ベンチャーズ
昨日、ベンチャーズのコンサートに行ってきました! 中学時代には、ビートルズよりも好きなバンドでした。公演に行くのもこれで5回目ぐらいになるでしょうか? 同じアーティストのステージをこれだけ見ているのは、私の場合は「遠音」しかありません。
まず驚いたのは、観客の年齢層。とにかくおじさん、おばさんばかりです。中には、「なんで?」と言いたくなるような若い人もいましたが、きっと親に無理やりテケテケを聴かされて育てられた世代なのでしょう。自分では否定したいのですが、きっと私も周囲に完全に同化していたのかもしれません。恐ろしいことです。
ベンチャーズは究極のマンネリズムです。同じ曲を弾き(アドリブまで同じ!)、同じように「帯広のみなさん、最高でーす」「新発売」と日本語を連発し、アンコールはいつも同じ「キャラバン」。ドラムがベースの弦をたたくと拍手が最高潮に達します。それを45年(?)も続けているのです。
舞台上に表れた4人のメンバーを見て、異変に気がついたのは、私を含め会場に何人いたでしょうか? ベースを弾いているのは、ボブ・ボーグルじゃなかったのです。これでオリジナルメンバーで残っているのは、リズムギターのドン・ウイルソンしかいなくなりました。彼が他のメンバーに代わるのも時間の問題かもしれません。それでも10年後も、ベンチャーズとして「パイプライン」や「ダイアモンドヘッド」を演奏しているのでしょう。
企業経営にとってマンネリズムはよくない、とよく言われます。でも、ベンチャーズがここまで残ったのは、このマンネリズムのおかげです。いろいろと考えさせられたコンサートでした。
2006.08.10 07:04