I'm back finally.
みなさん、あけましておめでとうございます。
月曜・火曜とお休みをいただいて昨日から出勤する予定でしたが、ソウルの大雪のため一日遅れてしまいました。私事ですが、この冬休み生まれて初めて年越しを海外で過ごしました。場所は、冬のモンゴル。
モンゴルを訪れるのはこれで3度目ですが、冬は初めて。潔く突き抜けた乾いた寒さは爽快なほど。ウランバートルの街を昼間歩いてみると、気温は−30℃以下。私の持参した温度計は目盛が−30℃までありましたが、余裕でそれを下回っていました。
今回の目的地は、首都ウランバートルから北西に数百メートル離れた「フブスグル県」の、「タイガ」と呼ばれる針葉樹林に暮らすトナカイ遊牧民を訪ねること。山奥ということで、そうとうの寒さを覚悟していましたが、体感気温も温度計による気温もウランバートルよりは若干温かでした。
結果的に目的地へは行きませんでした。というのは、モンゴル各地で起こっている「ゴールドラッシュ」にその地も見舞われ、金堀りに多くのモンゴル人たちがたむろしているとのこと。安全面とトナカイの健康も考慮した上での予定変更となりました。けれども、タイガの麓の牧民宅での6日間のホームスティは充実したものでした。
田舎(町に対して「草原」ともよく称されます)での滞在と、都会ウランバートルでの滞在。どちらが好きか、と言われれば田舎なのですが…スモッグで街の灯りも見えない、人々を咳き込ませるウランバートルも非常に面白いところです。手の行き届かない箇所と、急激にモダン化する箇所とが混在する街。24時間営業の中央郵便局や、おしゃれなカフェ、チンギスハーン空港などでは英語が通じました。でもその他の場所や街を一歩出ればモンゴル語。前回(2006年盛夏)に比べればいくらかマシになったモンゴル語を駆使してきました。言葉の不自由さはあれど、気分的な安心感があるのは断然田舎です。
そうそう、確か去年の秋だったと思いますが「学期末パーティー」に来てくれたJICAのゲストで、モンゴル人の「バットさん」を覚えていますか? ウランバートルで彼と会ってきました。元気でしたよ! 「こっちに帰ってくると英語を使う機会がないから単語が出てこないよ」と言っていましたが、全然そんなことはありませんでした。彼の車はトヨタ。彼が「日本のお父さん」と慕うSさんに教えてもらって気に入ったというユーミンがBGM。
また、初めてモンゴルへ行ったとき(2005年初夏)のガイドとも再会してきました。
ウランバートルっ子の2人から聞くモンゴルの話も興味深いものがありました。田舎との違い。そのどちらも紛れもない「モンゴル」で、両者がともに存在し「価値観の差異」を生んでいること。どちらがどうの、というのではなくこの国は本当に面白いところです。
長くなりましたが、ひとまずは無事帰国の報告でした。
また写真とともに旅の話をしたいと思います。