「好き」のためなら
ちょっと前の話になりますが、帯広に “rebuild” されたスピードスケートリンクで開催された、『世界スプリント スピードスケート選手権』での出来事。
(写真は、表彰式に「ばんえい競馬」リッキー号が登場したときの模様)
観客(spectator)の中に、ひときわ目立つ2人が。オレンジ色の毛糸でできたカツラをかぶり、同色のレッグウォーマをした外国人男性でした。
たまたま会場で出くわした、誰にでもフレンドリーなSさん(元ステップ4)が「行ってみようよ!」と言うのでついて行き、インタビューしてみました。
なんと彼らは遥々オランダから観戦に来たそう! 岡崎朋美選手の大ファンなのでした。もう何年もずっとファンで、彼女の試合を観るために海外旅行をしているんですって。スピードスケート観戦と旅行が趣味なので一石二鳥、と。1人がつけていたブレスレットにはたくさんの国旗がはめ込まれています。その国々が岡崎選手を応援するために訪れたところ、と誇らしげに教えてくれました。
「彼は胸に “岡崎” ってtatooが入ってるんだよ」
「嘘?!」
これはさすがに冗談でした(笑)。
会場を去るとき、彼らが何かを近くにいた日本人たちに配っています。それは「岡崎朋美 FAN CLUB HOLLAND」と書かれたストラップでした!(上の写真で私が手に持っているもの) いや〜、すごいですね。この情熱。
生で見た岡崎選手はテレビで見るより小柄で、とても綺麗でした! 吉井選手もテレビや新聞で見るよりずっとかわいらしい方でした。
気になったのが、小平選手。韓国人選手と組みの滑走をたまたま目にしたのですが、ゴール直後その選手と言葉を交わしていました。プロフィールによると趣味のひとつが「語学」。果たして英語で会話していたのでしょうか、はたまた韓国語か。
ボブスレーでVancouver行き切符を手にしたジョイ生徒でもある桧野真奈美さんが、国際舞台で英語でコミュニケーションすることの重要さを、自身の苦労を交えて熱く語ってくれたことがありました。
英語が理解できることと、それを用いてコミュニケーションが取れることとは別の話。そのふたつを自分の中で繋いで、アウトプットできたなら…どんな世界が開けてくるのでしょうか。彼女たちのようなアスリートばかりでなく私たちにとっても、その瞬間が訪れるチャンスはきっとあるはず。
英語が好きである限り。「好き」の対象と関わるために英語が必要である限り。諦めたくはないものです(私だって何度英語ギライになったことか…!)。