Asia TEFL
ジョイのキャンベルです。
1週間ほどインドに行ってきました。カレーを食べに行った訳ではありません。
ニューデリーで開催された Asia TEFLに参加するためです。 TEFL《 teaching English as a foreign language 》は外国語としての英語教授法の研究会です。英語圏以外の国、アジアだけで44カ国1万5千人の会員がいるそうです。3日間のプログラムは朝8時から夕方6時まで、約12の講座が同時進行であり、全体に向けた講演もいくつか含まれています。ワークショップやデモンストレーションを含んだ講座は全部で500近くあり、地元インドをはじめ、アフガニスタン、イラン、マレーシア、ロシア、スリランカ、フィンランド、タイ、バングラデシュなど各国から集まった7~800人の参加者が熱い議論を戦わせたり、情報、資料を交換しあったり、の忙しい3日間でした。会場には色とりどりのサリーをきた人、スカーフをかぶった人、民族衣装の人、そして、もちろんスーツ、ネクタイの人。まぁ、みんなよくしゃべるしゃべる。ジョイのスタッフ『無駄話おしゃべりランキング』では横綱級の私でさえ、ちょっとひいてしまうくらい。それぞれがお国なまりの強い英語を駆使しガンガン意見を主張してました。
TEFLの特徴はほとんどの参加者が英語ネイティブでないことです。アジアの大学で教えているアメリカ、イギリス、カナダ人もいましたが、私のように第二外国語をある程度の年齢になってから身につけた人が大多数でした。参加者一同、母国語ではない英語を共通語にしてコミュニケーションを取る訳です。 『指導者自身が過去学習者であった。あるいは今も学習者である』 ここがまず面白い点です。
もう一つ面白かったのは、各国の英語教育の比較です。学会なので、ほとんどの報告は大学など研究機関のデータに基づいたものです。日本も5、6年生からの「国際理解教育」がやっと導入されましたが、韓国、シンガポール、台湾、中国と比べるとまだまだ。ほかの国では、小学校低学年から英語が導入され、高学年では英語専門の教員が文法や読み書きも教えています。運動会ならもう1週半遅れ、、、って感じでしょうか。現状は残念ながら、、、ですが、ジョイのような小さな英語学校でもその不足分を担う責任の大きさを再確認しました。
しかし、「英語力」とともに、おいおい「主張力」も磨かないとやっぱり負けちゃうかなぁ。。。
☆手に持っているのは、3日間の講演内容、日程がつまった分厚いブックレット。
☆これは会場の風景(動画です)。サリーをきた人がたくさんいて、インドを感じます。
☆バングラデシュの小学校で英語を教える先生。支給される教材の問題点を熱く熱く指摘中。エリートの子ども達が通う私立学校では英語教育もかなり力を入れているのがわかりました。
☆参加したプリゼンで知り合ったベトナムの先生と一緒に。短い時間だったけど、情報交換ができました。3日間16講座が同時進行だったので、日中はイタリアンレストランも急遽会場として使われてました。ワインを飲んでいた訳ではありません。残念ながら。(笑)
☆いやはや。私はこれまで数々の荒くれアジアをみてきたつもりでしたが、、、インドはダントツ!道路を走るすべての車に、厳しい戦いの傷あとがアリアリ。このバスは車体の鉄板をパタパタはためかせての堂々走行。ニューデリーにきたら私の車のへこみなんかかわいいもんです。
☆町のいたるところに、野良犬、野良牛(?)が寝転がってます。
☆会場の近くのモールで、男の人がたくさん集まって、画面に見入っています。
何をみているかというと、、、
日本人にはあまりなじみがありませんが、オーストラリア、イギリス、スリランカ、ニュージーランドなど、国の威厳をかけてのワールドカップです。
しかし、、、女性の観客は皆無。そういう男性だけ人気のスポーツって、どうなん?
☆学会のあったグルガオンという地区はニューデリーの中でも高層ビルが立ち並び、
比較的空気もきれいで、日本企業はもちろん外国資本も投資しているエリート地域。
☆こちらはデリー近郊に広がるスラムの居住区。安全な水もトイレもありません。
人々は、投げ捨てられたゴミの山のすぐそばで、日々の暮らしを営んでいます。
町の中でも、道路脇で横になっている人、物乞いも多く、徹底的な貧しさを見せつけられると、
何も言えなくなります。
☆帰りのフライトまでに時間があったので、インド人の家庭でインド料理を習ってきました。いろいろな香辛料を組み合わせて、手早く作ります。
☆この日のメニューは、「オクラのカレー」「ポテトとカリフラワーのカレー」「豆のカレー」「チャパティ」。めちゃ、めちゃ美味しかったです♪
☆インドはこのスパイスのように、それぞれの味が主張し、融合し、いろいろな食材を取り込んで味の深みを増す、不思議なパワーの源でした。とにかく、うっかりすると、「やられる」って感じです。若い頃出会ってたら、果敢に立ち向かえたんだろうなぁ。
若者達は機会があったら、覚悟を決めて旅にでることをすすめます。