授業評価
先生という人種は、生徒を評価するのは仕事の一部と考えていますが、逆に評価されるということにはかなり抵抗があるようです。そういう私も例外ではありません。そして、今日届いた郵便物の中に小樽商大からの大きな封筒を見つけました。いよいよ来たぞ、とドキドキしながら封を開けると、やはり小樽商大専門職大学院(ビジネススクール)の学生からの評価でした。
質問は教員の教授法に関するもので、11項目に分かれています。その中で、「E-learningシステムは適切に活用されていましたか」「黒板やOHP、パワーポイントの字や図は見やすかったですか」は、私の場合は「不使用」ということで評価対象外でした。残り9項目のうちの6項目で7名の学生全員が「強くそう思う」の評価「5」をつけてくれました。特に「あなたは友人や後輩にこの授業を薦めたいと思いますか」と「あなたはこの授業に満足しましたか」で、全員から「5」をもらえてとても安心しました。
一方、評価が一番低かったのが、「授業はシラバスに沿っていましたか」というところです。「4」が2人、「3」が1人いました。これは厳しい! あれでもかなりシラバス通りやっていたのですが・・・。「デイスカッションは適切に運営されていましたか」で「3」が1人、「課題の設定と授業の関連は適切でしたか」で「4」が1人いました。全般的には、上出来だったのではないでしょうか。
その他、気がついたこと、感想などが書かれていました。「生徒に対する姿勢がすばらしかった」「それぞれの英語のレベルに合わせた取り組みがされていた」「新しいトレーニング法を学んだ」「この授業を通して英語の必要さ、楽しさを学んだ」「相当いろいろな英語授業を受けてきましたが、BESTです」「非常に考えられたバランスのよい授業でした」「このような授業は広く学部でも利用されるべきだと思います」などなど、肯定的な意見が多かったようです。
ただ、ひとつだけ疑問が投げられていました。「学生の発言等は積極的だったので、話すそばから文法や表現の間違いを直すという方法もありうるのではないでしょうか?」。ウーン、私はこれまでその場で直すというのは、コミュニケーションを途中でストップさせてしまうので、やめた方がいいと理解してきました。ただ、最近カナダ留学から帰ってきた生徒は、通っていた英語学校で間違うたびに「主語は?」『〜の過去形は?」というように直されたのがよかった、との意見。自分の教え方を再考する機会をもらえるのが、授業評価の本当の意義なのかもしれませんね。