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絶滅しつつある「近所の自然で普通に遊ぶ子どもたち」

 環境省の行っている『モニタリングサイト1000』という取り組みで、帯広の森に住むほ乳類の生息調査を行っています。9月中旬に仲間と設置した自動撮影カメラでとらえた写真を先週専門家も交えて検証しました。
 写っていましたよ〜。キツネ、リス、アカネズミ、コウモリ、、、、そして数人の子どもたち。ある小川の側に設置したカメラは、大人なら2歩くらいで渡りきれる小さな水面に何を探しているのか、楽しそうに遊ぶ3、4人の小学生の姿を捉えていました。
 「あ!川で遊んでる子どもがいる!」嬉しかったですね〜。秋も深まり落ち葉で埋まった森の中。こんな小さな川を見つけて、遊びにくる子どもがまだいたんですね〜。先月モモンガを見つけたくらいの感動でした。あんまり嬉しかったので、翌日小学校に読み聞かせボランティアに行った時その話をお母さん達にしたら、「あ、それは大きな声で言わない方がいいですよ」「ん?なんで?」「子どもたちだけで川遊びをしてはいけない規則になっているはずだから」「え〜?!」
 確かに自然の中に100%安全、なんて場所はありません。でも、こんなささやかな遊びも禁止してしまう
社会、ってのは健全でしょうか?
 皆さん子どもの頃、近所の川で遊びませんでしたか?近くの林で冒険しませんでしたか?私が子どもの頃住んでいた官舎の脇に小さいけど流れの速い川がありました。そこにかかっていた橋(板きれ)の上からバケツを入れて水を汲み、砂場に運んで泥んこハンバーグを作ったり、柳やポプラの葉を流して競争したり、川辺に秘密の洞穴を作ったりして遊んだものです。原っぱはあったけど、こ洒落た児童公園なんてなかったなぁ。放課後近所の子ども達がうようよいた時代。今思うと、ものすごく贅沢なMy good old days(古き良き時代)でした。
 川や森に行ったら、服や靴は汚れます。手も汚れます。もしかしたら、トゲのひとつも刺さったり、擦りむきだってできるかもしれません。でも、大人に干渉されず、自分の手で触ったり、見つけたり、というわくわくする体験ができます。川の中の石のヌルヌル感、握った木の枝の感触、手を入れると流れを変える水の冷たさ、草のにおい、 これは何ものにも代え難い学習です。コンピューターやゲームのバーチャル世界では味わえない五感をフル稼働しての子どもの特別な時間です。そんなささやかな「子どもの時間」も管理されているなんて、、、いやはや、気の毒です。
 日本自然保護協会、生物多様性センター、環境保護に取り組む皆さん、「中・大型哺乳類調査」も大事ですが、絶滅しつつある「近所の自然で普通に遊ぶ子どもたち」ってのもめちゃめちゃ貴重ではないでしょうかね。みなさん、どう思われます?

2008.11.25 14:58
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