JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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AERA English

「アエラ」は日本を代表する週刊誌ですが、私も10年ほど前にインタビューされたことがあります。そのときの十勝に対するコメント、「冬はカリフォルニア」が記事の中で使われました(残念ながら、私の名前は出ていませんでしたが・・・)。その「アエラ」が、昨年12月にこれまでの英語学習者向けの雑誌とはひと味もふた味も違う「AERA English」を創刊しました。今では全国で8万部が売れているそうです。でも、帯広での定期購読者はまだまだ少ないようで、噂によると2名とのことでした。そのひとりは私ですが、もうひとりは誰なのでしょうか?
「AERA English」にビジネス英語で有名な杉田敏さんが、「杉田敏のビジネス英語クリニック」という人気コラムを持っています。これは毎回各分野から3人の回答者を迎え、「お題」に対するそれぞれの答えに杉田さんがコメントを加えたり、回答者からの質問に答えるというものです。
その回答者として出てみないか、という誘いが以前から来ていました。でも、このコラムのサブタイトルは「上級者と学ぶ」、しかもこれまでの回答者の経歴(半分以上が海外の大学院修了!)を見るたびに、正直尻込みしていました。しかし、覚悟を決め、勇気を出して、そして新しいスーツまで買って、挑戦して来ました。ちなみに今回は「英会話学校の経営者編」で、私以外は2人とも東京の方でした。詳しくは7月号に載る予定ですので、ぜひ買って見てください。帯広で立ち読むしようと思っても、それは難しいかもしれません。
座談会は約2時間ほどでしたが、杉田さんのパワーポイントを使っての解説が見事でした。そのまま公開でやるとおもしろい英語イベントになるのではと思っていると、なんと来週の21日には六本木ヒルズで「杉田敏のビジネス英語クリニックLIVE!」が実現するそうです。さすが東京ですね。詳しくは、http://www.academyhills.com/school/language/seminar/aera050321.html へ。そのうち、この企画は帯広でもやりたいものです。

睡眠

あなたは一日何時間ぐらい睡眠をとってきますか? 私は平均すると6時間ぐらいでしょうか。ジョイを始めた頃は、深夜の1時か2時頃まで起きていて、朝は10時前に起きることがないような生活をしていました。しかし、年々忙しくなり、結局、切り詰めることができるのは朝の時間ということで、今では6時には起きています。もちろん、年のせいで遅くまで眠ることができなくなったのかもしれません(眠るためには体力がいるそうですよ)。
ここに面白い調査があります。これはアジア、ヨーロッパおよびアメリカ合衆国の28の国および地域の1万4千百人が参加した世論調査です。その中でアジア人の40%が深夜0時過ぎに就寝するという結果が出ました。アメリカ合衆国の34%、ヨーロッパの32%に較べて驚きの数字です。そして、睡眠時間が最短なのが日本人でした! 41%の人が一晩6時間か、それ以下の睡眠時間で暮らしているといいます。
人々が就寝時間を遅くしつつあるという証拠は、私たちの身の回りにあるようです。深夜の娯楽から夜通しのオンラインショッピングまで、日本人の生活も激変しました。
対照的に、オーストラリア人の就寝時間は最も早く、睡眠時間は世界最長だそうです。オーストラリア人の24%が午後10時前には床につき、31%が一晩の平均睡眠時間は9時間以上と答えたそうです。私はオーストラリアへは一度しか行ったことがありませんが、大都市のシドニーのナイトライフも健全ムードいっぱいでした。それにお世話になったオーストラリア人の家族も「早寝遅起き」が徹底していました!

床屋から学ぶ

今日の午前中は床屋さんに行ってきました。実はこの床屋さんと私は運命共同体みたいなものです。なにせ長い付き合いで、高校時代の3年間、そしてジョイを初めてからの27年間、計30年間もここに通っています。つまり人生の半分以上も同じ床屋さんで髪をカットしているのです。
小学・中学生のときは別として、大学生だった4年間と松下電器で就職していた2年間は、まさに苦悩の連続でした。なにせ気に入った床屋さんに巡り会えなかったのです。若い頃から地味だった私には、どうも激しい音楽が流れるような若向けのバーバーは合いません。かと言って、田舎チックな床屋も苦手です。そして、店の雰囲気だけでなく、実際に髪をカットしてくれる人にも好みがあります。気軽な世間話を楽しむのが好きなのですが、おしゃべりな人は嫌いです。
そんなことから私が世界で一番気に入ったのが、緑ヶ丘の住宅街にある「カットハウス・スズキ」です。完全予約制で、ご主人の鈴木さんがひとりでやっています。当然、鈴木さんが必ずカットしてくれる訳です。イスに座ると、何も言わないでも季節に合わせて髪の長さを調節して切ってくれます。そして、今日のように眠たいときには、決して余計な会話はしません。この鈴木さんが入院して3ヶ月ほど店を休んだことがありますが、この時は最悪でした。
これまで、私はこの床屋さんに何回足を運んだのでしょうか? 月に1度行くとして、360回ということになります。ザッと計算して、これまで100万円以上も散髪料を払ったことになります。「いつまでも元気に仕事をしてくださいね。鈴木さんがやめたら行くところがないのだから」なんて言いながら、今日も店を後にしました。ジョイも生徒のみなさんにとって、こんな床屋さんのような存在になれればいいのですが・・・・。

クラス見学

今日は鹿追町から7名の小学校の先生が子供クラスの見学に来ました。ご存知のように、鹿追町は十勝では珍しく英語教育にとても力を入れている町です。町として小中高一貫教育を推進していて、全国的にも注目を浴びています。また、今月中旬には、楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、仙台からも2人の英語教育関係者が来る予定です。秋には、全国各地から数名の英会話学校経営者がジョイに集まり勉強会を開くことになっています。当然、授業見学も含まれるでしょう。
クラスを見てもらうというのは、担当の先生にとっては大変な負担だと思います。他人、しかも同業者に自分のクラスを見てもらうというのは、相当なストレスになるに違いありません。ジョイの先生の中にも、できれば避けたいという人が多いと思います。
実は、私もジョイを始めた当初は、精力的に伝をたどりいろいろな英会話スクールを訪ねました。札幌をはじめ、道内はもちろん、東京、大阪、京都、熊本、など。地域で特色のある学校の授業を見学させてもらったものです。それだけにとどまらず、イギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどへも出かけて行きました。
いろいろな学校や授業を見せてもらい、いろいろなアイディアが出て、現在のジョイの形態ができたのです。なにせこの仕事を始めたときの私はまったくの素人でした。そんな個人的な体験から、リクエストがあればできるだけ今後も見学は受け入れて行こう考えています。もちろん、私も機会があれば学校訪問を今でもさせてもらっています。今週末には東京・銀座にある英会話学校を見学させてもらう予定です。

ホール&オーツ

昨日は札幌へホール&オーツのコンサートに行って来ました! 「リッチ・ガール」「キッス・オン・マイ・リスト」「プライベート・アイズ」、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」、「マンイーター」などのヒット曲があり、80年代に入って飛躍的に進歩したデジタル・テクノロジーの融合によって一世を風靡したグループです。
厚生年金会館は満員。観客は考えていたよりも若い人が多く、たぶん私は平均年齢をかなり上げていたと思います。1曲目から「マンイーター」にはまいりました。会場は総立ち。結局、2時間ものあいだ立ちながらの音楽鑑賞(?)となりました。せっかく前から8列目といういい席をゲットしながら、席に座ることはできませんでした。これは50歳を超えたおじさんにはつらいことです。
でも、とにかくホール&オーツをこの目で見ることができたのですから幸せ者です。この2年間で、レコードやCDでしか知らなかったエリック・クラプトン、イーグルス、マイケル・フランクスそしてホール&オーツのコンサートに行くことができました。
全盛期の彼らを見ることはできませんでしたが、年を重ねた彼らは彼らなりに魅力があります。私と同じような年齢で2時間のライブを精力的にこなすのはすごいことです。「もう年には勝てない」なんて嘆く日が多くなってきた最近の私ですが、彼らのパワフルなステージを見ていると明日への勇気が湧いてきます。音楽って本当に素晴らしいですね。

健康保険

大手英会話学校「NOVAノヴァ」が、外国人講師を法律で義務づけられている健康保険や厚生年金に加入させていないことが判明し、社会問題になりそうな雲行きです。ノヴァには、現在約5千人の外国人講師がいて、彼らの採用時に加入が義務だということを告げない一方で、健康保険代わりに同社の子会社が扱う民間保険会社の海外旅行保険を紹介をしていたといいます。
ノヴァ側は未加入者がいることを認めた上で、「母国に帰る外国人は、加入しても将来的に年金はもらえず、現制度には問題がある」などと主張。一方、社会保険庁は「現行の法律に違反しているなら問題」として調査する方針のようです。
ウーン、遂に出るべきものが出てきたか、というのが私の感想です。ジョイの外国人専任講師は健康保険や厚生年金に加入しています。しかし、ノヴァの主張にもうなずける部分もあります。日本の保険制度は、短期間しか滞在しない外国人に対して、決して胸を張って勧められるような代物ではありません。
保険料の半額を会社が負担するというのは仕方ないとして、外国人講師(ほとんどは若い年齢層)が負担しなければならない保険料の高さには閉口してしまいます。もちろん保険料率は日本人と同じですが、彼らが同じサービスを提供されているかと言えば、それは疑問です。例えば、どれだけ英語が通じる病院があるでしょうか? どれだけの情報が英語に翻訳されているでしょうか?
それ以上に、厚生年金が問題です。ほとんどの外国人講師は1年後あるいは数年後には母国に帰ります。そんな人までもが、これまた高額の厚生年金に入らなければならないのです。もちろん、最近はこの一部が帰国後に払い戻されるようになりました。でも、その手続きの煩雑さには本人だけでなく私たち学校側もいやになってしまいます。
もちろん、現行法に不満があるからといってそれを守らないのは問題です。しかし、これは決してノヴァだけの問題ではありません。今回の発覚が将来的にいい方向に進む切っ掛けになることを私は期待しています。それにしても、5千人も外国人講師がいると、会社側の保険料の負担はどう低く見積もっても年間10億円以上になりますね! 気が遠くなりそうです。

十勝でランチ

ビニールハウスのレストランというと、どんなイメージをあなたは持ちますか? ラーメンやそばが出てきそうな、何かプーンと臭ってきそうな、そんな所を想像する人も多いと思います。でも、スノーフィールド・カフェ(http://komni.jp/fieldcafe/fieldcafe_access_.html)は、お洒落な雰囲気の中でおいしい食事ができる、冬限定のレストランです。
このレストランのコンセプトを考えたのが、私の友人の後藤健市でした。「旬」という言葉はふつう食べものに使いますが、場所にも旬があると彼は考えたのです。旬を迎えた場所で、大切な仲間と共にゆっくりと食事を楽しみたい。そんな発想からスノーフィールド・カフェは3年前に始まりました。日高山脈を遠くに、そして足跡ひとつない大雪原を眺めることができるレストランは、日本ではここしかないはずです。
今日は、その後藤くんと作家の寮美千子さん、そして画家の小林敏也さんと4人での昼食になりました。この2人は創作絵本『イオマンテ—めぐるいのちの贈り物—』(パロル舎)(http://parol.co.jp/books/031-1.html)を出版したばかりで、この新刊が話題の中心になったのは当然です。しかし、それと同じぐらいこのレストランの話で盛り上がりました(残念ながら、今シーズンの営業は明日が最終日になります)。
十勝にUターンして27年。この間、後藤くんをはじめた多くのユニークな人たちと出会いました。十勝の魅力のひとつは、この大地をフィールドに活動するそんな愉快な人たちの存在です。彼らとの出会いがなければ、私も十勝をこんなに好きになることはなかったと思います。十勝万歳!

夢のコース

英語教師になって27年。遂にたどり着いたのが英文直解・音読コースです。4月開講を前に、今日から3人の生徒とともにクラスをスタートさせました。
このコースは、内容的に魅力がある英文を読みながらリスニングとリーディングを中心に総合的な英語力をつけるというものです。形式的には、個別英語コースに似ていますが、CDを使い音読やシャドーイングをしたりするという点でかなり違います。将来留学したいという人や本格的に英語を勉強したいという人には特にお勧めのコースです。
今回はジョイを始めた当時の原点にもどり、とにかくもう一度ひとりで最初からこのコースを始めたいと考え、私のわがままを通させてもらいました。と言っても、24歳のときに決死の覚悟で始めたときのような悲壮感はありません。でも、 チャレンジ精神だけはかなり近いものがあります。
私の夢を賭けたコースに加わった3人は、高校生が2人と中学生が1人です。私の意気込みが伝わったのか、みんな真剣に私の話に耳を傾けてくれました。この15年ほどは社会人を対象にしたクラスを教えることが多く、若い人たちを直接指導する機会から遠ざかっていたので、今日はとても新鮮な初日でした! 4月からは、あと数人の仲間が入会する予定です。

English Time

ジョイでまたまた新しい企画が始まりました。それがEnglish Timeです。これはとにかく英語で話す時間と場を提供するだけの単純な企画ですが、これが発展して行きそうな予感がしています。
初めての試みとなった昨夜は、7時から4人のチャレンジャーが集まりました。高校1年生、専門学校生の2人は、レベル的にはステップ1。そして熱心な生徒として有名なTさんは、ステップ3。道新文化センターに通う年配の生徒さんは、ステップ2ぐらいでしょうか。なんとなく不安のスタートでした。
そもそも、この企画は私が大学生時代に経験した英語クラブの活動を参考にしたものです。そこはまるで英語道場でした。先輩と後輩、英語のレベルが違うメンバーが混ざり合い、英語でコミュニケーションを楽しむ(苦しむ?)のです。外国人などまだ珍しかったその当時、実は私はこのようなやり方で会話力をレベルアップさせることができました。
「そろそろパートナーを代えましょうか?」と30分ぐらいたってからTさんに聞くと、「まだまだ、話すことがあるので大丈夫」との答えが返ってきました。必死に会話を継続させたいという気持ちが伝わってきて私は一安心。8時15分からは、7時からのクラスが終わったステップ5の生徒3人が English Timeに加わり、予定の9時45分まで英語でのコミュニケーションが続きました。
27年前にジョイが開校したとき、学校名がイングリッシュハウス・ジョイだったことを覚えているでしょうか? 建物に一歩入るとそこはイングリッシュハウスにしたかったのですが、そこまでは無理でした。でも、このEnglish Timeを少しずつ長くして行くと、当初の理想に近づくことができるかもしれません。次回はもっと多くのみなさんの参加を期待しています。

世界一高い都市

スイスの金融大手UBSがおもしろい統計を発表しました。世界の主要都市で一番どこが生活費が高いかというものです。みなさんはどこだと思いますか? 世界71都市の比較調査結果によると、スイスのチューリヒを100とした生活費の比較では、最も高いのはノルウェーのオスロ(115・5)、2位はコペンハーゲン(105・1)、東京は3位(101・3)だったそうです。
もう30年も前のことになりますが、私は大学4年生のときにオスロに行ったことがあります。物価の高さにはとにかく驚きました。夏のシーズンに訪れたこともあり、不運にもユースホステルが満杯で駅の案内で紹介された安いホテルに宿泊したのですが、私には最高級ホテル並の料金だったような気がします。そして、貧乏旅行の私が食べることができたのは、パンと牛乳だけでした。
オスロから海岸線を列車で進むとベルゲンという美しい町があります。街を見下ろすことができる展望台でのんびりしていると、背後から賑やかな声が聞こえてきました。すぐにそれが日本語と分かり振り向くと、そこには派手な洋服を身にまとったJALパックのおばさんたちがいました。たわいもない会話の後に、聞かれた質問が「バイキング料理は食べた?」というものでした。
「貧乏旅行だから、そんな余裕はありません」と答えると、それは哀れとばかりにおばさんたちがカンパを集め始めたのです。みるみるうちに当時のお金で1万円もの大金が集まり、「せっかく北欧に来たのだから、これで食べなさい!」と差し出されました。「これは受け取れません」と口では言っていましたが、お腹は「ありがとう、おばさん」と叫んでいたようです。おかげでベルゲンの港で、ベンチに座りながらゆでたエビを思う存分食べることができました。それ以来、私はエビが大好物です。

友情

ちょっといい話を読みました。これは教材会社を経営する鳥居実さんが発行するメールニュース「ムッシュトリイのよもやま話第56話」(2005年2月23日)からです。テーマは、「友情」。原文のまま載せさせてもらいます。
          * * * * * 
君たちは本当の友達を何人持っていますか、と聞かれたら、「たくさんいるよ」と答えるでしょう。しかし考えてみてください。本当の友達は真の友情で固く結ばれている友達のことではないでしょうか。「真の友情」とは「いざ」というときに頼りになる友達のことだと思います。シラーという詩人は「友情は喜びを2倍にし悲しみを半分にする」と言っています。
皆さんはミレーという画家を知っていますね。「落ち穂拾い」「晩鐘」などで有名なミレーの不遇時代のことです。ミレーの家族は貧しさのあまり飢えと寒さで震えていました。そんな時、友人の画家ルソーが訪ねてきて、ミレーの作品を300フランで買いたい男がいるのだが、その絵を売ってくれないか、というのです。実は買いたい男というのはルソー本人で、友の苦しい生活を見かね、また友人に苦しい思いをさせたくないと「ある男」が買ったことにしたのです。後に画家として成功したミレーはこの事実を知り、感激の涙を流したそうです。「真の友情」の意味を皆さんも考えてみてください。
去年2月、A君とB君は違う私立高校を受験しました。発表の日、A君は合格、B君は不合格でした。その夜、A君はB君に電話を掛けようとしてためらいました。勇気が出なかったのです。そうこうするうちに、B君から電話が掛かってきました。
「A君、合格おめでとう。オレ、落ちたよ」
A君は思わず、「ごめん、オレ、電話しようとしてできなかった。勇気が出なかったんだ。ごめんね。次の高校頑張れよ」
「ありがとう」
それを台所で聞いていたA君のお母さんは涙が出たそうです。私もその話を聞いて感動しました。自分は落ちたが、友達の合格を心からお祝いしたB君は偉い、そしてごめんなさいと言ったA君も偉い。二人の友情は生涯続くでしょう。
          * * * * *
最近はどのチャンネルもライブドアとフジテレビの激しい戦いの話ばかりです。こんな時代だからこそ、この話は心に響くものがあるのかもしれません。

通訳

26日から帯広を舞台にスローフードのリーダー会議が開催されています。世界的な第一人者のカルロ・ペトリー二国際スローフード協会会長の講演会があるというので、気楽な気持ちで会場のとかちプラザに行って驚きました。なにせ会場は満員で中に入れないというのです。会場まで足を運びながら、別部屋でテレビ画面を見ながら講演を聞くというのは実に情けないことでした。
内容的にはおもしろかったのですが、それ以上に私が感心したのは通訳です。スローフード協会の方とのことでしたが、なかなか絶妙な通訳をしていたように思います。もちろんイタリア語から日本語ということで、それが正確な通訳だったかどうかは分かりません。でも、聞いていて流れに違和感がなく、内容も十分に理解できるということは、「うまい」と判断していいのではないでしょうか。
最近でこそ人前で通訳をする機会がなくなりましたが、20代から30代にかけ、私もよく通訳の仕事をやっていました。その頃でさえ、会場に明らかに英語ができそうな人がいたりして、そんな時はその人の顔色が気になったものです。先日、通訳を生業にしているジョイの元生徒と話す機会がありました。彼の話では、近頃はどこに行っても英語ができる人が必ずいるそうです。そういう人はその分野の専門家であることも多く、通訳としての限界を感じると話していました。通訳も英語ができるだけではどうにもならない時代が帯広・十勝にも到来したことになります。
ところで、このカルロ会長が個人的に気に入りました。特にネクタイをしていなかったのがよかったです。スローフードに、ネクタイとスーツは似合いません。きっと彼は、イタリアでは普通のおじさんじゃないでしょうか。日本は権威主義なので、会長というと必ずどこかの大きな会社の社長さんがなってしまうのが限界です。そう言えば、セミナー会場にネクタイとスーツ姿の人たちが目に付いたのが気になりました。スローフードもブームになってはダメですよね。

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