泉鏡花文学賞
無知であるというとは、恐ろしいことです。こんなことが昨日ありました。
このブログにも何度か登場している寮美千子さんから、今年の泉鏡花文学賞を受賞することなったというメールが届きました。私は早速、「おめでとう。次はいよいよ芥川賞、直木賞ですね。がんばってください!」と気楽にメールを出してしまったのです。すると、「芥川賞は新人作家のための賞だから、もうもらえないのです。泉鏡花文学賞をもらったっていうのは、たとえれば幼稚園、小学校、中学校、高校、大学を飛び級して、いきなり大学院にはいっちゃったようなもの。驚くほどのびっくりなのでした!」というメールが送られてきました。
ウエブで調べると、泉鏡花文学賞は昭和48年に泉鏡花生誕100年を記念し制定されたすごい賞だったのです。今回の受賞作になったのは、「楽園の鳥」カルカッタ幻想曲(講談社)。昨年4月におやじの写真展を銀座で開かれた際、前日に仲間が集まりお祝いの席を設けてくれました。そのとき寮さんから、その原稿の一部を見せてもらいましたが、難解すぎて私にはまったく分かりませんでした。
選考委員の中に、私も学生時代にファンだった五木寛之さんの名前を発見。と言うことは、寮さんは五木さんから正賞「八稜鏡」と副賞の賞金100万円をもらうことになります。これはすごい! そして、過去の受賞者を見て、これまたビックリ! 半村良、唐十郎、筒井康隆、小檜山博、吉本ばなな、柳美里、山田詠美、村松友視、京極夏彦、田辺聖子、久世光彦、野坂昭如、丸谷才一など。私のような文学オンチでも見たこと、聞いたことがある作家の名前が並んでいるではありませんか。
寮さんには、おやじの写真集に5編ほど詩を付けてもらったことがあります。そして、次の写真集がでるときには何か書いて欲しいと頼んでいましたが、気楽にオーケーしてくれたことを寮さんは覚えていてくれるでしょうか? 授賞式は、11月22日(火) 金沢市文化ホールとのこと。寮さん、おめでとー。次はノーベル文学賞を目指して、がんばってください!