ヤバイ!
ヤバイことになってしまいました。手帳がありません。リチャード・ブランソンを真似て愛用している、あの黒い手帳です。気づいたのは、鹿追で講演会を聞いていたときでした。確か昼食に行ったそば屋に持って入ったはずです。でも、会場を抜け出して電話をかけるのも、講師に失礼になります。
そうこうしているうちに休憩に。すぐにロビーに出て電話を入れると、「ないですね」と素っ気ない返事が返ってきました。あのとき、「ソバが出てくるまで待たされる。週刊誌でもあれば、時間をつぶすことができるが、なければ手持ち無沙汰になる。だから、手帳を持って行き、仕事の段取りでも考えよう」と、私は間違いなく持って行きました。だからそば屋のカウンターの上にあるはずなのです。
手帳がないということは、羅針盤のない船に乗るようなものです。今後のスケジュールがまったく分からないことを意味します。なにせ私は暗記が不得意で、まったく覚えていません。これまで2度手帳をなくしたことがあります(一度はベルギーでカバンごとパスポートからカメラまで全て取られました!)。あのときも大変な思いをして新しい手帳を作くらなければなりませんでした。今回は、さらに悪いことに、友人の電話番号を書いた小さなブックレットが手帳にはさめていたのです。
あのそば屋にないということは、誰かが見つけて盗んでいったのかもしれません。個人情報の管理が社会問題化してきた時代ですから、これはまずいことになりました。でも、あの電話番号をどうやって悪用するつもりなのだろうか? なんて、考えれば考えるほど気が重くなってきました。
とりあえず頭を切り替えて7時からの音読クラスのためにジョイC館に。そして、大谷短大に持って行ったカバンの中から教材を取り出そうとしたときです。ガーン! あの黒い手帳がそこにあるではありませんか。と言うことは、そば屋には持っていかなかったのでした。暗いはずの週末が、馬鹿な自分を笑ってごまかす週末になりました。