教え子
「先生、久しぶり、覚えている?」とジョイの窓口で声をかけられました。いつもなら、「元気にしているのか?」なんて聞きながら、乏しい記憶をたどり「そう言うあなたは誰でしょうクイズ」を楽(苦?)しんでいるのですが、今回は久しぶりに楽勝! なにせ顔がほとんど当時と変わっていなかったからです。もう25年も前の生徒で、子どもをこの春から通わせたいということで申し込みにきたとのことでした。
27年もこの仕事をやっているのですから、これまで何人の教え子がいるのでしょうか? もちろん、私が直接教えたことがある生徒だけでもかなりの数になるはずです。まして、ジョイ全体、そして看護学校、道新文化センターなどの外部のクラスをカウントすると、それは恐ろしい数になることだけは明らかです。もしかしたら、1万人を越えるかもしれません。しかも、その生徒たちには家族がいます。そんなことを考えると、帯広で私は悪いことは絶対できません。
冗談はさておき、正直、最近は教え子たちのおかげでとても助かっています。花屋、旅行会社、電気屋、病院、保険会社、ガス屋、スーパー、等々。とにかくあらゆる業種で教え子が働いているのです。教え子という接点だけで信頼感が生まれるだけでなく、ずいぶん無理も聞いてもらったりしています。同じ物をどうせ買うなら、教え子のところから買おうなんてこともよくあることです。これがジョイを始めるときに夢見た「地域に生きる」という生活なのかもしれません。
明日の午前中は、今年初めてJICAで講座があります。そう、このJICAでも教え子がたくさんコーディネーターや事務スタッフとして活躍しています。「先生!」なんて呼ばれると、決して悪い感じはしません。そう言えば、JICA帯広センターを運営する北方圏センターの高橋館長もジョイの生徒でした!