先生
日本語は難しい、特に敬語の使い方を若い人が苦手にしているという話を朝刊で読んだばかりでした。そう、実は私もその例外ではありません。それは若いからというよりは、私のコミュニケーションスタイルに起因するのかもしれません。「できるだけ親しみやすく話す」のが私のスタイルで、そんなことからフォ−マルな席に行くと別人28号になってしまいます。
こんな日に驚くべき手紙が届いたのです。それはある大手の出版社からのものでした。
昨年暮れにお手元にお届けいたしました弊社のダイレクトメールの宛名に不備がございました。敬称表記はすべからく「〜先生」とすべきところ、不躾にも「〜様」と打ち出したため、幾人かの先生からご叱正をたまわりました。この不手際は、発送業者のデータ変換のミスに因るのでございますが、もともと弊社の不行届きに責任があり、まことに恐縮に堪えません。ここに非礼を幾重にもお詫び申し上げます。どうかよろしくご諒恕のうえ、今後とも相変わらぬご愛顧をたまわりますよう伏してお願い申し上げます。
日本は難しい国です。この程度のことで、この会社に抗議の電話を入れた人が複数いるのですから。この出版社の性格から、対象になったのは大学の先生のはずです。この発送業者の担当者はどうなったのでしょうか? とても心配です。それにしても、このお詫びの手紙の敬語オンパレードには参ります。私には読めない漢字が3つもありました。
2005.02.07 21:38