森の音楽
私が大好きな音楽家に神山純一さんがいます。星座に五線譜を重ね星にメロディーを奏でさせて作った星座の音楽で、一躍脚光を浴びた日本の環境音楽の第一人者です。その神山さんから最新作「GRACE〜森の恵み」が届きました。
私のCDコレクションは現在700枚ぐらいだと思いますが、その40枚近くは実は神山さんの作品です。初めて買ったのが「オーロラの音楽」でした。その頃の私は、北極圏で見えるオーロラを意味する「ノーザン・ライツ」という名前の英文雑誌を発行していていました。実はこの雑誌は、北海道でナンバー・ワンの英文雑誌でした。これは決して嘘ではありません! なにせ、当時北海道には1册しか英文雑誌はなかったのですから。そんな縁で神山さんと知り合い、10年以上も仲良くさせてもらっています。
神山さんの音楽の最大の特徴は、アルバム全体に優しく流れる空気です。とにかく最初から最後まで同じ空気に触れることができる音楽は、極上のBGMになります。仕事に疲れてふと気がつくと、神山さんの音楽が流れていたということを何度も経験したことがあります。今回のアルバムは、そのタイトルが示す通り、森の中にいるような安らぎを感じさせてくれる素晴らしい作品です。
もう2年前になりますが、神山さんに十勝をイメージした曲を作ってもらい、私の初プロデュースで「音楽紀行・十勝野」(http://www.jaga.fm/)をFM-JAGAからリリースさせてもらいました。それは今や帯広・十勝からのお土産の定番になりつつあります。そして、今回のアルバム「GRACE〜森の恵み」を聴かせてもらい、また私のプロデューサー(?)としての血が騒ぎ始めました。次は十勝の森が舞台になるような予感がします。