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感動のギャラリー

7月15日(金)午前11時、帯広に写真ギャラリーがオープンすることになりました。一足先に見てきたのですが、それはそれは感動のギャラリーでした。写真家の名前は、浦島甲一。私のおやじです。
場所は、東2条南12丁目2番地。帯広には珍しい大正時代に建てられた赤レンガの倉庫がそれです。重厚な扉を開けると、数々の白黒写真が目に飛び込んできます。多くの方々が慣れ親しんでいるハルニレの木などのカラー写真は、一枚も展示されていません。30年も前に撮られ作品が、時代を越え、レンガ倉庫とともに甦えようとしているのです。
特に「冬の馬」という作品は、私の実家の居間に飾られていました。私にとっては懐かしいものです。それに、私の原風景と言える、豊頃町茂岩の朝の光景を写した作品「朝煙」も入り口に掛けられていました。でも、なんと言っても圧巻だったのは、大きく引き伸した、海辺に並ぶ鹿を撮った「野生との遭遇」でした。
写真を趣味とする人たちは、全国には星の数ほどいるはずです。その中で、おやじのようなアマチュアのカメラマンで常設のギャラリーがある、しかも第3者によって運営してもらっている、そんな恵まれた人は何人いるでしょうか? おやじはカメラが本業よりも好きで、被写体を求めて夢中でシャッターを押し続けただけの人です。他界して4年。正直、ここまで来れるとは、夢にも思いませんでした。全ての出会いに感謝・感激です。
浦島甲一写真ギャラリーは、閉館の火曜日を除き、午前11時から午後6時までオープンしています。もちろん、入場は無料です。今回展示されているうちの16点がポストカードになり、企画・運営に当たる「北のれんがを愛する人々」が販売しています。興味がありましたら、ぜひお買い求めください。

2005.07.10 21:28
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