タスマニア
昨日の相原正明さんの「スライド&トーク」には20名を越える生徒が集まってくれました。相原さんの軽快な語りとオーストラリアの美しい風景に癒された人も多かったことと思います。
今回のスライドの中でもかなりの枚数を割いていたのがメルボルンの南にある小島、タスマニアでした。タスマニアの緯度は北海道と同じくらいにあり、島の大きさも北海道をやや小さくしたくらいです。人口は州都のホバートが19万人、タスマニア島全体では47万人といいますから、北海道の人口の10分の1程度と考えることができるでしょう。
実は、私はオーストライアに行った経験が一度しかないのですが、その一度がこのタスマニアでした。平成10年のクリスマスシーズン、忘れもしない新婚旅行でした。季節がちょうど逆ということで、夏の奇妙なクリスマスを体験することができました。
タスマニアと言うと、相原さんのトークからも分かるように、通常は自然や動物の話題が中心になります。でも実は、タスマニアはシドニー、メルボルンと並んで,豪州開拓時代の古い歴史を持っているのです。それを物語るのが1830年にポートアーサーに設置された流刑監獄の存在です。もともと初期の移民は英国からの流刑者だったのですが、豪州においてさらに罪を犯した者がここに囚人として再度送られてきたという歴史があります。
ホバートから北にヘリテージ・ハイウエイが走っています。この沿道にある数々の古くて小さな町が最高です。特に中心街にあるホテルはレトロそのもので、とにかく泊まってみたいという衝動にかられてしまいます。しかも、ほとんどの町にはアンティークショップがあり、いい味を出しているのです。そして、田舎の割にはレストランのレベルが高くとても驚きました。
「そのうちもう一度ヘリテージ・ハイウエイのホテルを訪ね、写真集にして出したい」と相原さんに言うと、「私はもうその企画は立てています!」と言われてしまいました。さすがプロ。お目が高い! やっぱり、考えたら即実行でなければならないですよね、どの分野でも。