JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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15名のチャレンジャー

13日の金曜日(ドキッ! 不吉な予感)は、小樽商科大学大学院ビジネススクールで今学期初めての授業「ビジネス英語の実践」がありました。ここでの授業はこれで3回目ということになります。1年目は7名、2年目は12名、そして今年は14名の学生が集まりました。つまり、今年は最初の年の2倍の受講者数ということになります。当然、ひとりずつ自己紹介をしてもらっても時間が2倍かかります。初日から時間配分が大変でした。
学生のバックグランドもさまざまです。学部を卒業してそのまま大学院に入学してきた学生もいれば、大学や高校の先生もいます。そして、今年は初めて中国からの留学生が入ってきました。でも、中心はやはりビジネスパーサンです。
もちろん英語のレベルは今年もかなりの差がありました。ジョイの基準で言えば、ステップ2から6(ジョイには5までしかありません!)まで。こんな人たちを同じクラスで教えるのは至難の技です。でも、これからの英語教師に求められるのは、レベルが違う生徒が入ったクラスを教える技術かもしれません。それが中学校であれ(そのうち小学校でも)、高校はもちろん、大学だって、レベルがそろったクラスはもうありえません。
帯広大谷短期大学での今年の授業(ここもすごく差がありました!)から、私なりにヒントを得ました。「英語を教えるのでなく、英語で何かを学ぶ」という感覚で授業をやるということです。その点、ビジネス英語はそれにはピッタリ! どちらにせよ今年も大きなチャレンジになるでしょう。私を含め15人のチャレンジャーにとって、最後に充実感が残るクラスにしたいものです。

ありがとうの心

8日(日)は台風並みの風と雨で大変な一日でした。遠音のギター、曽山さん(札幌在住)とランチを一緒にという約束をしていました。午前9時に「今日は天気が悪いから、ゆっくり来て」と電話を入れると、「もう峠を越えています!」との声が。曽山さんは、遅れるのが大嫌いな私と同じ几帳面タイプでした。そんなことで帯広には11時に到着!
今回はその日の夜にある「すずき一平」さんのライブのサポートの仕事でした。「すずき一平」さんの名前を聞いて、「水鏡」の曲名が出てきた人は私と同世代です。この大ヒット曲は1980年のリリースですから、なんと26年前のことになります。そして、HBCラジオ「一平・直子のほっとスマイル!」が思い浮かんだ人は、日中にラジオを聞いている人です。
一平さんは55歳になります。私とほとんど同世代です。ライブでのトークが感動的でした。特に新しいCD「ありがとうの心」に収録されている「母さん」には、聴きながら不覚にも涙がこぼれました。同じ時代を生きてきた人が歌うからなおさら説得力があるのでしょう。そして、この曲を歌ったあと、涙をこらえることができる一平さんはプロでした。
デビューは1974年。今年で32年のキャリアです。ということは、ジョイの29年よりも長いということになります。同じ仕事で30年もやれるというのは、それはそれは大変な努力の結果です(私もあと1年でそう言われるかも?)。打ち上げで、早く帰る私を曽山さんと一緒にわざわざ店の外まで出てきて見送ってくれた一平さんには頭が下がりました。ありがとうの心、私も大事にしていこうと思います。

遠音コンサート

10月15日(日)に遠音のコンサート「遠TONE音と仲間達」(主催:OCTV、協賛:ジョイ、その他)が帯広であります! 3年ぶりぐらいになるでしょうか? 最近は時間の感覚が薄くなってきました。どの年に何をやったか、思い出せません。たぶん3年ぶりぐらいだと思います。
今回の会場は、帯広市民文化ホール(小ホール)。ここは音がいいので楽しみです。なにせ遠音のサウンドはとても繊細で、会場の音響によってずいぶん違います。これまで何十回も遠音のコンサートは聴きましたが、一番よかったのは、なんと帯広のお寺(西別院)でした。残響、お香のにおい、そして作り物ではないセッティング。これは歴史に残る名演だったと思います。
今回は、尺八、琴、ギターの3人のメンバーに北海道が生んだ天才パーカッショニスト、新村泰文さんがゲストで参加します。私も大好きな新村さんが出るということで、これまで聴いたことがないサウンドがとても楽しみです。特に遠音にしては珍しく激しい曲「夏雨」に注目しています。
15日は日曜日ということで開演は1時30分、お昼のコンサートです。夜は疲れるという人にはピッタリ。入場料の3,000円はお買い得です。なにせ3,000円で心が癒されるのですから。チケットのお買い求めは、ひとりプレイガイドの私、浦島までどうぞ。目標の50枚まであと一歩。みなさんの協力で遠音コンサートを成功させましょう! 

結婚式

私が苦手なのが結婚式での挨拶です。これまで失敗して、落ち込んだことが何度もあります。失敗の多くは、場を和ませようと放ったジョークが受けずにしらけてしまったことです。乾杯の挨拶の後、手にグラスがなく慌てたこともあります。万歳三唱では、今でもなんと言っていいか言葉に詰まってしまいます。
昨日はスタッフの水野美和さんの結婚式で、職場を代表しての挨拶を頼まれていました。朝から何を言おうか考えていたのですが、その度に子供に邪魔されたり、スタッフのNさんに邪魔されたりで、その準備ができませんでした。しかも、今回は祝宴が始まり新郎新婦のケーキ入刀のあとのスピーチということで、なおさら緊張していました。私の話など聞いてくれないだろう、と考えていたからです。
でも、昨日はいつになくリラックスして、手元のメモを見ることなくやることができました。リラックスしすぎたのか、新婦を「美和ちゃん」なんて呼んでしまい、後から妻から「あれはないよね」なんてきついコメントが。でも、それだけいい雰囲気の結婚披露宴だったのでしょう。
それにしても驚いたのはジョイ関係者の多彩な才能です。司会の2人はNHKのアナウンサーとFM-JAGAのDJでもある先生。タイからドレスの生地を買ってきた運び屋(?)は生徒、作ったのはジョイの先生のお母さん。ブーケは華道の先生でもあるジョイの先生の作品。うーん、こうなったら「ウエディングプラザ・ジョイ」でも始めましょうか?

集中講義

北海道教育大学釧路校での集中講義「異文化交渉論」を終え帯広に戻ってきました。今年の受講生は8名。こんな小グループで同じ学生を4日間も指導できるのですから、これはとても恵まれた、そしてやりがいのある仕事です。
しかし、今年は最初から不運に見舞われました。まずは初日。9時になっても学生がなかなか集まってきません。それもそのはず、掲示板にはこのクラスが9時30分から始まると書いてあったそうです。知らないのは私だけでした。クラスの人数も知らされていたのは7名。当然、7名分しか資料は作っていませんでした。今年から大学ではコンピュータによる講座申し込みが始まったそうです。移行期というのは、ミスがつきものかもしれません。
しかも、風邪のためちょっと喋るだけで咳が出てきます。いつものように軽快(?)に話すこともできませんでした。もう2週間も風邪が抜けません。ボケーとしていたのか、3日目には持って行くべきCDを1枚ホテルの部屋に忘れてしまい、万事休す。不本意ながら内容を一部変更させてもらいました。
なんだかんだあった授業でしたが、今年も協力的な学生に助けられ無事終了することができました。初日はまともな自己紹介もできなかった学生が、最終日には立派にディベートができるようになるのですから、若い人たちの才能は無限です。
私が教えている国際理解課程がなくなることから、この集中講義も残すところ来年1回のみになりました。私にとっては、教育大学での授業が大学で教える初めての経験でした。2000年からこれまで、正直、私はここで育てられました。来年の授業は体調管理に努め、最高のパフォーマンスで締めくくりたいと思います。

研修員アンケート

1996年に帯広にJICAの研修施設ができて以来、私はオリエンテーション講師として「日本の社会と日本人」と「日本の経済」という2つのセミナーを年に8回程度担当しています。対象は外国人、使用言語はもちろん英語。毎回90分のセミナーをやるたびにグッタリ疲れてしまいます。
9月12日にも「南東欧地域農産物市場経済コース」の参加者8名に「日本の社会と日本人」ということで話してきました。セミナーが終了すると必ず管轄の北方圏センター帯広国際センターから「講師謝金の口座振り込みの案内」と「研修員アンケート結果」が送られてきます。そして、今回の結果が昨日届きました。
アンケートは、(1) Presented material was appropriate. (2) Information given is useful. (3) Instructor was receptive to questions. (4) Presentation was given clearly.という4つの質問に対して5段階で評価するというものです。そして、遂に悲願の完全試合を達成しました! 8名全員が全ての項目で5の評価をくれたのです。これまで必ず一人か二人が4をパラパラつけてきていました。
特に私が弱いのは(1)です。毎回違う話をするので、体調が悪いときはどうしても話もおもしろくなくなります。苦節10年、初めての快挙です。そう言えば、今回のグループは私のジョークをよく笑ってくれました。そして、質問が出過ぎて予定していた「ハンカチ王子」の話をじっくりすることができませんでした。次回は「日本の経済」でパーフェクトを目指します!

A館、B館、C館

ジョイは全国でも珍しい形態で学校を運営しています。なにせ校舎はビルの中にあるのではなく、単独の建物なんです。しかも、敷地内に3つの建物があるのですから、初めての人は混乱してしまいます。
現在は3つの建物をA館、B館、C館と呼んでいます。内輪では分かるのですが、タクシーの運転手さんや新しい生徒には不評でした。どれがどれか分からないのです。しかも「こちらはA館です」「この建物はB館です」などと書かれた紙を窓ガラスに貼っているだけですから、当然かもしれません。
もうすでに気がついた方も多いと思いますが、B館の全面塗装工事にともない、ジョイのそれぞれの建物にABCの表示がついにつきました! しかも、B館には左右の壁に大きな「JOY」の看板が。これでジョイの位置が分からず近所をうろうろする人も少なくなると思います。
音読クラスを中心に使用しているC館は、これまで民家とよく間違われてきました。それもそのはずです。なにせ私の以前の家で、正面の壁には「The Urashimas」の文字がついていたのです。今回、ここにもJOYの看板がつきました。これでジョイの3つの建物に統一感が出た感じがします。
B館の塗装工事は、雨や台風などの悪天候で工事が予定よりも遅れてしまいました。でも、工事を担当した南塗装工業のみなさんの丁寧な仕事ぶりには頭が下がります。B館は15年前に建てた頃のようにピカピカです。これで来年4月のジョイ30周年の記念すべき年を気持ちよく迎えられることでしょう。

釧路国際交流ボランティアの会

釧路国際交流ボランティアの会が主催する英語研修会の講師として、釧路に行ってきました。数日前から風邪気味で、体調がいまいち。しかも、風邪薬を持参するのを忘れてしまい、昼食後に飲むことができなかったのは失敗でした。話している間にも咳が出て、2時間の講演は苦しいものになりました。
今回の話は、このところやっている4技能を同時に伸ばす英語学習が中心でした。タイトルは「英語の木を育てよう!」。集まってくれた20数名の会員の方と楽しく時間を過ごすことができました。好評だったのは、ちょっぴりアドリブ・メソッド。2組に実際に前でやってもらいましたが、そのうちの1組はかなりアドリブがきいたスキットを披露してくれました。
毎回、集まってくれた人がどれだけ満足してくれたか、気になるところです。話の中で資料として使った『1分間英語で自分のことを話してみる』(中経出版)、『英語お決まり表現160』(マクミラン)を10冊ほど持って行きました。なんと完売! サインを求める人の列ができました! と言うことは、かなり興味を示してくれたということでしょうか?
さすがに講演後は疲れが出て、列車の中でぐったり。自宅について夕食を食べ、8時にはベッドへ。なんと10時間も眠り続けてしまいました。今日は敬老の日ということで、休みです。夜は、母と義理の母を迎え外でバーベキューの予定です。

エリンとブレーデン

エリンとブレーデンが帯広を離れました。午前9時、ジョイ前には空港まで見送りに行けないスタッフが集合。別れを惜しみました。毎年のように繰り広げられるおなじみの光景です。私も水曜日は授業の準備が大変な日ということもあり、ここでお別れをと一瞬考えました。でも、彼らの保証人として責任ある身です、彼らが帯広空港を無事去るまで見届けてきました。
エリンとブレーデンの2人はカナダの大学を卒業後にTESLのコースを終了し、日本にやってきました。彼らにとって、ジョイは初めてのフルタイムの仕事でした。当然、外国人に英語を教えるということは、彼らが考えていた以上に難しかったに違いありません。正直、彼らに対する苦情も聞きました。でも、2年間よくがんばってくれたというのが、私の偽らざる心境です。
昨夜10時、全ての授業が終わり私がいる事務所のドアを開け、漫才師のように戯けた顔をして飛び込んできました。そのときの2人の笑顔を見て安心しました。彼らなりに充実した生活をここで送ることができたからなのでしょう。
エリンとブレーデンは日本を離れ、タイ、ベトナム、モンゴルを経てロシアを横断し、12月末ごろにカナダに帰るそうです。重いバックパックを背負う2人の旅の安全を願い、お別れしました。空港からの帰り、マイケル・フランクスの最新アルバム「ランデブー・イン・リオ」を聞いていると、戯けた顔でダンスを踊る彼らが目に浮かんでくるではありませんか。Good luck and have a great trip!

浦島杯テニス大会

今年も浦島杯テニス大会を昨日開催しました。主催者の私でしたが、なんと優勝してしまいました! なるべく控えめにプレイしていたのですが、やはり実力は隠そうとしても出てしまうものなのですね。
私の妻はテニスが大好き人間で、テニスさえやっていればご機嫌というタイプです。そんなことから私も2年ほどテニス・スクールに通いました(正確には、通わされていました)。イヤイヤやっていたものですから、うまくはならなかったようです。でも、やらないよりは、少しはましだったのでしょう。ボールをラケットに当てるぐらいはできるようになりました。
英会話学校も同じかもしれません。だらだら通ってもなかなかうまくなりません。でも、気がつくと、やらないよりはよほどましということが多々あります。たまに行く海外旅行でホテルでの苦情処理ができた。パーティーで会話が弾んだ。そんなときが「やっててよかった!」と思う瞬間です。
浦島杯はパートナーを変えながら数試合やり、その勝ったセット数の合計で順位を決めます。今回は実力派のパートナーに当たったのが勝利の理由でした。最初のゲームは伊藤さん(テニス・スクール歴十数年? 同率1位でした。スポーツで優勝杯をもらったのは、後にも先にもこれが初めてとのこと。私はカーリングで何度もあります!)。2試合目は昨年優勝の本田くん、そして最後はサーブが命のデイビット。これじゃ、勝ってしまいますよね。はっきり言って、パートナーがよかったのが最大の勝因です。
でも、私はテニスよりもその後のバーベキューの方がよかった! たまに食べるジンギスカンは最高でした。

プロフェショナル

昨夜10時、9時50分までの音読のクラスを時間きっかりに切り上げ、自宅に戻りました。もちろん、田尻さん(本名は田尻伍郎。まるで俳優のような名前ですね)が出るNHK総合で「プロフェショナル」を見るためです。久しぶりに感動しました。
これまでNHK教育「わくわく授業」で田尻さんは何度も取り上げられてきましたが、今回の番組はさすがNHKが総力をあげる看板番組です。時間のかけ方、構成の仕方、バックの音楽から全てが一級品でした。もちろん、ここまでの作品(あえて私はこう呼ばせてもらいます)になったのも田尻さんにそれだけの魅力があったからです。
私が一番感銘を受けたのは、教育者として言うこととやることが一致していることでした。「教えすぎてはいけない。生徒に気づかせねば」と分かっていても、それを実践するのが難しいのです。今回の番組では、それがうまく出ていました。これがプロの技でした。
私が知り合った10年ほど前は、まだ島根県の田舎町で教える中学英語教諭でした。その後、ジョイにも3度ほど来てもらいましたが、この3年ほどで日本一有名な英語教師になってしまいました。これはまさにアメリカンドリーム、いやジャパンドリームです。私がジョイを始めたときに夢描いた「地方の時代」を実現した田尻伍郎。「東京発でなく地方発で全国に!」。しびれました!

英会話Q&Aの部屋

お馴染み松崎博先生の英語EXPO参戦が急きょ決定しました! すでにこの日のセミナーが全て決定しているために、これまでにないユニークな企画が持ち上がりました。名付けて「英会話Q&Aの部屋」(場所はB館202を予定)です。英会話表現に対する疑問(松崎先生が用意します)にみんなで考えます。
午後のセミナーの時間帯(1:45から4: 00まで)に連続で、松崎先生が講演ではなく普通の授業形式で指導します。気楽に参加ください。予約は不要です。好きなときに入室し、好きなときに退室することができます。と言うことは、途中から聞いても分かるような授業です。ただし、対象は初級と中級者になります。松崎先生に対抗して講師になりたいという上級者は、ご遠慮ください。
西東京市で英会話スクール「アメリカンハウス」を経営する松崎先生は、著書がなんと50冊という英語界の偉人(?)です。そして50册目の最新刊が『英会話Q&A』(語研)。もしかしたら、授業を取るとこの本を買わないでも中身が全部分かってしまうかもしれません。
ところで、この松崎先生は大の帯広ファン。今年4月の「英文法の日」に帯広に来たばかりです。北海道ホテルに泊まり、モール温泉に入るのが一番の幸せとか。英語EXPOの新企画、セミナーではないセミナー、「英会話Q&Aの部屋」をぜひのぞいてみてください! 好評なら、来年以降も開設されるかもしれません。

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