天才誕生
我が家は朝からトランペットの凄まじい音が響いていました。吹いているのは5歳の一樹です。昨日、私の部屋に飾ってあったトランペットを持ち出し吹いたところ、なんと音が出てしまいました。ご存知のように、この楽器は鳴らすだけでも苦労します。「もしかしたら、うちの子は天才?」 そして、今朝も、一樹は得意になって朝からプープープー。
9時にジョイに来てネットニュース開くと、とんでもないニュースが飛び込んできました。ソウル近郊に住む少年、宋幽根(ソン・ユグン)君(7歳)が大学入試に合格し、来春から韓国史上最年少の大学生が誕生したというのです。韓国政府は少年を「科学神童第一号」に指定し、国をあげてバックアップする方針とか。そして、夢は「ノーベル賞」というのですから、ビックリ仰天です。
ここで注目したいのは、宋幽根くんの両親。元小学校教師の両親は共働きで、育てた祖父母は孫の自主性を重んじたそうです。1日中アリの巣をながめることもあったそうですが、それに黙って付き添ったというのですから、立派としか言いようがありません。驚異的な頭脳に気付いたのは、彼が6歳の時。小学校の教科書を与えると、短時間で理解し掛け算九九もそらんじたというのです。
びっくりした父親の洙珍さん(46)は「子どもの教育に専念する」ため仕事を辞めたというのですから、これまた信じられません。洙珍さんの教育方針は「自分で考えさせること」。「山って何?」と聞かれると、実際に山まで連れて行ったそうです。本当に徹底していますね。そして、毎日のように遊園地に通い、乗り物に乗せながら力学の仕組みを教えたそうです。
私もそのうち一樹をトランペット・ジャズのライブにでも連れて行こうと思います。ただ私の心配は、明日の朝も彼がトランペットを吹いているかどうかです。私に似て飽きやすいタイプかもしれません。ところで、妻は一樹がトランペットをやることには反対です。「だって、唇が厚くなるでしょう」とのこと。確かに、それでなくても彼の唇はすでにラッパのようです。