ふるさとの活性化
北海道新聞夕刊のコラム「十勝人」に、にこやかに日焼けした見慣れた顔が載っているではありませんか。豊頃町商工会まちづくり委員会委員長の高橋敏典。彼とは幼友達で、私の親友のひとりです。現在は、町内一のスーパーを経営しています。
コラムによると、我がふるさと、豊頃町も人口が今年3月に4千人を割ってしまったそうです。村から町になり、提灯を持って祝った子ども頃が懐かしく思い出されます。確か一時は1万人近くまで人口が増えたこともあったはずです。住民が少なくなると、商店街は売り上げ減に苦しむことになります。さらに帯広や池田への購買力の流失という厳しい現実も無視できません。
「このままではダメだ!」ということで、高橋くんが副会長を務める商工会が中心になり10月15日に国道38号線の豊頃町茂岩入り口駐車場で農水産物の販売会を開催。秋サケや干しシシャモ、十勝だいこん、ハクサイなど地元産品が飛ぶように売れたそうです。終了予定の1時間前には全品ほぼ品切れ状態になったというのですから、国道の集客力はすごいということになります。
確かに国道はお客さんが流れるメインストリートです。ここに目をつけたのは素晴らしい! そう思いませんか? 豊頃町茂岩市街が寂れたのは、市街を避けるように国道が作られた結果です。こうなったら、国道沿いに市街を移動させよう! そんな発想も必要な時代になったのです。町内にお客がいなければ、町外の人をターゲットにするしかありません。
私は中学を卒業する時点で、豊頃町を離れました。そして、豊頃町に対して何の愛着もない時代も正直ありました。でも、この年になってふるさとが愛おしく思えるようになってきたのです。あの場所がなければ、今の私は存在しないのです。今年はもう10回近くも豊頃の地を訪れています。しかも、毎回友人や知人を連れてです。がんばれ、豊頃町商工会! ふるさとの活性化は高橋くん、あなたに任せた!!