イチゴ狩り
今日の我が家は幼稚園状態でした。なんと2歳から6歳までの5人の子どもたちが勢ぞろいしたのです。その中でも一番元気だったのが、その名も「元気」くん。休みを利用して帯広に遊びに来た東京の子です。一番年上ということで、他の子どもたちにサッカーやテニスの指導をよくしてくれました。
スポーツの後、3人の子どもたちを連れおふくろの家にイチゴを採りに行きました。「赤いイチゴだけだよ!」との声に、イチゴ狩りが賑やかにスタート! それはそれは強烈な争奪戦でした。そんな彼らの姿を見ていて、私は昔のあるワンシーンを思い出しました。
まだ小学校に上がる前のことですから、私が長男の一樹(5歳)とほぼ同じころの話です。実は私もイチゴ狩りをとても楽しみにしていました。住んでいたのは豊頃でしたが、帯広のおふくろの実家(ジョイの近所で、現在セブンイレブンがあるところ)に来ると、連れて行ってもらいたいところがあったのです。
それは近くの森の中にあった小さな家でした。そこには白くて長い髭をたくわえた仙人のような老人が住んでいました。そして、池のそばの畑に、赤くて、大きくて、甘いイチゴがなっていたのです。そのおじいさんに会うのは恐ろしかったのですが、でもイチゴの魅惑に勝てず、おそるおそるその家の敷地にいつも入って行きました。そこはおとぎ話の世界でした。後から分かったのですが、私は彼のひ孫だったのです!
もぎ取った土だらけのイチゴを洗いながら、ものすごいスピードで食べる子どもたちにたくましさを感じました。「パックに入ったイチゴしか、うちの子は食べません!」なんて元気くんのお母さんに言われないかと、少しだけ心配していましたが、元気くんが一番元気もりもりでした。