冬の夜はボサノバ
東京からの2人のお客さんと一緒にランチョ・エル・パソでボサノバのライブを聴いて来ました。最初から最後までボサノバ中心のライブは、15年ほど前に六本木のジャズクラブに大杉正明先生が連れて行ってくれたとき以来です。「この娘のボサノバが最高なんですよ!」と大杉先生が言っていたのですが、それが小野リサでした。その数ヶ月後には彼女はすっかりブレークしてテレビで歌ってました。
私のボサノバとの出会いは、大学時代に聴いたアストラッド・ジルベルト。ギターが刻む独特のリズム、そして囁くような声。大人の世界を感じさせるオシャレな音楽でした。そして、数年前には宮坂建設の宮坂社長にプレゼントしてもらった”ボサノバの創造神”ことジョアン・ジルベルトの1枚のCDが縁で、すっかり彼のファンになってしまい、日本で買えるタイトルは全て購入しました。
今日のライブのメインは原久美さんでした。私は彼女の存在を知らなかったのですが、ランチョ・エル・パソの斉藤さんがライブのポスターを貼ってほしいとPRに来た際に、聴かせてもらったCDの1曲目で気に入ってしまいました。この2・3日は彼女のCDを聴きながら仕事をしていたので、彼女の声が耳にこびり付いています。
今日のライブは、彼女のオリジナルが中心でした。馴染みのないメロディが続くと、普通は飽きてしまうものですが、私は楽しめました。また、ギターを抱え歌う彼女の姿がチャーミングで、トークからも人間的に信頼ができることが分かりました。ただ、できればランチョ・エル・パソのお尻がいたくなるようなイスではなく、もっとゆったり聴きたかったというのが本音です。さあ、自宅に帰り、買ってきた彼女のデビューアルバム「緑の島」をソファーで横になりながら聴きますか。冬の夜は、やっぱりボサノバですね。