喜寿
私は常識がないのでしょうか、つい最近までおふくろが今年「喜寿」を迎えるということを知りませんでした。シニアの生徒のひとりが「私、今年喜寿なんです」という話を聞き、同じ年齢のおふくろもそうだということに気がつきました。ネットで調べてみると、「喜」の字を草書体で書くと、「十七」の上に「七」が付いたような文字で「七十七」に見えることから、77歳(満76歳)を「喜寿」と呼ぶようになったようです。
そんなことで、私の家族(4人)と妹の家族(5人)で急きょお祝いをすることになりました。まずは、何をプレゼントしようかということになったのですが、最初に候補に上がったのがデジタルビデオ。「懐かしの歌謡曲の番組などを取ってやって、楽しめるようにしてやろう」なんて考えました。「でも、使えないよね!」という意見で一致。結局、家の外に置いて庭を眺めることができるように、ベンチにすることになりました。
ところが、ガーデニング・シーズンも最盛期を迎えている今、気に入ったベンチはどこにも売っていません。そして、思い出したのが、カントリー家具の店、ファーマーズでした。ここで作ってもらおうと考えたのです。電話を入れると、「いいのがありますよ!」。早速、見に行くと、我家でも欲しくなるようなベンチがあるじゃありませんか。おふくろの家にマッチするように、濃いグリーンのペイントを塗ってもらい届けてもらいました。
お盆ぐらいしか集合しないという妹夫婦の子どもたち(函館、札幌、帯広)のこともあり、昨日、帯広の中華料理店で楽しく賑やかにお祝いしました。孫たちからも花瓶と写真立てをプレゼントされ、おふくろもとても嬉しそうでした。考えてみると、77歳で他界したおやじには喜寿を祝ってあげていません。きっとおふくろは2人分喜んでくれたことでしょう。