ライティングの時代
英語教育の分野に入って今年で28年目。これまでセミナーを受けたり、いろいろな先生に話を聞いたりして、自己研鑽を積んできました。そして、最近感じるのは、そろそろライティングの時代がやって来るという予感です。
そんな折、昨年の英語EXPOのゲストだった福島範昌さんから新刊が送られてきました。タイトルは『英語の頭で書ける本』(ジャパンタイムズ)です。福島さんは、名前が「のり」だけあって、このところ「のりに乗って」います。力がある人だけに、いい本を連発しています。この本も英語的発想で書くコツを伝授するマニュアルとしてロングセラーになることでしょう。
本の帯に「英語らしい英語を書くための3原則」がのっています。(1)具体的なイメージがわくように書く、(2)「1文1情報」の原則で書く、(3)日本語をかみ砕いて情報を整理する、とのことです。
インターネットが普及してからというもの、英語教育を取り巻く環境が一変しました。今日求められている英語力は、膨大な量の情報を短時間でチェックし、短時間で自分が言いたいことをまとめ、発信する能力です。本当の英語能力が問われる時代に突入しようと、いや突入しました。
28年間も同じ分野で仕事をして来ると、これまで見えていなかった流れが体で分かる感じがしてきました。これまでの数々の誘惑を断り、この道一筋でやってきて本当によかった!
2005.06.20 17:42