お盆
ジョイの夏休みもあっと言う間に半分が過ぎてしまいました。休みには普段できないことをしょうと、リストを作っていたのですが、その4分の1もまだ達成していません。リストのひとつが、今年3月に他界した幼友達の高橋敏典くんのお母さんのお参りに行くということでした。初盆ということで、おふくろから必ず時間を取って欲しいと頼まれていたのです。
病気がちだったおふくろも最近はかなり元気になり、豊頃へ1時間のドライブ中、話すのは彼女で私は完全に聞き役でした。お葬式に出席するために同じ国道38号線を車で走ったときは、最悪の健康状態で、私もどうしていいか悩んでいました。今思えば、よくここまで回復したものです。
敏典くんのお父さん、誠さんの家に入るのは初めてでした。居間には、新築祝いにもらったというおやじの作品が飾ってありました。それはこれまで見たことがない豊頃大橋の写真で、そこにはおやじのサインが入っているではありませんか。英語で、しかもフルネームです。このスタイルのサインを見るのも初めてでした。
誠さんは、奥さんが亡くなってからは一人暮らしです。「暦が変わるのが恐ろしい」という言葉に、独居老人の寂しさが表現されていました。冬に一歩ずつ近づくからだそうです。お年寄りにとって、活動の範囲を狭める冬は、我々が考えている以上に精神的にも厳しい季節だと実感しました。
楽しみはなんと庭仕事! これまでスーパー経営という仕事一筋でやってきた誠さんからは、なぜか想像できない趣味でした。窓の外にはご自慢の日本庭園が広がっていました。おふくろと昔話をする誠さんは、相変わらずユーモアがあり笑わせ上手です。思わず、誠さんとおやじが酒を飲みながら大声で笑っている姿を思い出してしまいました。
明日の朝は、おやじの墓参りに行く予定です。早いもので、4回目のお盆を迎えようとしています。おやじにも、おふくろが元気になったことを報告するつもりです。