MOTTAINAI
午前中、JICAでセミナー講師の仕事がありました。今日のテーマは、「日本の経済」。ドミニカ、エチオピア、モロッコ、パプアニューギニア2人、ペルー、ザンビア2人の計8名が研修員で、質問も多く、とてもやりやすいグループでした。
私のいつものパターンは、研修員の日本の経済に関する理解度チェック、戦後の奇跡的な経済発展の理由、日本的経営の崩壊、そしてその日の朝刊から私の注目記事の紹介、こんな感じで1時間半の講座を構成しています。セミナーはなるべく一方的にならないよう、研修員の意見を聞いたり、質問を受け入れたりするのですが、考えていないような方向に進んだり、予定したものを終えることができなかったりすることもよくあることです。
今日の注目記事は、朝日新聞の経済面のトップニュース「トヨタ・レクサス発表 売り方も高級」と北海道新聞から「買い物を通じ環境保護に貢献」でした。特に2つ目の記事は研修員の関心を集めたようです。これは、ノーベル平和賞受賞者であるワンガリ・マータイ博士(ケニア副環境相)の話ですが、みなさんはこの人を知っていますか? この方は、「もったいない」を世界共通語にしようと呼び掛けているというのですから、これは仰天ニュースです。
今日の新聞によると、「Mottainai」と書かれたTシャツが販売されるようになったとのことです。価格は1枚1、700円で、このうち300円がマータイさんの植林活動へ寄付されます。これは素晴らしい! 日本の会社(よくよく見ると、伊藤忠商事でした。さすが商社、商売がうまい!)もたまにはいいことをやりますね。
2005.07.27 17:23