ぶた丼ミッション#5
マディソンはウィスコンシン大学を抱えているだけに、公立の図書館がすばらしく充実しています。
個人的に、帯広市図書館協議委員、図書館ボランティア『友の会」の事務局を引き受けている立場上、この機会にぜひその先進的な図書館システムをみせていただきたいですぅ、お願いお願い、と担当の方にメールを出したら、快く時間をセットしてくださいました。キャロル・フロイスタッドさんはもう24年も図書館につとめるベテランの司書です。この方の案内で、中央図書館(マディソンには、分館が8つもあります。帯広市と人口そんなに変わらないのに)のすみずみ、ずず〜いと見せて頂きました。私が特に興味があったのは、インターネット環境です。デジタル・ディバイス(電子情報格差)はアメリカ国内では深刻な問題で、公共図書館に求められるのは市民のための情報インフラ整備です。社会がテクノロジーにアクセスできる人とできない人に二分されるのは望ましくないからです。このマディソン中央図書館でも、だれにでも均等のチャンスを、という方針に賛同するビル・ゲイツ氏の財団などからたくさんの寄付をもらったそうです。私は個人的に、新図書館にはワイヤレスでインターネットが使えるベースステーションを置いてほしいと思ってます。そうしたら使い慣れた自分のラップトップ(ノート型パソコン)を持って、そこに入っている情報を移動せず、新しい作業を始める事ができます。ね、ステキでしょう!!特に私のようなマック・ユーザーは基本ソフト、操作の違うウィンドウズは使いずらいのです。図書館側は、『安全上の理由」ということでランにするのを渋ってますが、マディソン中央図書館では、『万が一ワイヤレスで作業中何かの不都合が生じても図書館はいっさい責任持ちません」という同意を得れば、決められた場所での使用が可能です。マディソン市では大学構内、空港などはもちろんビジネスに直接関するようなところではかなりの場所がワイヤレスでした。
もう一つ興味があったのは、ボランティアの仕組みです。新帯広図書館は今までの3倍の広さに、蔵書もかなり増えます。利用者の増加を見越して、本の整理はもちろん、案内、読み聞かせ、本の修理、お年寄り、ハンディキャップのある人へのお手伝い、など様々な分野で市民の手を借りなければなりません。
マディソン中央図書館では、そういった仕事はパートタイムの人を雇うことでほとんでまかなっているようでした。また、二つのおおきなサポート団体が、主に寄付を募ったり、図書館で廃棄になる本を図書館の一角で安く売るなどして、運営資金調達も引き受けています。アメリカの図書館では図書館が廃棄する本を売れるのです! 記念に、図書カードを作ってきました。マディソン中央図書館には私の名前が利用者リストに載っているのだな、と思うと、なんとなく嬉しくなります。