「勉強」という言葉を使わないフィンランド
ENGLISH EXPOでジョイに来て下さった松崎博先生は ヘルシンキ大学で学び、奥様がフィンランド人。 フィンランドの教育は世界的に有名です。 我が家でお茶を飲みながら教育談義しているとき、松崎先生の口から衝撃的な言葉がポロリ。
「フィンランドの小学校では『勉強する』って言いませんね。『読む』という単語が使われます」「え〜?!マジで?」にわかには信じがたい話です。さっそく、詳しく教えてもらいました。
「 フィンランド語でreadはlukea(読む)で study(学習)はopiskellaですが何を学ぶか、つまり目的語の学問的レベルによって、高度なものを学ぶ場合はopiskella、小中高校レベルの勉強はlukeaを使うのが普通です。また家庭学習一般はlukea(読む)を使います。」とのこと。
フィンランドの子供たちは、数学・科学の応用力・読解力・問題解決能力の4分野においてトップクラスの成績を収めています。30年にもわたって行われた教育改革は、生徒が自ら考えて学ぶ事を基本にしています。のびのびと自由に、筋の通った教育を生きるためにしているから世界一になれたのだとフィンランドの教育関係者たちは言います。その鍵はなんといっても『読む力』。長く暗い冬を家族で読書をして楽しむのだそうです。皆さん!お子さんを賢く育てたかったら、まずご自分が本を読む姿をみせる事です。お子さんには図書館に行って好きな本を探させて下さい。そして一緒に読んで下さい。図書館利用率世界一「フィンランド式子育て方」まねてみませんか?ちなみに、外国語教育ももちろん進んでいて、フィンランドのほとんどの国民はトリリンガル(三か国語が話せる!)だそうです。
国民の教育レベルをあげる事が、社会への貢献につながり、安定した収入による税収が国家の基盤になる、という仕組みです。フィンランドは国際競争力世界一、先端技術世界一、政治的清廉潔白度世界一、世界トップレベルの教育水準、高福祉社会と、日本からはもちろんのこと国際的にも信用され高く評価されていることが分かります。つい、同じく資源もなく国土も小さい我が日本と比べてしまいます。フィンランドは小国ながらも世界から高く評価されているのは、やはり国家の教育計画がしっかりしてたせいなのだと納得がいきました。
たいてい英語の教師時々マジシャンたまにあやしい神父さん、松崎先生
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