taking over
ここ数年、外国人講師に交替がある場合の引き継ぎ期間が、以前より余裕あるスケジュールになってきています。新講師は約ひと月かけて現講師からクラスを引き継ぎ、生徒のみなさんと知り合い、ジョイに慣れ、帯広に慣れていくのです。
習うより慣れろ、ではないですが、机上や言葉で業務についてあれこれ言うよりも二週間なり三週間なり費やして数多くのクラスに現講師は新講師を連れて行きます。予め現講師は生徒たちに「来週は新しい先生が来るから、各自質問を考えてくるように」なんていう宿題を課すことも。
その数週間で新講師はジョイのスタイル、生徒たちの様子、現講師と生徒たちとの関係を身をもって感じ取っていく。これが、事務方の目から見ていて、麗しいなぁと思うのです。
かつて私が初めてジョイで英語を習ったとき。その初回クラスでアメリカ人講師がこう言いました。
「I’m not a teacher. I’m your friend.」
その言葉に、それまで外国人と会話したことがほとんどなかった私の目からウロコが落ちました。当時の私はジョイのスタッフではなかったのですが、その言葉に気を良くしたステップ1の私はよくクラスメイトとその先生を誘って出かけるようになります。
クラスの中でテキストを開くだけじゃなく、実践…いや実戦、ですね。
その後はJICAの研修生の方々と知り合ってはお茶に誘ったり遊びに誘ったり。それも、一緒に楽しんでくれるクラスメイトたちに恵まれたことと、外国人とも友だちになれるんだ、ということを教えてくれたあのアメリカ人講師と出会ったことのお陰だと思っています。
話は変わりますが昨日、4人の外国人講師たちと日本人の友人とで釧路へ遊びに行ってきました。往復の車はアメリカ人号・日本人号とに分かれていたので、四六時中英語脳でいる必要がない、というのは私の逃げ場でもありまして。私事ですが最近目に見えて英会話力が落ちてきてしまいました。
というのも、この外国人講師入れ替わり時期は私にとってタフな時期。日本人英語に慣れていないネイティブスピーカーが、手加減なしにわーーーーーーーっ!と喋るのです。一対一のときは逃げ場がありません。超・集中しなければ会話できません。集中していても聴き取れなくて大変です。「あの英単語なんだっけ、あれ、あれ。あれだよ」「えーっとなんだっけ…思い出せない」なんて言っていたはずのKyleとSamまでも、ネイティブ4人で話し出すと途端にスピードアップ! 何を話しているのかわからなくなります。
英会話クラスから離れて久しいことも理由なのでしょうが、そんなことを言い訳にしてる場合じゃありません。逆に今がチャンス!とばかりに「Could you say it again?」「Do you mean 〜?」「Can you say it in other words?」「Does 〜 mean 〜?」を駆使して、英語の会話という急流の中、岩や流木にしがみつくが如く会話に参加しています。
英会話コースの時間は、75分。長いですか? 短いですか?
私自身が10数年前はステップ1だった、とお話すると、よくこう聞かれます。「どうやって勉強したの?」と。
その度に「自分が楽しいと思う勉強法を見つけて、それを続けること」そして「短時間でも激・集中すること」それから「間違えたっていいから積極的に発言すること」と答えています。
今がちょうどいいタイミングではないでしょうか。
ライティングが苦手な私ですが、KyleとSamに先日英文でメッセージカードを書きました。新しく着任したJaimeとLiamにはそれぞれに、趣味や家族、ジョイに来る前のこと等を尋ねてみました。
さっき、一人の社会人の生徒さんがこうおっしゃいました。
「せっかく(Kyleと)仲良くなれたのにいなくなっちゃうの淋しいね」
あぁ、うれしいなぁ。と思いました。そういう感情って、きっと強いモチベーションになると思うんです。出会ったキッカケは英会話教室の先生と生徒だとしても、国籍を越えた一人の人間同士として「I’m going to miss you.」の気持ちを抱き合える関係。すごく、いいです。
Kyleが先週、子どもクラスの生徒に別れのハグ(hug)を求めたら恥ずかしがって逃げられちゃった、と笑って話していました。
社会人コースに通っているみなさんはもう大人です。
「I’m going to miss you.」の想いを、遠慮なくハグに込めてもいいと思うんです。言葉にならない気持ちは「Let me hug you.」と言って、両腕を広げてハグ。言葉以上に気持ちは伝わるはずです。
そして、新しい講師たちに声をかけてください。嫌がる2人じゃありません。名前を名乗って、クラスを言えばきっと彼らはレベルに合わせた英語で話してくれることと思います。
明日の学期末パーティーは、Kyle&Samの送別会と、Jaime&Liamの歓迎会を兼ねています。参加希望の方には事前にチケットをお買い求めいただくようお願いしていますが、もし急きょ参加できそうだ!迷っていたけどやっぱり行きたい!仕事が早く片付いたから駆けつけたい!という方は、ジョイまでお電話ください(食べ物の準備の都合上)。
パーティーには無理でも、23日(金)はKyleとSamそれぞれに特別クラスが。26日(月)は通常クラスの最終日、27日(火)はEnglish Table Specialがあります。23日・27日とも申し込みが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
一人でも多くの方にご参加いただけたら嬉しいです。お待ちしています!