JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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TOEIC

今日はTOEIC公開テストでした。私は2000年から帯広会場の会場責任者をしています。帯広会場が始まった当初は、果たして帯広会場で100名もの受験者がいるのかどうか、とても不安でした。100名という数が、本部から地方会場の目安として提示されていたからです。
帯広会場は年3回の実施ですから、これまで計13回開催されているということになりますが、1回だけ100名を割ったことがあります。逆に会場の収容限度の160名に近づいたこともありました。昨年から釧路会場、北見会場が開設されたおかげで、最近は120名前後で推移しています。
毎回TOEICを運営して分かるのですが、写真のサイズ、携帯電話、その他、年々規則が厳しくなってきました。これもTOEICが会社での昇進や給料に大きく関係してきた結果だと思います。運営する方も毎回プレッシャーを感じているのは当然です。帯広会場の一番の心配はなんといっても地震! いったん避難したら、試験は無効になってしまうので、判断が責任重大になります。
もうひとつ気づいたことは、若い人たちの受験です。帯広で若い人と言えば、帯広畜産大学の学生が中心ですが、確実に増加傾向にあります。文系の学生には就職前のTOEIC受験は必須になっている感がありますが、畜大生にもそんな意識が広まってきたのでしょうか。これはとてもいいことだと思います。
それにしても、リスニング45分、リーディング75分、計2時間の試験というのはかなりの集中力を要します。受験したみなさんご苦労様でした。そしてスタッフの方々も今日はゆっくり休んでください。

ピアノマン

英国の海岸で保護されたピアノを弾く身元不明の男性が世界で注目を集めています。そして、この“謎のピアノマン”のおかげで恩恵を受けている人がいるのだそうです。その人の名は、ビリー・ジェエル。私は「ニューヨークの想い(New York State Of Mind)」「オネスティ」 「素顔のままで」が大好きで、「ポップスでリスニング」のクラスでも使わせてもらいました。
なぜビリー・ジェエルが? という人もいることと思います。実は彼の32年前の名曲に「ピアノマン」があります。その曲が英国での報道の際にBGMで使用されていることから、最近発売されたベスト盤「ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル」の出荷枚数が倍増しているのだそうです。「謎のピアノマンの仕掛人はビリー・ジェエルでは?」なんて考えるのは私だけでしょうか? それにしてもベスト盤のタイトルがあまりにもタイミングがよすぎます。
男性は20~30歳代で、身長約180センチ。ずぶぬれの黒タキシード姿で海岸を歩いているところを警察に保護されたそうです。男性は全く話さず、目も合わそうともしないといいます。医師らがペンと紙を渡すとグランドピアノの絵とスウェーデン国旗を描いたというのです。そして、病院の礼拝堂にあるグランドピアノの前に連れて行くと、「白鳥の湖」やジョン・レノンの曲のフレーズ、オリジナルらしい曲のフレーズをひき続けたというのですから、これはできすぎています。
来月あたりに「謎のピアノマン」なんてタイトルのCDが出たら、私は怒ってしまいますよ。「実はこのアルバムを録音した直後に、彼は失踪したのです!」なんてことにならないでしょうね? でも、発売されたら、私は騙されて1枚買わせてもらいます。なにせ楽器の中で私はピアノが一番好きなんです。今晩は家でビリー・ジョエルのアルバム「ストレンジャー」でも聴きますか。

J−SHINE

最近、よくJ-SHINEという不思議な英語を目にすることはありませんか? これは小学校英語指導者認定協議会の略称です。日本における「小学校での英語教育の普及・発展を支援する」という趣旨で、2003年に内閣府へ「特定非営利活動法人」としての申請をして、民間主導で設立された英語教育指導者の資格認定を行うNPOです。
 
ご存知のように、日本では正式には小学校での英語教育はまだ始まっていません。一番の悩みは誰が教えるかということだと思います。小学校の担任が教えるのがいいのか? それとも英語を専門にする先生が教えた方がいいのか? 全ての体制が整うのを待っていたら、いつになるか分かりません。ますます日本の英語教育は世界で遅れをとることになりかねません。そんなことから、J-SHINEが日本の小学校での英語教育を促進するため、全国の教育関係諸団体が協力して小学校英語の指導者を養成する体制を作ろうとしているのです。
J-SHINEの理事として、中心的な役割を果たしているのが松香洋子先生です。その松香先生が13年ぶりにジョイに登場します。日本の児童英語界の第一人者が考える理想の英語教育に触れる絶好のチャンスです。6月2日はJ(ジョイ)にいらっSHINE!
第84回 ジョイ・フォーラム
日時:6月2日(木)午後7:15〜8:15PM
会場:ジョイ・イングリッシュ・アカデミーB館 バッキーホール
講演:「英語ができる15歳を育てる英語教育」
講師:松香洋子(松香フォニックス研究所所長)
対象:英語教育に興味がある人。
会費:ジョイ会員800円、一般1,000円
定員:50名(定員になり次第締め切ります)
申し込み:直接ジョイのカウンターかメール、FAX、お電話でどうぞ。
講師紹介:松香洋子(まつか・ようこ)玉川大学卒。早稲田大学英語学専攻科卒。子連れでカリフォルニア州立大学サンフランシスコ校留学、修士課程修了。オランダ・ユトレヒト大学にて客員研究員。現在、松香フォニックス研究所所長、松香フォニックス全国研究会会長、玉川大学・大学院講師。NPO教育支援協会特別顧問、J-SHINE小学校英語講師認定協議会理事。

転職

大学時代の後輩から転職を知らせるハガキが届きました。彼とはESA(英語研究会)で一緒に英語を勉強した仲間ですが、後輩でありながら、彼の英語力は私よりも上でした。大学卒業後には、東京銀行に就職。ニューヨークをはじめ、かなりの期間にわたり外国で勤務していました。
今回の転職先は、「モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信株式会社」。そして、そこでの彼の肩書きは「エグゼクティブ・デイレクター、コンプライアンス部長」ということです。最近は、外資系の会社が増えてきたためか、会社名からどんな業務をやっている会社なのか分かりづらくなりました。そして、肩書きもこれまでの一般的なものとは大違いで、英語をそのままカタカナにしている場合が多いようです。
ところで、みなさんは「コンプライアンス」という言葉を知っているでしょうか? コンプライアンスとは、complianceと綴り、comply(法令などを守る、遵守する)の名詞形です。日本語に訳すと「法令遵守」になります。最近は、雪印グループ、テーマパークUSJ、日本ハムなど企業の不祥事が相次いでいます。そんなことが起こらないように、日頃から法令などを遵守してルールを守った活動を行うように、社員全員に徹底させることが必要になりました。
私の同期生もほとんどの場合、最初に就職した会社には残ってはいません。みな第2、第3の企業で働いています。私はジョイを始めるために松下電器を1年半で辞めてしまいましたが、あのまま在職していたら今頃どうなっているのでしょうか? 私もカタカナ会社・カタカナ肩書きの名刺を持ち歩いるかもしれませんね。

杉田敏のビジネス英語クリニック

「AERA English」7月号が届きました。早速、連載「杉田敏のビジネス英語クリニック」のページを開くと、そこにダークスーツにネクタイ姿の私がいました! この日のために藤丸の紳士物売り場でスーツを買い、床屋に行ったのですから、普段の私ではありません。今回のテーマは「言いにくいことを相手に伝える表現」。3つのお題に対する私の答と杉田先生のコメントを紹介しましょう。
<お題1> 評判のレストランに顧客を招待したのですが、スープは辛過ぎるし、ウェイターのサービスもお粗末。ついにはコーヒーをテーブルにこぼされました。ヘッドウェイターを呼んで文句を言いましょう。
<私の答> I’m deeply disappointed today. I’ve heard good things about this restaurant, but . . .
<杉田先生コメント> 同感です。こういった場面でここぞとばかり横柄に振る舞う人は、見ていていて不快ですよね。クライアントだって、人が怒鳴りつけられているのを見て、いい気持ちはしないはず。反対に、浦島さんの回答のようなセリフを静かに、丁寧な口調で言えたら、人間的な大きさを示すことができて、クライアントも信頼を寄せてくれることでしょう。
<お題2> 出張でクライアントのニューヨーク本社を訪れました。会議前にトイレに行きたいのですが、場所がわかりません。表示も見当たらず、仕方なく受付嬢に尋ねることに。何と聞けばいいでしょうか。
<私の答> Excuse me. Where’s the restroom?
<杉田先生コメント> 英語で「トイレ」を指す単語はいろいろあるが、注意したいのが”toilet”の使い方。toiletは、イギリスではトイレの意味で使われますが、アメリカでは便器を指すこともある直接的な言葉。私の知るアメリカ人には、日本語の会話の中で『トイレ』という言葉を聞いても、違和感を感じると話す人もいます。アメリカ人に対しては、浦島さんの回答にもあるrestroomあるいはbathroom, men’s room, lavatoryなどを使うほうがいいでしょう。イギリスの口語ではlooとも言います。ちなみに、bathroomはトイレを指す婉曲的な言い方として、家の中に限らず、オフィスビルなどでも使えます。
<お題3> アメリカ人のビジネスマンから、「日本の会社と交渉していて、一番頭が痛いのは決定が遅いことだ。嫌になってしまう」と愚痴をこぼされました。「もっと忍耐を」とアドバイスしてあげましょう。
<私の答> I understand how you feel, but be patient. Decision-making takes longer here.
<杉田先生コメント> 相手に歩み寄る姿勢というのは、コミュニケーションを築く上でとても大切なポイントです。
他の2人の回答者の答が気になりますね。そんな人はぜひお近くの書店で、「AERA English」7月号をお買い求めください。

全道版一面

夕食に自宅へ戻ると、妻がお風呂場から明るい声で「お父さんが道新に出ているみたいよ。2人から電話をもらったわよ!」。早速、新聞を広げると大きな囲み記事に「英語教科書に十勝の自然美 故浦島さんの写真紹介」の見出しが躍っているではありませんか。私も見出しと一緒に踊ってしまいました。
十勝では五面でしたが、全道的には一面で紹介されていることはすぐ分かりました。 どんな新聞でも一面に出るというのは、大変なことです。私はこれまで一度しか経験したことがありません。帯広コンピュータ専門学校が開校するときに、「英会話」の担当講師として私の顔写真が出ました。もちろん、十勝毎日新聞です。今回は部数が少ない夕刊ですが、それでも北海道新聞の全道版の一面ですから、これはめったにあることではありません。
記事を読み、遺作展を帯広、豊頃、札幌そして東京でやって本当によかったと思いました。札幌では2週間で4千人、そして東京は1週間で6千人もの方々が会場に足を運んでくれたのですから、これ以上のことはありません。特に東京での写真展が終わってからは、疲れと虚脱感で、2ヶ月ほどジョイの「校長」でありながら「好調」ではなく「絶不調」でした。でも、遺作展があったからこそ、今があるのだと思います。
チャンスは何から生まれるか分かりません。おやじはただの写真好きのアマチアカメラマンでした。そんな人がこうして全道版の一面に登場してしまうのですから、人生はおもしろいものです。次は私が全国版の一面を飾りたいと考えています。でも、どうやったらそれができるのでしょうか? そんな快挙を経験した人がいたら、教えてください。
*北海道新聞のホームページでも見ることができます。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050524&j=0046&k=200505244584

テルミー

月曜日の朝は「テルミー」から始まります。「テルミー? ローリングストーンズの曲にそんなのがありましたね」「別れた女房の名前がテルミでした」「それ何? テルミー」なんていう愚かな声が聞こえてきそうです。実はこのテルミーはギリシャ語で「温熱を利用した療法」を意味します。つまり温熱療法のひとつなのです。
私は若い頃から肩こりなどがひどく、これまでに鍼灸、マッサージ、カイロプラクティックなどを試してきました。そして、最後にたどり着いたのがテルミーでした。テルミーは1929年に発明されたと言いますから、すでに70年以上もの歴史がある民間療法です。
私たちの心と体には、生まれながらに健康を回復させる力「自然治癒力」が備わっています。つまり、病気は自然治癒力より病気の悪化力が大きくなったときに起きるのです。現代医学は薬やその他の方法によって病気をおさえ健康を回復させるのですが、テルミーは自然治癒力を高めることで健康を維持します。
「能書きはいい、具体的にはどうやるの? プリーズ・テルミー」と言うあなたに教えましょう。点火したテルミー線(植物成分からできた線香状のもの)を冷温器(万年筆大の銅でできた筒状のもの)の中に入れ、冷温器2本を1セットにして体表(皮膚・血管・リンパ管・神経・筋肉など)を刺激するのです。刺激の方法には、皮膚をなでたりおしたりする方法や、皮膚に直接触れずに熱や煙で刺激を与える方法があります。もっと詳しいことを知りたい人には、私が「テルユー」。
ところで、実は私の妻もテルミーの講習を受けてやれるようになったのですが、私は毎週1時間ほど治療を受けに行っています。理由はもうお分かりですね。下手な人がやると熱いーんです!

ガラスの彫刻家

昨日そして今日と英検合格セミナーでした。2日間で10時間30分という長丁場で、すっかり疲れてしまいました。疲れた心身を癒してくれるのは、やはり芸術です。昨日からたまっていた郵便物の中に「嶋崎誠ガラス彫刻展」の案内ハガキを見つけました。残念ながら、開かれるのは北海道内ではなく川崎市ということで、行けそうにありません。でも、ハガキに写っている作品を見るだけで、少し癒された気分になりました。
嶋崎誠さんとは、英文雑誌『ノーザン・ライツ』の編集を通じて知り合いました。彼の工房にもお邪魔させてもらったこともあります。彼はガラスの彫刻家と呼ばれていますが、ガラスの陶芸家(粘土の代わりにガラスを使う)と言った方が理解しやすいかもしれません。そうそう忘れてました、実はジョイB館のバッキーホールに彼の小さな作品があります。ピアノの上にある緑色のガラスの固まりがそれです。
嶋崎さんは、もともとは早稲田大学美術史科で現代美術を学びました。それが古代メソポタミアで使われたガラス技法で彫刻の制作にするようになり、1993年には京都で開催された第一回ガラス彫刻コンペティションでグランプリを受賞。現在は、釧路湿原を望む丘陵地で彫刻及び絵画の制作に取り組んでいます。
嶋崎さんの作品で思い出したことがあります。機会があれば、ぜひジョイにある作品を手で触ってみてください。いろいろな願いを叶えてくれそうなパワーを感じます。授業の前にそうすると、これまで聞けなかった英語が分かるようになる、そんなご利益があるかもしれませんよ。

Nothing Ventured Nothing Gained

私のオフイスの壁には、「Nothing Ventured Nothing Gained」と書かれた色紙が飾られています。これは英語のことわざで、辞書などでは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と訳されていることが多いのですが、「リスクを犯さなければ、何も得られない」の方が分かりやすかもしれません。
この色紙を書いたのは、実はリチャード・ブランソン(2000年に英国エリザベス女王より”ナイト”の称号を授かり、現在はサー・リチャード・ブランソン)本人です。当然、彼のサインもついています! この名前を聞いてピンと来る人が何人いるでしょうか? 残念ながら、私の周囲にはチャールズ・ブロンソンと間違える傾向があるようです。
リチャード・ブランソンは、年間40億ポンドの総売上高を誇るヴァージン・グループの創始者で会長です。この英国を代表するグループでは、ヴァージン・アトランティック航空をはじめ、世界22カ国にまたがる関連会社で約25,000人の従業員が働いていると言われています。それ以上に彼を有名にしたのが、熱気球による世界初の大西洋および太平洋横断を成功させた冒険家としての顔かもしれません。
私はなぜかリチャード・ブランソンに憧れています。あのカジュアルな服装、ジョークたっぷりの話し方、それ以上に彼の波瀾万丈の人生そのものが魅力です。だから、笑われるかもしれませんが、私の手帳は常に彼が好んで使っているという黒い表紙のものにしています。もちろん、スタイルだけ真似しても虚しいことはわかっているのですが、・・・。
単調な日々が少しでも続いたり、弱気になったりすると、私は目の前の色紙をながめ自分を奮起させています。「少しぐらいリスクを犯さなければ、何の展望も得られない」と心の中でいい聞かせています。そう言えば、この色紙もあるリスクを犯して手に入れたものでした。もちろん、このブログにはその顛末記は書くことはできません。興味がある方は私に直接聞いてみてください。

写真家・相原正明

私は英語関係の仕事をしていますが、財産は幅広い分野の人たちとの人間関係です。おやじが写真をやっていたおかげで、写真の世界にも何人か仲のいい友人がいます。そのひとりが相原正明(あいはら・まさあき)さんです。東京から映像ディレクターがおやじの作品をCD-ROMで出したいと訪ねて来た際に、お伴していたのが相原さんでした。それ以来、交流は続いています。
相原さんの得意分野はオーストライアです。昨年10月から今年の3月までオーストラリア・タスマニア州ウィルダネスギャラリーで、日本人カメラマンとして初めて写真展「Talking to Spirit of the Land」を開催しました。そして、これまでの活動が評価され、オーストラリア・タスマニア州より『フレンド・オブ・タスマニア』として公式に任命されています。
相原さんには、これまでも何度かジョイで話してもらったことがありますが、6月に再び来てもらうことになりました。ぜひ、一度相原さんの写真をあなたの目で見てください。写真に対するコンセプトが変わるぐらいの衝撃を受けるはずです。
スライド&トーク「オーストラリアのエコツーリズム」
日時:6月17日(金)7:00〜8:15PM
会場:ジョイB館1階 バッキーホール
会費:ジョイ生徒500円、一般800円
申し込み:必ず電話、FAX、メールで事前にお申し込みください 電話 33-0198、FAX 36-7930、メール joynews@joyworld.com
講師紹介:相原正明(あいはら・まさあき)1958年東京都出身。日本大学法学部新聞学科卒業。学生時代より北海道、東北のローカル線、ドキュメンタリー、動物、スポーツなどを撮影する。卒業後、広告代理店 創芸に勤務。1988年、8年間の代理店勤務ののち退社。オートバイによるオーストラリア単独撮影ツーリングに向かい、彼の地にて大陸とネイチャーフォトの虜になる。撮影ではホテル等は使わず、必ず撮影場所でキャンプして、大陸と一体に成ることを心掛けている。現在は、一年のうち2〜3ヶ月をアウトバック(オーストラリアの荒野)での撮影に費やしている。これまでオーストラリア大陸を旅した距離は18万キロに及ぶ。
写真展:「The Light From Downunder」「オーストラリア風景写真展」「The Light From Doununder2」「The Heart of Desert」「Great Outback」「HEART OFDESE」「地球日和」「キンバリー」「カンタス航空80周年記念式典特別展(一般非公開)」「キンバリー」「虹大陸」「精霊の島」「Talking To Spirit of THE Land」(オーストラリアタスマニア州ウィルダネスギャラリー)
写真集:「砂の大陸」「地球日和」「天のしずく」
CD-ROM:「オーストラリア」「GREAT OUTBACK〜創世記〜」
DVD:「虹大陸」

帯広コネクション

日本の英語界で囁かれていることがあります。それが「帯広コネクション」です。これは「東京など本州からの人が帯広で出会い、それを切っ掛けに人間関係を深めて行く」という現象をさしています。そんな帯広コネクションから、また新しい本が6月上旬に発売されることになりました!
書名は『大人の自己演出養成講座』、発行はアイビーシーパブリッシング、著者は福島範晶(ふくしま・のりあき)。福島さんの名前を覚えている人も多いと思います。昨年の英語EXPOにゲスト講師として参加しました。「翻訳で英語力をアップしよう!」「リーディングからスピーキングへ」という2つの講座を担当したのですが、とても評判がよかったようです。そのとき東京からアイビーパブリッシングの編集長が来ていて、2人は意気投合し、今回のコラボレーションが実現したことになります。
後日談ですが、帯広から東京へ戻るフライトが遅れてしまい、空港で数時間過ごさなければならなかったそうです。でも、その間にいくつかの企画が決まったというのですから、世の中何が幸いするか分かりません。
福島さんとは、15年以上も前に知り合いました。理由は福島さんが経営していた英会話学校の名前が「イングリッシュハウス」だったからです。私の学校は「イングリッシュハウス・ジョイ」でした。これも何かの縁ということでしょうか。
福島さんの著書『英語が英語のままわかる本』(ジャパンタイムズ)は、アマゾンのランキングで常に上位を占めています。そうそう、ジャパンタイムズには私が紹介したのでした! そして、『大人の自己演出養成講座』に続き、もう1冊ジャパンタイムズからライティングの本が出る予定です。ますます福島さんは英語界で知られる存在になりそうですね。これも元はと言えば、帯広コネクション。たとえ有名になってもジョイにはこれからも気楽に来てくれるはずです。もしかしたら、今年の英語EXPOにも2年連続で登場することになるかもしれません。お楽しみに。

Mr. シャドーイングのその後

ジョイでシャドーイングと言えば、石川勇太くんを思い出します。その石川くんが、夕食をまさに食べようとしていた6時23分、オフイスを訪ねてきたのです。相変わらず、間の悪い男であることは変わりありません。電話を受け、ジョイに戻ると、笑顔の石川くんがいるではありませんか。彼は現在ボストンにある名門、バークリー音楽院で学んでいます。専攻は「フイルムスコアリング」(映像と音楽をあわせる分野)で、将来的には音楽プロデューサーを目指しているそうです。
この石川くんを有名にしたエピソードを紹介します。彼がジョイに通い始めたのは、高校3年の8月のことです。ちょうどA館が完成し、引っ越しをしていたときでした。彼の間の悪さはここから始まったようです。次に彼の口から出た言葉が衝撃的でした。「僕バークリー音楽院に行きたいんです」。英語力を聞くと、「高校に入って以来、ほとんど赤点です」。世の中には、「間が悪い」だけでなく「無謀な」人間がいるということを、私は初めて知りました。
時間もないことから、とにかく勧めたのがシャドーイングでした。まずは私の著書『英会話お決まり表現』から始めたのですが、なんと1週間で1册全部できるようになりました。CDをMDに録音し、自転車に乗りながら通学時に練習したそうです。続いて『やさしい英語で自分を語る』『自分を語る英会話』をそれぞれ1週間程度でマスターしてきたのですから、驚異でした。そして、冬の英検で2級に見事合格。高校の定期試験でも初めて80点以上とり、先生や同級生そして両親もがビックリ仰天したそうです。
最終的には、大学受験参考書の高度な英文までシャドーイングできるようになりました。そして、高校卒業時には私の英検準1級クラスで勉強していたのですから、ジョイの歴代生徒の中で、彼は最短で英語ができるようになった男です。その彼が一言、「先生のおかげでアメリカの大学に入っても英語では苦労しませんでした」とあっさり言うではありませんか。それを実証するのが、ほとんどの日本人学生が「F」をとる「小論文」のクラスで「A」を取ったことです。
石川くんが帰り際にいい言葉を残してくれました。アメリカに行って分かったのは、「発音が大事!」ということだったそうです。「へたな英語では相手にされない」と力説していました。これは「石川語録」として、私の授業のネタに使わせてもらいます。「4年のプログラムを3年で終了したい」という石川くん。期待していますよ。でも、あの間の悪さは音楽には致命的な感じがします。次回は電話入れてから来てください。

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