ニューオーリンズ
テレビのニュースを見るたびにニューオーリンズの惨状には心が痛みます。「水も食料も薬もない!」と泣き叫ぶ女性を見て、それが世界一の経済力を誇るアメリカ合衆国で起こっているというのですから、まったく信じられません。救援物資が届いたのは5日後でした。
実は、ニューオーリンズに行って来たという友人からジャズのCDを1週間前にプレゼントされたばかりでした。そこには、Prince Albert the Dogmanのサインと8月6日の日付が書かれています。ジャズの本場、ニューオーリンズのフレンチクオーターのライブハウスで歌っていた彼は、今頃、どうなっているのでしょうか?
米史上最悪ともいわれる大型ハリケーン「カトリーナ」の被害拡大をめぐり、ブッシュ米大統領への風当たりが強まっているそうです。避難者は「海外に軍隊を派遣できても、ここには来ない」と不満を強めています。当然の指摘でしょう。もうイラクで戦争をやっている場合ではないのではないでしょうか。そんな余裕はないはずです。軍隊だって、どうせやるなら、困っている自国民を助けたいと思っているに違いありません。
私の妻の口癖は、「あなたが退職するときには、ニューオーリンズへの旅をプレゼントしたい!」です。歴史を大切にするアメリカ人ですから、たとえ壊滅的な被害を受けたとしても、このままニューオーリンズがなくなるはずはありません。きっとジャズの発祥の地として再生されるはずです。そうでなければ、私の退職記念の旅は夢と消えてしまいます。頑張れ、ニューオーリンズ!
PS. ところで、私の子どもたちはまだ2歳と5歳。あと何年働かなければならないのでしょうか? 引退する頃には身も心もボロボロかもしれません。