畜大出身の英語教師
何かとスキャンダラスな話題が多い「2チャンネル」に、私の名前が登場したことが一度だけあります。それはちょうどNHKラジオ「リスニング入門」のテキストに「英会話のお決まり表現」を書き始めた頃です。私はこれをかなり後になって偶然発見し、記念に(?)コピーしていました。
「名前:名無しさん@1周年投稿日:02/06/12 23:58 テキストの後ろに連載持ってる、浦島久って経歴みると、いつどうやって英語をマスターしたのか謎なんですけど。小樽商科大卒、帯広畜産大学修士課程修了だそうだけど。」
確かに出身大学のいずれも英語とは関係なさそうな名前ですし、疑いの目で見られるのも当然です。まして、私の畜大での専攻が「畜産経営」で、書いた修士論文が「EC共通農業政策と牛乳・乳製品の過剰生産メカニズム」ということを知ったら、「なぜ、こんな人が英語の先生をやっているの?」なんて言われても仕方ありません。
でも、この名無しさんにこんな返答をしてくれた人がいたのです。「02/06/13 01:00 浦島さんは小樽商大を卒業した後にM下電器を経て、帯広畜産大学農業経済学科の大学院で学びながら英語学校を開いたんだよ。自分自身の体験をもとに英語力を伸ばす方法を考え付いて、それがいろんな所で評価されて今に至るわけ。」
援護してくれたのは、私のことを知っている人に違いありません。誰か見覚えがある方はお知らせください。このおかげで、この話題があることないこと延々と続くことなしに終了しました。有難いことです。
畜大で学ぶことで、私は仕事そして人生の幅を広げることができました。そのチャンスを与えてくれたのが、当時助教授だった小林康平先生でした。その小林先生は、その後他大学に移り、今春、東京農業大学を定年退職したそうです。今日届いたハガキでそのことを知りました。これからはふるさとの信州に戻り、野菜や果物作りをしながら暮らしたいとのことです。小林先生、長い間ご苦労様でした。私は畜大出身の英語教師としてがんばっています。