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学院長初の写真集『ジュエリーアイス』発売に

 

帯広市で英語学校を経営する浦島久(65)は、自他ともに認める “英語の先生” です。英語学習に関する著書はこれまでに33冊を数え、地域に根ざした英語教育の実践という理念のもと各種セミナーや講演会、イベントを開催するなどしてきました。

 

大学卒業後に就職した企業を1年半で辞め「イングリッシュハウス・ジョイ」(当時)を興してから四十余年、仕事に全力投球する傍ら余暇にはジャズ(鑑賞専門)、ガーデニング、カーリングなどの趣味も楽しんできた学院長。そんな彼の生活、いいえ、人生を一変させたのが「カメラ」でした。

 

浦島甲一(享年78)さんは1924年、サハリン・コルサコフ(旧大泊)に生まれ、26歳の頃「カメヤトケイデンキ店」を豊頃町で開業。妻の愛子さんと一男一女を育てながら撮影活動を始めます。厳しさの中に温かさをそっと抱いたその作風は徐々に人々の目にとまるようになり、個展を開催したり写真集等も発表。晩年には「ハルニレの写真家」と呼ばれるように。

 

 

「親父の芸術的才能は真紀(佐竹真紀さん(札幌)、映像作家)に全部、遺伝したんだ」とあっけらかんと言い放ち、姪っ子の活躍を応援していた学院長に思いがけない転機が訪れます。中学英語科教科書に甲一さんのエピソードが取り上げられたのが2006年。その3年後、大阪府寝屋川市からそのページを使った模擬授業の依頼を受けたのです。レッスンのタイトルは「My Dream」。齢53の学院長は考えました。「俺の夢? …そうだ、この手があった!」

 

「My dream is to become a photographer like Urashima Koichi.(浦島甲一のような写真家になるのが夢)」

 

1,200人の観客と30人の中学生の前でそう言うために、それらしい写真を撮りに出かけた先は、父が主な被写体のひとつとしていた豊頃町の十勝川河畔に立つハルニレ。なかなか思うような写真が撮れずに通い続けるうち、いつしか写真家としての父・甲一さんを感じられるようになったといいます。朝露に衣服を濡らし、凍てつく寒さのうちに野外に出、真っ暗な中たった1人で過ごす。存命の頃はその気持ちがまったく理解できず、まるで関心が持てなかった息子は、深い感動で心が震えました。

 

2012年の冬、友人の写真家・戸張良彦さん(帯広)に案内してもらった大津海岸で、ごろごろと浜辺に転がる氷塊に感動した学院長は夢中で被写体をむさぼります。けれども、甲一さんの遺作の中にこの氷塊は見つからないのだとか。

 

「親父、なんでこれは撮らなかったの?」

 

聞きたくとも聞けない思いは、いまも息子の胸にあります。思いつきから生まれた夢は、ひとつの形になりました。そこからここへ至るまでに、新しい趣味を通じてたくさんの出会いがあったそうです。撮影を愛する人たちと知り合い、ともにカメラを携えて出かけ、テクニックや撮影地をご教授いたいたり、撮影後の画像処理について教わったり、セレクトについてアイデアを惜しみなく投資していただいたり。もしかすると、父が作品を遺さなかったのは、いつか息子が形にすることを望んでいたから? そんなことはきっとないとしても、そのお蔭で息子が得た人との繋がりは春を迎えても決して融解することのない大きく、温かいものでした。学院長より先に甲一さんと親交のあった戸張さんに連れられてこの被写体と出会ったことも、不思議な縁といえるでしょう。

 

「ジュエリーアイス」と命名したことで、英語も教えられる写真家になりたいと願う男の夢は一歩前進しました。そんな学院長の、感謝をこめた渾身の一冊です。ぜひ、お手元に置いてじっくり眺めてください。Amazonや書店のほか、ジョイでも販売しています。写真集『Jewelry Ice』は十勝毎日新聞社から、定価 1,500円(税別)。

 

2018.07.24 16:07
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