通訳は難しい!
最近はめっきり通訳をやることが少なくなりましたが、午前中に2時間ほど久しぶりにやらせてもらいました。お客さんはニューヨークにあるコロンビア大学の助教授。精神福祉分野の研究のために帯広にやって来ました。訪問先の「帯広ケア・センター」の門屋さんとはずいぶん前からの知り合いですが、具体的に何をやっているかまったく理解していませんでした。
帯広・十勝はこれまで30年近く地域精神保健福祉活動に力を注ぎ、精神障害者のための医療・保健・生活福祉の先進地なのだそうです。そして、門屋さんはその中心人物のひとりということになります。門屋さんがやっているのは、そんな人たちを社会の一員として実社会に出すために、いろいろな職場を作り出すという立派な仕事です。
通訳をやる度にがっかりするのは、自分の知識そして英語力のなさです。今日もそうでしたが、内容的に分からないことだらけで説明を求めることが多くなり、中途半端な通訳になってしまいました。今回は年末で忙しいこともあり、そしてボランティアだという意識も強かったことから、事前に専門用語など下調べをしていませんでした。これじゃ、だめですね。
午前11時半には、スタッフとのクリスマスランチのためジョイに戻りました。そして、次の通訳(ジョイの卒業生です)とバトンタッチ。時間もなかったことから、うまく引き継ぎもできずじまいで、これまた反省材料でした。帯広・十勝は仕事が少ないから、プロの通訳が生まれない。プロがいないから仕事が生まれない。悪循環ですね。そろそろプロとしてしっかり働く人材がこの地にも必要なようです。
2005.12.19 22:33