えることができません。イスの上で痛みを堪える私をデイビットは心配そうに見ていました。1分ほどでなんとか楽になったのですが、デイビットは「明日すぐに病院に行った方がいい!」と言い出したら聞きません。私が大の病院嫌いということを知っていたからでしょう。
その夜、自宅のデイビットからメールが入ります。Urashima-san, from what I read it seems like you may have angina which means one of your coronary arteries is getting too narrow. You should definitely take some aspirin before going to bed and go to the doctor tomorrow.
「angina」を辞書で調べると「狭心症」とのこと。「これは大変だ!」と思いながらも、土・日と病院にも行かず過ごしてしまいました。でも、心の中では不安が高まります。「もしかしたら、これが最後の週末になるかもしれない?」。元気なよきパパのイメージを子どもたちに少しでも残したいという気持ちがこみ上げてきます。日曜日は、子どもたちを連れて公園で遊び、ランチはうどん屋さんに行き、午後にはハロイーンのジャック・オ・ランタンを作ってやりました。子どもたちは、もちろん、大喜び。
昨夜から緊張していたせいか、今朝は早くに目が覚めました。血液検査があるかもしれないと考え、朝食も食べずに8時半から循環器系で有名な病院へ。何時間も待たされ、レントゲンと心電図を取り、いざ運命の診察です。「これは心臓ではありませんね。たぶん、筋肉の問題でしょう。大丈夫ですよ」とのことでした。チャンチャン。

『英会話のかんづめ』

不思議なことを発見しました。アマゾンで本をチエックしていると、私がクライドと1998年に出版した『英会話のかんづめ』(旺文社)が、とうに絶版になっているのに、古本という形でまだ販売されているのです! しかも、その価格が定価の1,260円よりも高くて、なんと1,480円。これはどういうことだ、と私は思わず叫んでしまいました。常識で考えると、欲しい人がかなりいるにもかかわらず、品物が少ないということでしょうか。
『英会話のかんづめ』はもともと旺文社のNEOシリーズの1冊として全国発売されたのですが、1年もしないうちにこのシリーズ自体が中止されたことから、この本は市場にはあまり出ていないはずです。私は今でもプレイベートレッスンなどで好んで使っていますし、札幌の英語学校ではテキストとして導入しているところもあります。
そうこうしているうちに、ネットでこんな記事を見つけました。ある英語の先生からの書き込みです。
英文日記はともすると「朝起きて、朝食をたべて、学校へいった、部活をした」と毎日同じになりがちです。日本語で日記を書く習慣もないとなおさらです。それをさけるために、私は『英会話のかんづめ』を使いました。テーマがいくつもあります。たとえば、一つが朝食。そのテーマに4つのモデル作文があります。各一つに4行の簡単な英文日記のモデルがあります。そして一つDoクエスチョンがあり、また関連したWHQがあります。関連した単語も載っていて入れ替え作文ができるようになっています。生徒はいれかえるなり、質問に答えて自分のいいたいことを書くなりさせました。サンプルがここで書けるといいのですが、今、生徒に貸したまま戻ってこなく、手元にありません。
こうして自分が書いた本が、絶版になっても支持されているというのは、とても嬉しいことです。実は、この本はまだジョイに在庫が少しあります。欲しい方は、どうぞ。でも、「買ってアマゾンに売ろう」なんていう人はご遠慮ください。

創立90周年

帯広三条高校の創立90周年祝賀会に行ってきました。会場の北海道ホテルは400人を越える参加者でいっぱいでした。懐かしい恩師の顔、すっかりおじさんになった同級生、胸を張る出世組の先輩たち、お祝いに駆けつけた帯広の名士。様々な人間模様を見ることができました。
驚いたのは、90周年ということで集めた協賛金がなんと5千万円! 驚きです。90周年でこの金額ですから、10年後の100周年はどんなことになるのでしょうか? まあ、これも協賛会会長の鈴木樹さん(昭和30年卒)の情熱がそうさせたのでしょう。この方は、80周年の時も協賛会会長を務めた、卒業生の中でも超有名人です。
祝賀会ではお祝いのスピーチがつきものです。今日はその数なんと7名(うちひとりは欠席でした)。十勝支庁長や北海道議会議員など、全員が卒業生で、各界をリードする人たちでした。その中で異彩を放っていたのが、紫竹昭葉さん(昭和19年卒)。この名前からも分かるように、観光名所として全国的に知られる紫竹ガーデンの創始者でオーナーです。紫竹さんのユーモア溢れるスピーチが最高でした。そして、最後に「100周年もここで会いましょう!」と元気にエールを。これが三条高校の原動力かもしれません。
ジョイは今年で28年。再来年には30周年を迎えます。20周年の時は、NHKのラジオ講座の人気講師3人(遠山顕、大杉正明、杉田敏)を招いて、トークショーを十勝プラザのレインボーホールでやりました。30周年はできればパッともっと派手にやりたいものです。まだ発表段階ではありませんが、企画は私の頭の中にはあります。日本の英語界初のイベントを考えています! でも、これってたくさんお金がかかりそうです。もしかしたら、地味なものになるかもしれません。 

日本昔ばなし

「英語で読む日本昔ばなし」(ジャパンタイムズ)のシリーズが売れているそうです。これは「週刊ST」に連載されていた「辞書なしでも読める英語日本昔話」に加筆して再構成したもので、これまで5冊が出ています。Book 1が出版されたのが今年の7月5日。9月5日に第4刷が発行されていることからも、かなり売れていることが分かります。
これまで取り上げられている昔話はおなじみのものばかりです。私が知っているだけでも、桃太郎、かちかち山、かさ地蔵、おむすびころりん(Book 1)、浦島太郎、さるかに合戦、こぶとりじいさん(Book 2)、かぐや姫、鶴の恩返し、ねずみの嫁入り(Book 3)、はなさかじいさん、ぶんぶく茶がま、まんじゅう怖い(Book 4)、一寸法師、舌切りすずめ(Book 5)があります。
このシリーズの人気の秘密を自分なりに探ってみました。(1)音読やシャドーイングにピッタリの教材 (2)誰でも知っている有名な昔ばなしで、親しみやすい (3)英文の質がよくて、やさしい (4)字が大きくて、シニアには最適 (5)CD付きで1,000円はお買い得。確かに売れる要素がいくつもあります。
Book 2には、私のご先祖さまの話、「浦島太郎」も収められています。これまで何回もこの話を英語で紹介する機会がありました。ほとんどの場合、子どものときに覚えたストーリーを適当にアレンジしていましたが、そのうちこの本をきちんと読み、正調「浦島太郎」を語れるようになりたいと思います。桂かい枝さんのように、落語家風に語れるようになれば、それはそれで立派な芸ですよね。無理かな?

宝の山

午後から帯広コンピュータ福祉専門学校で開かれた山田桂一郎さんの講演を聞いてきました。山田さんはスイス・ツェルマット在住で、観光分野のエキスパートして国内外でコンサルタント業務や講演活動をしている方です。
これまで私は「帯広・十勝は観光地にならなくてもいい」とブログで書いてきましたし、話してもきました。でも、私は影響を受けやすいタイプのようです。今日の山田さんの話を聞いて、考えが変わりました! ホスピタリティ溢れる質のいい観光地なら、それもいいかもしれません。いや、帯広・十勝はそれを目指すべきです。
私がこれまでイメージした観光と言えば、団体客がワッと観光バスで到着し、お土産屋さんに消えて行く。ホテルのロビーは団体客で溢れ、情緒も何もないワイワイガヤガヤした朝の光景。そんな感じで受け止めていました。でも、いまや8割の旅行者が団体ではなく個人ということです。しかも、全国レベルでは、7割の人は旅行社を通さず自らネットなどを利用し旅行や宿泊をアレンジしているというのですから、驚きました。
いい観光地を作りたいなら、交通の便は結果と無関係、地域資源の良し悪しも関係ない、結局は人がいかに努力するしかない、という山田さんの指摘に私はうなずくだけでした。スイスでは、観光の玄関、空港の税関がホスピタリティ教育を受けているのだそうです。「十勝は何もない」などという人も周囲にはいますが、掘り出せばここは宝の山かもしれません。
春夏秋冬、四季を通じて人がこの地を訪れる。特別な観光スポットを巡るのではなく、ここで生活するように日常を体験する。人と真の交流が生まれ、会話が弾む。そんな観光地になるといいですね。そう思いませんか?

北のれんがを愛する人々

「北のれんがを愛する人々」の代表で彫刻家の相原正美さんが、今日の午後、久しぶりに訪ねてきました。このグループは、帯広市内東2条南12丁目にあるれんが造りの倉庫(築90年以上)などを改装し、文化交流施設を運営する団体で、最近NPO(特定非営利活動法人)の資格を取得しています。
現在、西側のれんが倉庫では、私のおやじ(浦島甲一)の白黒写真が常設で展示されています。同じ敷地には、ポストカードや減農薬野菜を販売する「ショップ・レンガード」、ポプラや桜の木が並ぶ中庭ではオープンカフェ「庵の桜」が営業中です。ここはまさに「大人の空間」という言葉がピッタリの場所で、休日にはいろいろな人たちがボランティアで働いています。
ところでみなさんはこのグループの名前「北のれんがを愛する人々」をどう英訳しますか? 実際に頼まれたのですが、正直、困ってしまいました。「(北のれんが)を愛する人々」なのか「(れんがを愛する)北の人々」なのか、微妙に違うからです。結局、私がつけた英訳は、Northern Brick Lovers になりました。ロックバンドの名前のようで、かっこいいと思いませんか? 略するとNBLです。あれ、どこかにありそうな名前ですね。
ここは帯広市内では珍しく落ち着ける場所です。みなさんも一度足を運んでみてください。いい風が流れています。そして、いい光が射してきます。ついでにおやじの写真を見てもらえると嬉しいです。優しいタッチの十勝野のカラー写真とは違い、力強い白黒作品に出会うことができます。相原さんの話によると、現在、東側に並ぶ倉庫を改装しているそうです。今後、演奏会や貸しギャラリーなどとして使う予定とか。ますます面白そうな空間が広がっていく予感がしてきました。

結婚記念日

今日は結婚記念日でした。と言っても、実際に結婚式を挙げたのは10月の下旬だったと思います。こんな感じで大事な日を覚えられない私ですから、平成10年10月10日に入籍して、この日を結婚記念日にしました。これなら忘れることはありません。そんなことで、今日は家族サービスの一日でした。
ランチは、裏庭で今年最後のバーベキュー。家庭菜園でできた大根を長男の一樹と抜き、牛肉と一緒に煮込んだり、サラダにしました。さすが我が家初の大根だけあって、形はメチャクチャ。しかも、辛い! 一樹は、「おとなのさらだ」と紙に書き、割り箸にテープでつけて旗を作り、器に盛られたサラダの山に突き刺しました。
魚、肉、焼きそば、サツマイモ。子どもたちの賑やかな声が響きました。私たち夫婦だけでなく、それを静かに見守るおふくろにとっても、きっといい秋の一日になったと思います。食事の後は、自宅前で家族写真を撮りました。一樹は「テレビが見たい!」と泣き顔、二男の広樹は風邪気味で鼻たらし、困り顔のおふくろ、何にも動じない元気な妻、そしてシャワーを浴びたばかりでボサボサ頭の私。奇妙な2年ぶりの家族写真です!
結婚記念日の10月10日は、同時に「WAVEの日」(毎月ぞろ目の日)です。つまりCDプラザ「WAVE」のポイントが2倍になります。3時のコーヒーブレークの後で、行ってきました。そして、選んだのがポール・ブラウン(ギター)の「ザ・シティ」というアルバム。軽快なスムーズ・ジャズです。久しぶりに少しボリュームを上げて車の中で聴きたい気分、ウーン、最高! 今日は思い出に残る結婚記念日になりました。

母校

私の母校、帯広三条高校の創立90周年を記念して開催されている「あゆみ展」を見てきました。会場の藤丸デパート・カルチャーホールに足を入れると、旧校舎の模型、歴代制服、学校祭ポスターなど、懐かしい展示物が目に飛び込んでくるではありませんか。
青春時代にタイムスリップして、想い出に浸ろうと思った瞬間、ジョイの紀子さんそしてブレーデンとエリンにばったり会ってしまいました。私の卒業アルバムを見ようということになり、卒業年次を思い出そうとするのですがダメ、年齢からの逆算は単純計算ができずにダメ(小学5年のときに珠算2級に合格して、あんなに暗算が得意だったのにー!)。結局、1970年代のアルバムを適当に見はじめした。
そして、1971年卒のアルバムの中に私を見つけました! でも、ブレーデンとエリンはクラス全員が載っているページから私をしばらくさがし出すことができませんでした。今とは違い、当時の私はずいぶんやせていました。黒ぶちのメガネをかけ、神経質そうな顔つきで、とても線が細い。クラスでは目立つ方ではなく、地味な学生で、当然、人前で話すのが大の苦手でした。今考えると、とても損な性格だったように思います。
自宅に戻ると、十勝毎日新聞が届いていました。1週間前ぐらいから始まった「常磐に誓う・帯広三条高校90年の足跡」という特集に、私の顔写真とコメントを発見! これまで、「芸能編」「ビジネス編」「政治編」などに分類されていましたが、私はどんな形で取り上げられるのだろうか、楽しみにしていました。
私はなんと「学術・教育編」。上智大学学長の石澤良昭さん、現帯広三条高校校長の橋本進一さんなど、私を含め6名の顔写真が載っていました。他の方々はスーツにネクタイ姿なのに、なぜか私はラフなシャツ姿。まあ、いいか、これが本当の自分ですから。ところで、私のコメントは「クラスの男子全員がフォークギターに夢中で、友人と教室で弾き語りをした」。30分以上もインタビューを受けたのに、この一言だけでした!

出会いに感謝

小樽商科大学大学院(ビジネススクール)の講座「ビジネス英語の実践」が昨日から始まりました。会場は、新しくなった札幌サテライト校。札幌駅のすぐ隣で、紀伊国屋が入っているビルの3階にあります。施設的には、これまでの所とはまさに雲泥の差。広くて、明るくて、いい雰囲気です。昨年は、金曜日の夜の授業は私のところだけでしたが、昨日は4つある教室の全てが使われていました。
ビジネススクールのシステムは、最初のクラスでは何人が履修するか分かりません。中には、出てみて決めるという学生もいます。昨年のクラスは7名でしたが、参加者の評判がよかったことから(満足度で「満点」をもらいました!)、今年は受講生が少しは増えるのではないか、と予想してました。結局、昨日の授業には12名が参加。動きのあるダイナミックな授業をしようと思ったら、丁度いい人数かもしれません。
「もしかしたら留学生も入るかもしれない」という情報を小耳にはさんでいました。正直、心配していました。なにせ外国人に英語を教えた経験はないからです(JICAで研修員に英語で講義はしていますが、それとはまったく違います)。結局、その留学生は現れませんでした。私のような東南アジア系の顔をした学生が教室に入って来るたびに、私は少し緊張しましたが、・・・。余談ですが、私は2度フィリピン人に間違われたことがあります。
今年のクラスには、アイスランドのビジネススクールで勉強していた人、高校で英語を教えている人、そして、大学の先生で3年もアメリカに滞在した経験がある人がいました。反対に、明らかに英語とは縁のない生活をしばらく送っていたような方も何人かいたようです。今年は昨年以上に英語力の差があります。でも、12名の共通点はやる気、モティベーションの高さです。これは、昨年の学生も同じでした。
冷房が入っているというのに、教室の中が真夏のように暑くて(もしかしたら、これは学生の熱気のため?)、2講目の中ほどで気を失いかけましたが(私はなにせ暑さに弱い!)、なんとか終えることができました。90分2コマの授業があんなに早く感じたことは久しぶりです。もちろん、受講した学生の中には長く感じた人もいたかもしれません。立場が違うと受けとめ方も違うものです。
隔週で札幌に行く生活が始まりました。列車で2時間半というのは疲れますが、新しい出会いに感謝して、札幌ライフもついでにエンジョイしようと思います。

バンクーバーの星

一時帰国中の山添創平くん(カナダ・バンクーバー在住)がジョイに顔を出してくれました。高校卒業後、カナダに留学してからはや7年。彼はバンクーバー・インシティチュート・オブ・メディア・アートでアニメーションを、そしてキャピラノ・カレッジではグラフイック・デザインを専攻しました。
卒業後は、そのままバンクーバーに残り、アパートをオフイスにデザイン関係の仕事をしています。現在は、5社から仕事をもらっているそうです。その中のメインは、「Pokerturn」という雑誌の編集で、レイアウトから記事の校正までひとりでやっているというのですから、驚いてしまいます。この雑誌は当初は2万部からのスタートでしたが、北米やヨーロッパを中心に現在20万部が発行されているそうです。すごいと思いませんか?
山添くんがすんなりカナダでの生活に入っていけたのは、「芸」のおかげかもしれません。トランプを使った手品では、高校生時代からプロ級でした。今は、彼が言うには、プロなのだそうです。パーティーなど、人が集まるところではもう彼の独壇場に違いありません。実はジョイでも、5分ほどでしたが、ジョイの先生を前に軽くマジックショーを開いてもらいました。とても好評でした。
4時45分から授業があったので、彼とは長くは話すことができませんでした。でも、久しぶりにたくましい日本の若者を見た感じがします。本業のイラストも見せてもらいましたが、確かに才能はあります! バンクーバーを拠点に立派に成長して欲しいものです。そのうち、「日本人イラストレーターがカナダで??賞を受賞」なんて記事を目にする日もそう遠くないかもしれません。期待していますよ、バンクーバーの星!

開講式

ジョイにとって今年はシニア元年です。そして、「かちまいアカデミー」の「60歳からの英語入門」が今日スタートしました。初めての記念すべき講座ということで、私も午後1時に教室に入り、少しだけ受講生にお話をさせてもらいました。
受講生は8名(うち6名が参加)。とにかく緊張のためか、みな静かで行儀がよくて、子どもたちのクラスとは明らかに違います。そこで雰囲気を和らげるために、ギャグのひとつふたつを披露。その後、担当講師の伊藤先生にバトンタッチして教室を後にしました。伊藤先生からの報告によると、レベル的には中学1年生の英語を最初からやるのにピッタリのメンバーだったようです。少し安心しました。なにせレベルの合わないクラスほど教えるのが大変なことはありません。
開講式で思い出したことがあります。帯広のカード会社の連鎖店(NC)がカルチャー講座を始めたときのことです。まだ20代だった私も「トラベル英会話」の講師として、最初のクラスにのぞみました。会場はNCの立派な会議室で、対面式に机がアレンジされていました。私はとても緊張していたのですが、NCの社長さんも同じだったのかもしれません。開講に当たって社長さんの挨拶が始まりました。そして、スピーチの最後にそのハプニングが起こったのです。
「それでは、先生よろしくお願いします!」と大きな声で言いながら、私とは反対にいる紳士に向かって社長さんがお辞儀をしたのです。慌てたのはNCの担当者でした。「先生はこちらです!」と私の方を指したのですが、時すでに遅し。そのときの社長の決まり悪そうな顔、それ以上に、情けなかった自分を今でも覚えています。若かったので、先生には見えなかったのでしょう。でも、あの時、私は確かスーツにネクタイ姿だったと思います。こうして、「トラベル英会話」は最初から「トラブル英会話」になってしまいました。
52歳になってよかったことがあります。どこに行っても、そんなに緊張しなくなったことです。話をする際、相手はほとんど自分よりも年下の人になりました。そして、年上だとしても、そんなに年齢は開いてはいません。これって、喜ぶべきことなのでしょうか? それとも、悲しむべき? まあ、いいように解釈しましょう。人生、それぞれの時代を楽しむべきでしょう。

分校

ジョイにも分校があるということを、みなさんはご存知でしょうか? 現在、音更校、稲田校、柏葉前校の3校で授業をやっています。本校とは少し違い、基本的には、個別形式の授業が中心です。
この中で一番歴史があるのが音更校で、木野大通りの「ぴあざフクハラ音更店」のすぐそばの一軒家(半分ですが)を借りています。1週間に4日間ここで授業があるのですが、冬の雪の日は大変です。特に最近は雪が多いので、授業が始まる前には雪かきしなければならないこともあります。どこかの大手英会話学校のようにショッピングセンターに入れるといいのですが、・・・。家賃がべらぼうに高いのでしょうね。
稲田校は帯広コンピューター・福祉専門学校の教室を使わせてもらっています。ここはスペースもゆったりで、明るくていい雰囲気の会場です。この専門学校では、開校以来、ジョイの先生が英語のクラスを担当していることから、教室を使用されてもらっています。駐車場も広くて、雪かきの心配もありません。有難いことです。
そして、なんと言ってもユニークなのが柏葉前校です。ここは学校法人北川学園・帯広美術工芸学院の校舎を週2日借りています。ここはもともと洋裁や簿記の専門学校でしたが、時代の流れとともに変遷して、今は生涯学習センターと言ったところでしょうか。ジョイがやっている英会話クラスの他に、陶芸、陶人形、絵画、気功などのクラスがあります。生徒数は60名ぐらいとのことですが、3分の2以上がシニアの方々です。
久しぶりに学院に行って経営者の北川さんと話してきました。ここは不思議な空間で、本部の建物には喫茶店、洋装店、展示スペースなどがあります。そして、そこはシニアの方々の憩いの場なのでしょう。北川さんと話をするのを楽しみに毎日のように来る人もいるそうです。70歳を越えても元気な北川さんは、「ここをやめたらすぐにボケてしまう。生徒がいなくなるまでやるつもり」と笑って私に話してくれました。これが本当の生涯教育ですね。
私は恥ずかしながら分校に足を運ぶのは、1年に1回あるかないかです。これじゃダメだということが分かりました。これからはもっと分校にも顔を出そうと考えています。分校から学ぶこともきっと多いはずです。

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