小さな冒険
子供にとって毎日が小さな冒険の連続なのかもしれません。これまで経験したことがないことに直面し、そして少しずつ大人になっていくのでしょう。今日は4歳の息子(何回も書きますが、孫ではありません!)の一樹を連れて外食してきました。昨夜から「豚丼と天丼を両方食べたい〜」といいながら泣いていたのですが、結局、天丼を食べることにしたようです。
天丼と言えばあの店という有名店にいざ出発。これまで喫茶店とラーメン屋へは2人で行ったことがありますが、天ぷら屋は初めてとのことで、一樹はルンルン、そして私は不安いっぱいでした。なにせ4歳児のことですから、何を言い出すか分かりません。想定外のことがいつも起こるのです。
メニューを見ると、なんと天丼だけでなく豚丼もやっているではありませんか。それで一樹にはミニ天丼、そして私は豚丼を頼みました。「まだ来ないの? お腹がすいた!」と騒ぎだした頃に天丼が到着。「食べなよ」と言うと、「豚丼と天丼を比べてみる」と訳の分からないことを言い出しました。そして、出てきた豚丼を見るなり、「ぼくやっぱり豚丼にする!」。結局、私は子供用のミニ天丼を食べるはめになってしまったのです。50歳を越えた男が小さな天丼を食べるぐらいみすぼらしい姿はありません。
そうしているうちに、「ぼくウンチがしたい!」。トイレに連れて行き、用を済まし席に戻るときに大声で「パパ、豚丼の原因はウンチだった!」(最近「原因」という言葉を彼は覚えたらしいのですが、もちろん言いたかったのは「ウンチの原因は豚丼だった」なのでしょう)。穴があったら入りたい気持ちを押さえながら、席に着きました。
おいしかったらしく一樹は見事に豚丼を平らげ、私たちは店を出ました。彼にとっての小さな冒険はこうして無事(?)終わりました。でも、私にとっては小さな冒険どころか、またまた大きな冒険でした。ジョイの生徒でそんな私を見ていた人は、まさかいないでしょうね?