Hi there!
NHKラジオの「ビジネス英会話」1月号のテキストが今日届きました。何と言っても、私の一番の楽しみは講師の杉田敏さんが書いているコラム「はじめに」です。毎回、内容のおもしろさだけでなく文章のうまさに感心してしまいます。いつかこんなコラムを書けるようになるのが、私の目標です。
今回の話は、50年前(中学1年か2年生だったそうです!)に初めて文通をしたアメリカ人のペンパルから、突然メールをもらい驚いたというものでした。その方は杉田さんと同い年で、現在はある大学の学部長だそうです。偶然、テンプル大学ジャパンの理事の中にSatoshi Sugitaという名前を見つけて、今回、半世紀ぶりに糸がつながりました。
コラムでは、『英文手紙の書き方』という本を買い、生まれて初めて英語で手紙を書いたというエピソードも紹介されています。本に並べられた例文を必死でマネて英文を書いている杉田少年の姿が目に浮かぶようです。メールという文明の利器がなかった当時は、みな同じような経験をしたに違いありません。
私が生まれて初めてもらった海外からの手紙は、差出人が私でした(?)。住所か名前を書き違えて戻ってきたのです。でも、その赤と青で縁取りされたエアーメールを郵便受けに見つけたときは、体の中に流れる血液が熱くなりました。
投函してから返事が来るまで最短で2週間も待たなければならなかった時代、届いた手紙は全てが宝物でした。記憶力が自慢の杉田さんによると、最初の返事はHi there!で始まっていました。本ではDearから始めると書いてあったのに、「Hiとは何だろう?」と不思議の思ったそうです。
英語を勉強し始めたときのあの興奮。いつまでも忘れたくないですね。今は日本のビジネス英語の巨匠、杉田敏さんもこんなかわいい頃があったのです。いい話だと思いませんか?