イベント企画
帯広唯一のデパート、藤丸に勤める友人の大越さんから頼まれ「ジャケットーク」で話してきました。これは藤丸の催し場で開かれている「栄光のレコードジャケット展」に合わせて行われたイベントの一環です。私の他に、旭楽器社長の田中さん、帯広の女性を代表するリトルカンパニー社長の渡辺喜代美ちゃん、そして司会は大越さんが務めました。
会場の壁全面に300枚ものジャズのLPジャケットが飾られ、中央にはジャズ喫茶が設けれて、結構、いい雰囲気でした。ところが、開始予定の12時30分になっても人が集まりません。私がイベントを企画した場合、前日によく見るあの悪夢「講師は来ているが誰も会場にいない」です。イベントの企画者は、とにかく集客に苦労するものですが、今回は最悪。始まった時点で観客はゼロでした。
これまで、私が企画した講演会で最低記録は3名でした。これももう20年以上も前のことです。さすが、最近はこんなことはありませんが。それにしても偉かったのは、大越さんです。誰もいない会場で、平然と司会を始めました。隣に座った田中さんは、「こんな経験もたまにいいのでは?」なんて笑っていました。
そうこうしているうちに、2人、3人と観客が増えてきました。そして、最高で8名に。トークは他愛のないものでしたが、少しだけ盛り上がり、なんと40分も続きました。途中、入れ替わりもありましたが、最後に残った観客はわずか4人。そのうちの2人はジョイの先生とお母さんで、「藤丸に入ると私の名前が迷子のアナウンスのように流れていた」とのことで、様子を見に来たというのです。
でも、最初から最後まで聞いていたご夫妻がいました。終了後、「最後までありがとうございました」とお礼を言うと、これを聞くためにわざわざ来たというのです。どんなに人数が少なくとも、一生懸命やらなければならないという教訓になりました。そう言えば、あの伝説のグループ「アリス」もデパートのイベントで観客が3人ということがあったそうです。私たちは4人、アリスよりはいいでアリス。