悪いニュース
朝からNCB英会話教習所がクローズするらしいという電話が札幌の友人からありました。ほぼ同時に、ジョイも加盟している全外協(全国外国語教育振興協会)からも同スクールの破産を知らせるニュースがメールで流れてきました。
ホームページを見ると、NCB英会話教習所は東京・新宿を本校に東京に3校、大阪2校、京都、神戸、福岡、札幌にそれぞれ1校、合計10校を展開していたようです。自動車教習所と同じようなシステムで、テキストのセンテンス番号に対応したレッスンがスケジュールされているとことから、「英会話教習所」と名前をつけたのでしょう。
札幌の有名書店にはこの学校のブースがあり、私も何度か「英語を習いませんか?」と声をかけられたことがありました。ジョイは10年ほど前までサンディエゴ州立大学の生涯教育学部との共催でTEFL(外国語としての英語教授法)のCertificate Programを運営していたことがありました。このプログラムは4年続いたのですが、その後、NBC英会話教習所が同じようなプログラムをサンディエゴ州立大学とやるという新聞広告を見て驚いたことを覚えています。
ホームページに載っていた「閉校のお知らせ」を読むと、「近年の業績不振と急激な低価格化にともなう競合の激化の中で、教育の質の向上・維持を優先させたことがかえって経営を悪化させる結果となった」と書いてありました。これが本当の理由なら、この業界もどこか間違った方向に進み始めているのかもしれません。
NCB英会話教習所は全外協には加盟してはいませんが、毎年繰り返される英会話学校の倒産により業界のイメージは悪化します。しばらく関係先は大変なことでしょう。私は教えることと経営の両方をやっていますが、やはり経営の方が難しいと思っています。ヤクルトの古田新監督もきっとそれがもうすぐ分かるはずです。ジョイはこれまで通り、地道にやって行きます。