JOY(ジョイ・イングリッシュ・アカデミー)

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夢のコース

英語教師になって27年。遂にたどり着いたのが英文直解・音読コースです。4月開講を前に、今日から3人の生徒とともにクラスをスタートさせました。
このコースは、内容的に魅力がある英文を読みながらリスニングとリーディングを中心に総合的な英語力をつけるというものです。形式的には、個別英語コースに似ていますが、CDを使い音読やシャドーイングをしたりするという点でかなり違います。将来留学したいという人や本格的に英語を勉強したいという人には特にお勧めのコースです。
今回はジョイを始めた当時の原点にもどり、とにかくもう一度ひとりで最初からこのコースを始めたいと考え、私のわがままを通させてもらいました。と言っても、24歳のときに決死の覚悟で始めたときのような悲壮感はありません。でも、 チャレンジ精神だけはかなり近いものがあります。
私の夢を賭けたコースに加わった3人は、高校生が2人と中学生が1人です。私の意気込みが伝わったのか、みんな真剣に私の話に耳を傾けてくれました。この15年ほどは社会人を対象にしたクラスを教えることが多く、若い人たちを直接指導する機会から遠ざかっていたので、今日はとても新鮮な初日でした! 4月からは、あと数人の仲間が入会する予定です。

English Time

ジョイでまたまた新しい企画が始まりました。それがEnglish Timeです。これはとにかく英語で話す時間と場を提供するだけの単純な企画ですが、これが発展して行きそうな予感がしています。
初めての試みとなった昨夜は、7時から4人のチャレンジャーが集まりました。高校1年生、専門学校生の2人は、レベル的にはステップ1。そして熱心な生徒として有名なTさんは、ステップ3。道新文化センターに通う年配の生徒さんは、ステップ2ぐらいでしょうか。なんとなく不安のスタートでした。
そもそも、この企画は私が大学生時代に経験した英語クラブの活動を参考にしたものです。そこはまるで英語道場でした。先輩と後輩、英語のレベルが違うメンバーが混ざり合い、英語でコミュニケーションを楽しむ(苦しむ?)のです。外国人などまだ珍しかったその当時、実は私はこのようなやり方で会話力をレベルアップさせることができました。
「そろそろパートナーを代えましょうか?」と30分ぐらいたってからTさんに聞くと、「まだまだ、話すことがあるので大丈夫」との答えが返ってきました。必死に会話を継続させたいという気持ちが伝わってきて私は一安心。8時15分からは、7時からのクラスが終わったステップ5の生徒3人が English Timeに加わり、予定の9時45分まで英語でのコミュニケーションが続きました。
27年前にジョイが開校したとき、学校名がイングリッシュハウス・ジョイだったことを覚えているでしょうか? 建物に一歩入るとそこはイングリッシュハウスにしたかったのですが、そこまでは無理でした。でも、このEnglish Timeを少しずつ長くして行くと、当初の理想に近づくことができるかもしれません。次回はもっと多くのみなさんの参加を期待しています。

世界一高い都市

スイスの金融大手UBSがおもしろい統計を発表しました。世界の主要都市で一番どこが生活費が高いかというものです。みなさんはどこだと思いますか? 世界71都市の比較調査結果によると、スイスのチューリヒを100とした生活費の比較では、最も高いのはノルウェーのオスロ(115・5)、2位はコペンハーゲン(105・1)、東京は3位(101・3)だったそうです。
もう30年も前のことになりますが、私は大学4年生のときにオスロに行ったことがあります。物価の高さにはとにかく驚きました。夏のシーズンに訪れたこともあり、不運にもユースホステルが満杯で駅の案内で紹介された安いホテルに宿泊したのですが、私には最高級ホテル並の料金だったような気がします。そして、貧乏旅行の私が食べることができたのは、パンと牛乳だけでした。
オスロから海岸線を列車で進むとベルゲンという美しい町があります。街を見下ろすことができる展望台でのんびりしていると、背後から賑やかな声が聞こえてきました。すぐにそれが日本語と分かり振り向くと、そこには派手な洋服を身にまとったJALパックのおばさんたちがいました。たわいもない会話の後に、聞かれた質問が「バイキング料理は食べた?」というものでした。
「貧乏旅行だから、そんな余裕はありません」と答えると、それは哀れとばかりにおばさんたちがカンパを集め始めたのです。みるみるうちに当時のお金で1万円もの大金が集まり、「せっかく北欧に来たのだから、これで食べなさい!」と差し出されました。「これは受け取れません」と口では言っていましたが、お腹は「ありがとう、おばさん」と叫んでいたようです。おかげでベルゲンの港で、ベンチに座りながらゆでたエビを思う存分食べることができました。それ以来、私はエビが大好物です。

友情

ちょっといい話を読みました。これは教材会社を経営する鳥居実さんが発行するメールニュース「ムッシュトリイのよもやま話第56話」(2005年2月23日)からです。テーマは、「友情」。原文のまま載せさせてもらいます。
          * * * * * 
君たちは本当の友達を何人持っていますか、と聞かれたら、「たくさんいるよ」と答えるでしょう。しかし考えてみてください。本当の友達は真の友情で固く結ばれている友達のことではないでしょうか。「真の友情」とは「いざ」というときに頼りになる友達のことだと思います。シラーという詩人は「友情は喜びを2倍にし悲しみを半分にする」と言っています。
皆さんはミレーという画家を知っていますね。「落ち穂拾い」「晩鐘」などで有名なミレーの不遇時代のことです。ミレーの家族は貧しさのあまり飢えと寒さで震えていました。そんな時、友人の画家ルソーが訪ねてきて、ミレーの作品を300フランで買いたい男がいるのだが、その絵を売ってくれないか、というのです。実は買いたい男というのはルソー本人で、友の苦しい生活を見かね、また友人に苦しい思いをさせたくないと「ある男」が買ったことにしたのです。後に画家として成功したミレーはこの事実を知り、感激の涙を流したそうです。「真の友情」の意味を皆さんも考えてみてください。
去年2月、A君とB君は違う私立高校を受験しました。発表の日、A君は合格、B君は不合格でした。その夜、A君はB君に電話を掛けようとしてためらいました。勇気が出なかったのです。そうこうするうちに、B君から電話が掛かってきました。
「A君、合格おめでとう。オレ、落ちたよ」
A君は思わず、「ごめん、オレ、電話しようとしてできなかった。勇気が出なかったんだ。ごめんね。次の高校頑張れよ」
「ありがとう」
それを台所で聞いていたA君のお母さんは涙が出たそうです。私もその話を聞いて感動しました。自分は落ちたが、友達の合格を心からお祝いしたB君は偉い、そしてごめんなさいと言ったA君も偉い。二人の友情は生涯続くでしょう。
          * * * * *
最近はどのチャンネルもライブドアとフジテレビの激しい戦いの話ばかりです。こんな時代だからこそ、この話は心に響くものがあるのかもしれません。

通訳

26日から帯広を舞台にスローフードのリーダー会議が開催されています。世界的な第一人者のカルロ・ペトリー二国際スローフード協会会長の講演会があるというので、気楽な気持ちで会場のとかちプラザに行って驚きました。なにせ会場は満員で中に入れないというのです。会場まで足を運びながら、別部屋でテレビ画面を見ながら講演を聞くというのは実に情けないことでした。
内容的にはおもしろかったのですが、それ以上に私が感心したのは通訳です。スローフード協会の方とのことでしたが、なかなか絶妙な通訳をしていたように思います。もちろんイタリア語から日本語ということで、それが正確な通訳だったかどうかは分かりません。でも、聞いていて流れに違和感がなく、内容も十分に理解できるということは、「うまい」と判断していいのではないでしょうか。
最近でこそ人前で通訳をする機会がなくなりましたが、20代から30代にかけ、私もよく通訳の仕事をやっていました。その頃でさえ、会場に明らかに英語ができそうな人がいたりして、そんな時はその人の顔色が気になったものです。先日、通訳を生業にしているジョイの元生徒と話す機会がありました。彼の話では、近頃はどこに行っても英語ができる人が必ずいるそうです。そういう人はその分野の専門家であることも多く、通訳としての限界を感じると話していました。通訳も英語ができるだけではどうにもならない時代が帯広・十勝にも到来したことになります。
ところで、このカルロ会長が個人的に気に入りました。特にネクタイをしていなかったのがよかったです。スローフードに、ネクタイとスーツは似合いません。きっと彼は、イタリアでは普通のおじさんじゃないでしょうか。日本は権威主義なので、会長というと必ずどこかの大きな会社の社長さんがなってしまうのが限界です。そう言えば、セミナー会場にネクタイとスーツ姿の人たちが目に付いたのが気になりました。スローフードもブームになってはダメですよね。

大地震

すごいニュースが私の目に飛び込んできました。東京直下でマグニチュード(M)7級の大地震が起きた場合、経済被害は最悪112兆円に達する恐れがあるというのです。これは政府の中央防災会議が公表したもので、まんざらいい加減な数字でないことだけは確かなようです。
個人的には、大きな地震を10年に1回は経験しているような感じがします。高校生時代に起きた十勝沖地震のときには、目の前でグランドが地割れをおこすのを見たことがあります。そうそう、ジョイの10周年パーティー当日にも大地震が帯広を襲いました。おかげで、予定していた講師が札幌から来れず、記念の講演会をキャンセルしたのを覚えています。そして、10年ほど前のあの震度5も強烈でした。忘れもしない1月15日。久しぶりに高校時代の恩師を囲み同窓会をまさに始めようとしたときにドーン! 北海道ホテルも大揺れでした。
でも、なんと言っても2年前の釧路沖地震ほど怖かった経験はありません。あの朝、私は釧路市内でホテルの8階にいたのです。あまりの激震に身の危険を感じ、ズボンをはき部屋から逃げ出そうとしているうちに揺れはおさまりました。直後から幣舞橋付近の津波の様子がテレビで生中継されていましたが、私は同じ場面をまさにライブでホテルの窓から見ていたのです。
最近は、東京に出張するたびに夜は眠ることができません。巨大地震が起こったらどうなるのだろうか、そんなことばかり考えているからでしょう。そして、「東京へに出張はこれでやめよう」なんて決心するのですが・・・・。実は、3月は2回も東京に行かなければなりません。しかも、計5日間も高層ホテルに宿泊することになっています。また眠れない夜が続きそうです。

森の音楽

私が大好きな音楽家に神山純一さんがいます。星座に五線譜を重ね星にメロディーを奏でさせて作った星座の音楽で、一躍脚光を浴びた日本の環境音楽の第一人者です。その神山さんから最新作「GRACE〜森の恵み」が届きました。
私のCDコレクションは現在700枚ぐらいだと思いますが、その40枚近くは実は神山さんの作品です。初めて買ったのが「オーロラの音楽」でした。その頃の私は、北極圏で見えるオーロラを意味する「ノーザン・ライツ」という名前の英文雑誌を発行していていました。実はこの雑誌は、北海道でナンバー・ワンの英文雑誌でした。これは決して嘘ではありません! なにせ、当時北海道には1册しか英文雑誌はなかったのですから。そんな縁で神山さんと知り合い、10年以上も仲良くさせてもらっています。
神山さんの音楽の最大の特徴は、アルバム全体に優しく流れる空気です。とにかく最初から最後まで同じ空気に触れることができる音楽は、極上のBGMになります。仕事に疲れてふと気がつくと、神山さんの音楽が流れていたということを何度も経験したことがあります。今回のアルバムは、そのタイトルが示す通り、森の中にいるような安らぎを感じさせてくれる素晴らしい作品です。
もう2年前になりますが、神山さんに十勝をイメージした曲を作ってもらい、私の初プロデュースで「音楽紀行・十勝野」(http://www.jaga.fm/)をFM-JAGAからリリースさせてもらいました。それは今や帯広・十勝からのお土産の定番になりつつあります。そして、今回のアルバム「GRACE〜森の恵み」を聴かせてもらい、また私のプロデューサー(?)としての血が騒ぎ始めました。次は十勝の森が舞台になるような予感がします。

漏洩

「 今終った・・・最後の質問でなんのこと聞かれてるかわからなかった」
「どういう内容?」
「 ネット上で行う会議に関するものでした。会社はそれを利用するからコストが避けられるとか。質問はネットを利用した学校はどう思いますか?とか。最後は自販機がたくさんあるけど、どう思いますか?」
「 激しくサンクス! ネット会議以外のもう1つが知りたい、もう1つが出たらどうしよー…」
「 CDのコピーガードについて。3つ目以降は、将来CDを買わない人が増えるだろうけどどう思うか。 4つ目、海外旅行は国内旅行よりいいか?」
      * * * * *
「面接終了。オンライン会議についてだった」
こんな会話がネット上で、しかも私が今週の日曜日に英検の面接官をやっていたときに流れていたらしい。携帯電話のメールを使っての仕業でしょうが、若い人ならではできることかもしれません。なにせ私のようなおじさんは携帯のメールを一通出すのにすごい時間がかかるのです。2・3通出すだけで、試験は全て終わっているかもしれません。
とにかく驚きました。そして、英検2級に受かりたいという執念。これには脱毛、いや脱帽です。これまでして合格したいのなら、危険を冒すよりも英語を真面目に勉強した方が手っ取り早いのではないでしょうか? 何かやましいことをやった時の後味の悪さ。もしかしたらばれるのでは、なんて考えながら生きて行くのは辛いことです。しかもネットに出ているのですから、調べれば誰が発信したメールなのかはバレバレのはずです。
次回から英検協会は問題が漏洩されないような対抗策を考えるに違いありません。全員が終わるまで待合室で待たせる? 問題の数を増やす? 携帯電話のスイッチを切らせる? いずれにせよ、そのためのには手間も費用も余計にかかるはずです。そして、受験料があがるかもしれません。結局、罪もない人たちが迷惑することになります。世の中は不合理なことがいっぱいですね。

今年の帯広は何かがおかしいようです。とにかく雪が多い。しかも、降れば大雪という日が目立ちます。最悪の積雪を記録した12月に続き、この2月も記録を更新しそうな勢いで雪が降っています。そして、今日もまた雪。まったくうんざりです。今日も雪かきに疲れ、自宅に帰れば風邪のわが子の泣き声に疲れ、楽しみは寝床で聞くメローなジャズというのでは、まったく夢も希望もなくなってしまいます。
先月、横浜から帰省した教え子が、「先生、中札内の家の周囲をひとりで歩いていると、本当に静かなの。聞こえるのは、自分が踏み締める雪がギュ、ギュという音だけ。その音の美しさに感動しちゃたわ」なんて言い出しました。そう言えば、私も小樽で過ごした学生時代、雪明かりの街を下宿まで歩いていると急に詩などが頭に浮かんだりして、すっかり気分は伊藤整ということもあった、あった。
そう、明日からは逆転の発想に挑戦しようと思います。朝は窓のカーテンを開け、「ウヮー、なんてきれいな吹雪なんだろう!」。「こんな真白の世界に生きてる俺は幸せ者だー!」。
こんなばかなことを書いているうちに、外はもう吹雪のようです。そろそろ家に帰ります。こんな吹雪の日にも関わらず、授業に来てくれた生徒のみなさん、本当にありがとうござました。冬は教師の力量が試される時期ですね。いい授業ができないと、すぐ生徒は来なくなります。冬は教師にとっての学期末試験なのかもしれません。

教え子

「先生、久しぶり、覚えている?」とジョイの窓口で声をかけられました。いつもなら、「元気にしているのか?」なんて聞きながら、乏しい記憶をたどり「そう言うあなたは誰でしょうクイズ」を楽(苦?)しんでいるのですが、今回は久しぶりに楽勝! なにせ顔がほとんど当時と変わっていなかったからです。もう25年も前の生徒で、子どもをこの春から通わせたいということで申し込みにきたとのことでした。
27年もこの仕事をやっているのですから、これまで何人の教え子がいるのでしょうか? もちろん、私が直接教えたことがある生徒だけでもかなりの数になるはずです。まして、ジョイ全体、そして看護学校、道新文化センターなどの外部のクラスをカウントすると、それは恐ろしい数になることだけは明らかです。もしかしたら、1万人を越えるかもしれません。しかも、その生徒たちには家族がいます。そんなことを考えると、帯広で私は悪いことは絶対できません。
冗談はさておき、正直、最近は教え子たちのおかげでとても助かっています。花屋、旅行会社、電気屋、病院、保険会社、ガス屋、スーパー、等々。とにかくあらゆる業種で教え子が働いているのです。教え子という接点だけで信頼感が生まれるだけでなく、ずいぶん無理も聞いてもらったりしています。同じ物をどうせ買うなら、教え子のところから買おうなんてこともよくあることです。これがジョイを始めるときに夢見た「地域に生きる」という生活なのかもしれません。
明日の午前中は、今年初めてJICAで講座があります。そう、このJICAでも教え子がたくさんコーディネーターや事務スタッフとして活躍しています。「先生!」なんて呼ばれると、決して悪い感じはしません。そう言えば、JICA帯広センターを運営する北方圏センターの高橋館長もジョイの生徒でした!

面接

英検の面接をするようになってかれこれ25年が経ちます。毎回、ドキッとするような経験が楽しみなのですが、さすが最近はその数も減ってきたようです。でも、昨日は雪のため会場の帯広畜産大学まで行くことができないのでは? と一瞬困るほどの降雪量でした。
これまで一番驚いたのは、アメリカ人を面接したときのことです。英検準1級の面接に現れたその学生は、一見普通(?)だったのですが、英語は間違いなくネイティブでした。よくよく話を聞くと、カリフォルニア生まれの日系アメリカ人。親戚が住む十勝に移り住んで来たという彼は、「スラングを使うと減点されるのか?」とさかんに気にしていたのを覚えています。日本人がアメリカ人の英語力を診断するという、とても不思議な経験をさせてもらいました。
逆に私が面接を受けた際の衝撃的な告白をしましょう。英検1級の面接は、教室に受験者が集まり、目の前の封筒に入った題目からひとつを選びスピーチするという形式が一般的なようです。私のときも同じでした。そして、運命の面接は時計と逆周りに始まりました。私の番が終わり安堵感に包まれていると、隣に座った女性のスピーチが始まりました。「うまい!」、本当に『うまい!」。試験官のアメリカ人女性までもが、「あなたの英語は私のよりうまい!」。そんなうまい人の後にやった受験者はみな悲惨でした。
後日、その女性の名前を英検の機関誌に見つけました。「最優秀賞」、「副賞イギリスご招待」。名前は吉田かよ子(当時は「杉山」でしたが)。彼女は、当時カナダ留学から帰ってきたばかりで、アメリカンセンターに勤務していました。今では札幌の北星学園大学で教授をやっています。あのとき順番が時計回りだったら、ジョイの歴史は間違いなく変わっていたに違いありません。

最後の授業

昨日は、小樽商大専門職大学院(ビジネススクール)での今学期最後の授業でした。初めて教えるビジネス英語の講座ということで不安いっぱいのスタートでしたが、生涯忘れられない講座のひとつになりました。
最終課題は、ジョイを経営する私に「物あるいはサービス」を英語で売り込むということでした。パワーポイントを使う学生もいれば、逆に手書きのイラストで感情に訴える学生もいたりして、いままで経験したことがない授業展開になりました。新しい電話英会話レッスンのシステム提案(NTT 社員)、地震に強い新校舎の建設(元建設会社勤務)、コンビ二からの授業料納付システムの導入(北海道銀行支店長)、など。あまりにリアルな内容だったので、授業だということを忘れ真剣に質問をしている自分がそこにいました。
学生の英語力はジョイの社会人クラスで言えば、ステップ3から4ぐらいでしょうか。しかし、今回のプレゼンはそのスタイルだけでなく内容的にも、はるかにその域を超えていました。これまで「こんなことはできなのでは?」などと学生の限界を決めていたのは、先生である自分だったようです。Teaching is learning. 今回もいろいろなヒントを頂きました。
札幌サテライトはこの4月から札幌駅に近接する立派なビルに移ることになっています。つまりこの授業が旧校舎での最後の授業ということで、授業終了後、7名の学生と一緒に記念写真を撮ることになりました。背景を入れようとブラインドを開けると、そこには札幌時計台が照らされていました。「ウァー、きれい!」というみんなの声に、それは彼らが初めて目にする光景だということがすぐ分かりました。仕事を持ちながら勉強する彼らにはブラインドを空ける余裕さえもなかったのでしょう。なおさら彼らの努力に感服した瞬間でした。

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