JICA
昨年の10月以来、久しぶりにJICA(国際協力機構)で導入教育の講師をやってきました。今回のグループの構成は、ドミニカ、ガーナ、イラン、ヨルダン、タンザニア、トンガ、そしてフィリピン2名、計8名。リストには9名の名前がありましたが、ニジェール(私は知りませんでしたが、アフリカの中西部にある共和国だそうです)からの参加者は到着が遅れているとのことでした。テーマは「日本人と日本社会」で、90分の講座です。
帯広に住んでいて、英語で90分も話すことなどJICAでの講座ぐらいしかありません。しかも、この講座は当然ですが毎回参加者が変わるので、一回一回が真剣勝負です。ですから、私はドアを開けセミナーの会場に入る前には、自分自身に気合いを入れて行きます。今回は、最初からのりがよくて、「やりやすいグループ」という印象を受けました。
いろいろな話をさせてもらったのですが、その中で「日本人は特別な理由もなく外国人にプレゼントをしたりする」という話になりました。これはよくあることで、私も外国人を連れてそば屋に行った際に、湯飲みや日本手ぬぐいをもらったりしたことがあります。そんなことを話しながら、彼らに十勝の絵はがきをプレゼントするとみんな喜んでくれました。
突然、イランからの参加者が席を立ちました。トイレにでも行ったのだろうと考え、本論には入らずジョークで時間を過ごしていたのですが、なかなか戻ってきません。ドアから入ってきた彼は手に、缶詰、ペン、そしてナッツを持ってきました。「イラン人も理由もなくプレゼントをする」のだそうです。
はたしてイランの缶詰はどんな味がするのでしょうか?