Nothing Ventured Nothing Gained
私のオフイスの壁には、「Nothing Ventured Nothing Gained」と書かれた色紙が飾られています。これは英語のことわざで、辞書などでは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と訳されていることが多いのですが、「リスクを犯さなければ、何も得られない」の方が分かりやすかもしれません。
この色紙を書いたのは、実はリチャード・ブランソン(2000年に英国エリザベス女王より”ナイト”の称号を授かり、現在はサー・リチャード・ブランソン)本人です。当然、彼のサインもついています! この名前を聞いてピンと来る人が何人いるでしょうか? 残念ながら、私の周囲にはチャールズ・ブロンソンと間違える傾向があるようです。
リチャード・ブランソンは、年間40億ポンドの総売上高を誇るヴァージン・グループの創始者で会長です。この英国を代表するグループでは、ヴァージン・アトランティック航空をはじめ、世界22カ国にまたがる関連会社で約25,000人の従業員が働いていると言われています。それ以上に彼を有名にしたのが、熱気球による世界初の大西洋および太平洋横断を成功させた冒険家としての顔かもしれません。
私はなぜかリチャード・ブランソンに憧れています。あのカジュアルな服装、ジョークたっぷりの話し方、それ以上に彼の波瀾万丈の人生そのものが魅力です。だから、笑われるかもしれませんが、私の手帳は常に彼が好んで使っているという黒い表紙のものにしています。もちろん、スタイルだけ真似しても虚しいことはわかっているのですが、・・・。
単調な日々が少しでも続いたり、弱気になったりすると、私は目の前の色紙をながめ自分を奮起させています。「少しぐらいリスクを犯さなければ、何の展望も得られない」と心の中でいい聞かせています。そう言えば、この色紙もあるリスクを犯して手に入れたものでした。もちろん、このブログにはその顛末記は書くことはできません。興味がある方は私に直接聞いてみてください。