Family Reunion
夏休みはいかがでしたか?私は夫のデイビッドと二人でカナダ、アメリカに行ってきました。3年に一度、キャンベル家一族が集う「ファミリー・リユニオン」があったからです。金、土、日,と3日間にかけて行われるイベントは当番制で開催場所が毎回変わりますが、アメリカ各地、カナダ各地から平均して100人くらいが集まります。デイビッドの祖父には8人兄弟姉妹がいて、存命の方はもういなくなってしまったのですが、ご先祖が残した基金を運用し、それぞれの息子、娘、孫達がいまだに交流をしているのです。今回はカナダのサスカチュワン州に住む親族が、宿泊所、食事の手配、オークション、ゲーム、アルバムのディスプレイなど工夫をこらして準備をしてくれました。 仲のよい親族だからこそできるイベントです。
ファミリー・ツリー。
8本の大きな枝から、子、孫へと枝分かれしています。今回はその枝を色分けしたので、初めて会った人でもどこの一族に属しているか一目瞭然。一枚一枚の葉っぱに名前が書いてあり、微妙に濃い色の葉っぱは今回参加しているメンバーです。ちなみに、アメリカ勢とカナダ勢の葉っぱのシェイプが違います。カナダの葉っぱは、、、、そう、もちろんメープル(楓)
集合写真も一族ごとに撮りました。
黄色、紫(私のチーム)、緑、茶、青、オレンジ、赤(カナダ)
ちなみにこの日のメニューは
ローストビーフ(私はお肉が苦手なので一番小さいのをとりました)とマッシュドポテトのグレービーがけ、ピーズとキャロットのソテー、パン、ブレッドプディングとサラダ。
そして締めはもちろん、ケーキとアイスクリームです。甘いものに目がないデイビッドのこの満足げな表情。
場所は大きな湖の側のリゾートキャンプで、宿泊施設やキッチンなども完備されています。
最初の夜はビンゴゲーム。でも、シートは自分で作ります。25個のスポットに当てはまる人を探して名前をサインしてもらいます。それがきっかけで翌日からの会話も弾みます。例えば、「黄色いTシャツを来ている人」「70歳以上の人」「二カ国語以上話せる人」「離婚歴のあるひと」などなど。面白い内容が25個。” Do you speak more than two languages?”などと聞きながら、時間内に探すわけです。私はこののゲームで5等賞の商品『サスカチュワン・ガイド』を当てました。昼間は外でこんなゲームも。
夜は親族の歴史を伝えるスライドショーや、それぞれが持ち寄った手作りの品や、家族にまつわる家具、雑貨などを売るオークションも開かれ、盛り上がりました。一晩で1200ドル近くになったオークションでの収益は3年後開かれるのリユニオンの資金の一部に使われます。
食事も当番制で、「調理」(ステーキやハンバーガーを焼く、パンケーキを焼くとか、とか、簡単な作業)「セットアップ」(あらかじめ準備してあるサラダやデザートを並べる)「片付け」などボランティアで手伝うのですが、一緒に作業をすることでまた距離が縮まります。
カナダは10の州(プロバンス)と3つの準州(テリトリー)で構成されていて、サスカチュワン州はほぼ中央に位置します。プレーリー(草原)が南部のほぼ全土をしめていて、山がありません。だから、広大な草原の真ん中に立つと、360度地の果てまで見渡せます。
乾燥した大地、冬はマイナス30度になる極寒の大地に入植した人は、家を作る木材もなく、
草原の表土を削ってブロック状に積み上げ、家を建てました。sod houseと呼ばれています。
今も人が住める状態で残っているところを見せてもらいました。この窓の奥行きが土ブロックの幅。この家は壁をちゃんとサイディングで処理してあるので、長持ちしているようです。
農業が主な産業で、デイビッドの伯父さんも広大な大地に、小麦、大豆、レンズ豆、大麦などを栽培しています。最近は中国やインドへの輸出が盛んなようです。昨年行ったスリランカでもヒヨコ豆やレンズ豆は食卓必需品でしたが、もしかしたら、カナダからのものだったかもしれません。世界はつながっています。
ついでにサスカチュワン州一番の都市サスカトゥーン(人口20万)にも足を伸ばしました。
昔JOYのスタッフだったスコットと加奈先生一家が暮らしています。JOYの名物講師だったスコット先生は今CAMECOという大きな会社で働いています。ステキなお家も建てて、タイくん、ミアちゃん二人のパパになってました。心のこもった夕食も頂き、感激でした。
何にも無い小麦畑、、、十勝のでっかいバージョン?というイメージだったサスカチュワンは、意外や意外、どこまでも広がる青い空と豊かな自然に溢れたステキな所でした。