漏洩
「 今終った・・・最後の質問でなんのこと聞かれてるかわからなかった」
「どういう内容?」
「 ネット上で行う会議に関するものでした。会社はそれを利用するからコストが避けられるとか。質問はネットを利用した学校はどう思いますか?とか。最後は自販機がたくさんあるけど、どう思いますか?」
「 激しくサンクス! ネット会議以外のもう1つが知りたい、もう1つが出たらどうしよー…」
「 CDのコピーガードについて。3つ目以降は、将来CDを買わない人が増えるだろうけどどう思うか。 4つ目、海外旅行は国内旅行よりいいか?」
* * * * *
「面接終了。オンライン会議についてだった」
こんな会話がネット上で、しかも私が今週の日曜日に英検の面接官をやっていたときに流れていたらしい。携帯電話のメールを使っての仕業でしょうが、若い人ならではできることかもしれません。なにせ私のようなおじさんは携帯のメールを一通出すのにすごい時間がかかるのです。2・3通出すだけで、試験は全て終わっているかもしれません。
とにかく驚きました。そして、英検2級に受かりたいという執念。これには脱毛、いや脱帽です。これまでして合格したいのなら、危険を冒すよりも英語を真面目に勉強した方が手っ取り早いのではないでしょうか? 何かやましいことをやった時の後味の悪さ。もしかしたらばれるのでは、なんて考えながら生きて行くのは辛いことです。しかもネットに出ているのですから、調べれば誰が発信したメールなのかはバレバレのはずです。
次回から英検協会は問題が漏洩されないような対抗策を考えるに違いありません。全員が終わるまで待合室で待たせる? 問題の数を増やす? 携帯電話のスイッチを切らせる? いずれにせよ、そのためのには手間も費用も余計にかかるはずです。そして、受験料があがるかもしれません。結局、罪もない人たちが迷惑することになります。世の中は不合理なことがいっぱいですね。