十勝でランチ
ビニールハウスのレストランというと、どんなイメージをあなたは持ちますか? ラーメンやそばが出てきそうな、何かプーンと臭ってきそうな、そんな所を想像する人も多いと思います。でも、スノーフィールド・カフェ(http://komni.jp/fieldcafe/fieldcafe_access_.html)は、お洒落な雰囲気の中でおいしい食事ができる、冬限定のレストランです。
このレストランのコンセプトを考えたのが、私の友人の後藤健市でした。「旬」という言葉はふつう食べものに使いますが、場所にも旬があると彼は考えたのです。旬を迎えた場所で、大切な仲間と共にゆっくりと食事を楽しみたい。そんな発想からスノーフィールド・カフェは3年前に始まりました。日高山脈を遠くに、そして足跡ひとつない大雪原を眺めることができるレストランは、日本ではここしかないはずです。
今日は、その後藤くんと作家の寮美千子さん、そして画家の小林敏也さんと4人での昼食になりました。この2人は創作絵本『イオマンテ—めぐるいのちの贈り物—』(パロル舎)(http://parol.co.jp/books/031-1.html)を出版したばかりで、この新刊が話題の中心になったのは当然です。しかし、それと同じぐらいこのレストランの話で盛り上がりました(残念ながら、今シーズンの営業は明日が最終日になります)。
十勝にUターンして27年。この間、後藤くんをはじめた多くのユニークな人たちと出会いました。十勝の魅力のひとつは、この大地をフィールドに活動するそんな愉快な人たちの存在です。彼らとの出会いがなければ、私も十勝をこんなに好きになることはなかったと思います。十勝万歳!