晴山陽一
晴山陽一さんを知っているでしょうか? 「いつかジョイの英語EXPOに来た先生ですね」という人は、ジョイ通。「あの毎月のように英語学習書を出版している人ですね」という人は、かなりの英語通。そして、私のおじさんは神経痛です。
昨日、晴山さんから新刊の『英語は動詞で生きている!』(集英社)が送られてきました。いや、正確には、晴山さんの計らいで集英社から謹呈本として送付されてきました。早速、メールで晴山さんにお礼を書くと、今朝、近況とともに返事が届きました。そして、驚くことに、なんとまた今日も最新刊『仕事の会話100ーすぐに英語で言えますか?』(角川書店)が送られてきたのです。同じ著者から連日著書が謹呈されたという経験は、私は初めてのことでした。
私もこれまで14冊、英会話本を中心に出版してきましたが、本を1冊出すたびにしばらく寝込みました。それほど体力と神経を消耗する仕事です。なにせ世に出すのですから、当然と言えば当然でしょう。そんな大変なことを、この晴山さんは月1冊のペースでこの数年やっているのです。英語界で著作だけで食べている人は、晴山さん以外にはいないのではないでしょうか? 少なくとも私は知りません。
最近、出版界の雰囲気が変わってきました。特に英語学習書は乱立ぎみで、初版部数の減少、重版の難しさ、などとても厳しい状況が続いています。一時は、帯広のような地方都市に住む私のような者にまで、東京の出版社から電話がかかってきたものです。「うちから次の本を出してもらえませんか?」。でも、そんなリクエストはまったく来なくなりました。今では以前のように、企画書を送り、興味を持ってくれそうな出版社を捜しています。
そんな中にあって、晴山さんの快進撃は続いています。晴山さんの一番の強みは、元々編集者だったということです。ということは、極端な話をすれば、英語学習書以外の本でも書けるということです。ひとつのテーマを決め、独特の切り口を見出すことができれば、あとは作業を進めるだけなのかもしれません。事実、仕事術に関する本も出しています。
晴山さん、これからもがんばってください。そして、くれぐれも体をこわさないように。次の本が届くのを楽しみにしています。まさか明日は来ないですよね?