アドリブ英会話
夜7時からの私の特別セミナーに、11名の生徒が参加してくれました。今回取り上げたテーマは「アドリブ英会話」。これは小樽商科大学ビジネススクールでの講義のために、私が考案した新しい英会話教授法です。
アドリブ英会話という名前はまだ正式なものではなく、仮につけているものです。一般的な会話クラスでは、ダイアログをどのように使っているのでしょうか? 単に読むだけで済ませたり、逆にかなりの時間をかけ丸暗記させたりする場合もあるようです。でも、この世の中でテキストのダイアログ通りに話が展開するのは、入国審査のときぐらいかもしれません。新しい方式では、ダイアログの一部を利用することで応用力をつけ、より実際のコミュニケーションに近い状況で練習することができます。
具体的にこのアドリブ英会話のやり方を説明しましょう。AとBのダイアログを練習する際、よく両方を練習させる先生がいます。私は片方しか練習させません。その人になりきるためです。ペアで5分間(クラスの生徒の英語レベルにより変える)会話練習をして、その後、テキストを見ないで他の生徒の前で感情を込めよりリアルにスキットを披露してもらいます。この際に強調するのは、暗記する必要はないということ、そしてお互いに流れをつかみ協力して会話を進めることが大事だということです。
セミナーでは、ビジネススクールで撮ったビデオを例として見てもらいました。今日集まった生徒はとても飲み込みが早く、相手が台詞を忘れると助け舟を出す人もいました。もしかしたらこのアドリブ英会話が全国的に広まる日が来るかもしれません。そんな日を夢見て、私はアドリブ英会話の伝道師として普及に力を入れて行きたいと考えています。