夏休みのgacco
夏休み、皆さんはどう過ごされましたか?
私は自宅で大学の講義を受けていました。夕方庭のデッキチェアで冷たい飲み物など片手に、パソコンを開き『オープンエデュケーションと未来の学び』を学習しました。講師は北海道大学 重田 勝介先生。授業料は無料。オンライン学習なので、ネットさえつながっていればいつでも、どこででも、何度でも(この何度でも、が私のような高齢学習者には嬉しい)講義が聞けます。しかも、各講義の後に確認のテストやディスカッションもデザインされていて、すべてをクリアしたら修了書までいただけるのです。
長生きはするものです。その時代に生きて、産業革命くらいインパクトのある変化を体感できるなんて!『オープンエデュケーションと未来の学び』の中でまさに、MOOC (Massive Open Online Course ・通称ムーク)そのものを享受できるなんて!しかも重田先生若いけど知的でステキ!
さて、4講座、ゆるゆると受講し、わかった事は教育の未来です。「学校」、特に「大学」の概念、役割はこれによって劇的な変化を遂げるでしょう。このシステムを使うと、実習、実験などの研究授業は別にして、一般の講義ならこれで十分受講できます。優秀な講師が国境を越えて一度に何万人もの学生に講義を行えます。教科書もオンライン教材が安価で使えます。帯広にいながらスタンフォード大学やイェール大学のオープン・コースを無料で取れるということです。一緒に学ぶ同級生はアフリカ、南米、世界中に点在します。まだ実験段階ですが、社会人でも、あるいは中学生、高校生でも、年齢を問わず、学習したいこと、仕事に使いたい事を学べるようになっていくでしょう。各自の学習スピードにも対応する個人指導もすでに始まっています。それと共に、地方大学の存在はさらに厳しいものになるでしょう。興味のある方はgaccoで検索してみて下さい。未来が見えます。
*gaccoプロジェクトは、JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)、FLIT(反転学習社会連携講座)との連携により、オープンなオンライン教育環境の実現に必要な本格的な基盤サービスの提供を通じて、受講生にとって付加価値が高い新たな学習モデルを開発することを目指しています。