缶入りワイン
「ニュース英語」のクラスでは、毎回、トピック選びに苦労しています。なるべく参加している生徒が興味を持ってくれそうなものを選ぶようにしているのですが、もちろん十人十色、全員に気に入ってもらうのは至難の業です。
今日のクラスのために私が選んだトピックは、オーストラリアのワインメーカーが開発した缶入りワインの話でした。持ち運びに便利で、コルクを抜く手間もないことから、日本やアジアで人気が出始め、ワインの本場の欧州などにも市場を広げているそうです。 このメーカーはオーストラリア南東部のメルボルンにあるバロークスという会社。最高経営責任者(CEO)のグレッグ・ストークスさんがお風呂でワインを飲んでいた際、ボトルを落として割れそうになったのがきっかけというのですから、なんでも発明の母になります。
最初に進出したのは日本で、2002年11月に販売を始めました。日本を選んだ理由は「日本人は缶への先入観はない」からだとのことです。確かに日本では日本茶だって缶入りですし、最近は甘酒だって缶入りです。そのうち近所の箱入り娘も「缶入り娘」なんて呼ばれる時代が来るかもしれません。
驚くべきことに、今年、日本で54万本の売り上げを見込んでいるそうです。オーストラリアでは2003年3月に販売を開始し、今では香港、台湾、シンガポールのほか欧州市場にも進出しています。世界での目標は、100万−300万本というのですから、a can of wineなんて表現がすぐにでも使われ始めそうです。
ところで気になる値段ですが、 1本250ミリリットル入りで1本400円前後で売られています。でも、これって高くないですか?
2005.05.30 17:56