床屋から学ぶ
今日の午前中は床屋さんに行ってきました。実はこの床屋さんと私は運命共同体みたいなものです。なにせ長い付き合いで、高校時代の3年間、そしてジョイを初めてからの27年間、計30年間もここに通っています。つまり人生の半分以上も同じ床屋さんで髪をカットしているのです。
小学・中学生のときは別として、大学生だった4年間と松下電器で就職していた2年間は、まさに苦悩の連続でした。なにせ気に入った床屋さんに巡り会えなかったのです。若い頃から地味だった私には、どうも激しい音楽が流れるような若向けのバーバーは合いません。かと言って、田舎チックな床屋も苦手です。そして、店の雰囲気だけでなく、実際に髪をカットしてくれる人にも好みがあります。気軽な世間話を楽しむのが好きなのですが、おしゃべりな人は嫌いです。
そんなことから私が世界で一番気に入ったのが、緑ヶ丘の住宅街にある「カットハウス・スズキ」です。完全予約制で、ご主人の鈴木さんがひとりでやっています。当然、鈴木さんが必ずカットしてくれる訳です。イスに座ると、何も言わないでも季節に合わせて髪の長さを調節して切ってくれます。そして、今日のように眠たいときには、決して余計な会話はしません。この鈴木さんが入院して3ヶ月ほど店を休んだことがありますが、この時は最悪でした。
これまで、私はこの床屋さんに何回足を運んだのでしょうか? 月に1度行くとして、360回ということになります。ザッと計算して、これまで100万円以上も散髪料を払ったことになります。「いつまでも元気に仕事をしてくださいね。鈴木さんがやめたら行くところがないのだから」なんて言いながら、今日も店を後にしました。ジョイも生徒のみなさんにとって、こんな床屋さんのような存在になれればいいのですが・・・・。