30億円!
ニュースを読んでいると、「松下」の文字がよく私の目に飛び込んできます。理由は、ジョイを始める前に私が松下電器に勤めていたということだけでなく、長年にわたり両親が松下電器の販売店を経営していたからなのでしょう。その松下が大変なことになっています。
松下電器製の石油温風機が一酸化炭素中毒事故を起こしたことは、ご存知のことと思います。毎日のように「松下電器からのお知らせです。・・・」という女性が暗い声で呼びかけるテレビCMが目立ちます。そして、同様の趣旨のチラシが何度も新聞に折り込まれています。回収、修理対象の温風機約15万2000台のうち、約4割に当たる約6万2000台の所在が今も分からないそうです。
松下電器の発表によると、石油温風機の回収を進めるため、全国のすべての世帯と宿泊施設の計約6000万カ所に危険性を知らせるはがきを送るのだそうです。私はこのニュースを読んですぐに計算してしまいました。ハガキ1枚50円で計算すると、なんと30億円!(この計算間違ってないですよね?) もちろん、これだけの規模でやるのですから、割引はあるとは思いますが。とにかくすごい金額です。
それにしても、松下電器はこの回収のためにどれぐらいの費用を使うことになるのか想像できません。それだけ人の命は尊いということでしょうか。あるいは企業の社会的責任を真摯に果たそうとしているのかもしれません。構造上のミスがこれだけの損害を一企業に与えてしまうのですから、どんな仕事も儲けとリスクは表裏一体です。
実は約15万2000台のうちの1台が私の伯父の仕事場にあったということを最近知りました。やはり5万円で引き取ってくれたそうです。もしかしたら、みなさんも使っているかもしれません。もう一度、あのCMに出てくる機種を真剣にチエックしてはどうでしょうか。取り返しのつかない事態にならないうちに!