悪循環
いつものCD店に行ってきました。もちろんお目当てはジャズのセクション。ところが、行くたびに棚が寂しくなっています。理由は、やはり売れないからなのでしょう。売れないから在庫を置けなくなる。在庫が少ないから魅力がなくなり、さらに売れなくなる。悪循環です。
最近は私の周囲でもインターネットでCDを買う人が増えてきました。これは既存のCD店にとっては大きな脅威だと思います。もうひとつの敵は、やはり大型店です。札幌や釧路には、郊外型の巨大な大型店があります。インターネットと大型店がこの分野をリードし始めたという構図は、ちょうど本屋さんと同じです。
私はとにかくCD店で時間を過ごすのが好きです。でも、店内に大音響で流れるチャリチャリした音楽には参ります。さらに嫌いなのは、店内を歩くといろいろな音楽が混ざってくるあの瞬間です。とにかく私には耐えられません。若者たちは携帯電話にお金を使いすぎて、CDを買えなくなったと言われています。そんなときに大事にしなければならないのは、私たちの世代なんです。静かなCD店をぜひ作ってください!
私が理想とするCD店は、むかし帯広にあった「サウンド・コーナー」です。小さくてもセンスのいい品揃え、そしていろいろ情報をくれるマスターがいる。もうそんなCD店は過去の話でしょうか? 寂しくなりました。それにしてもこの悪循環を断ち切らなければなりません。その対策のひとつは、やはり店員さんがジャズをもっと知ることです。期待していますよ、ネットショッピングが”技術的に”まだできない私は。
2005.06.09 22:00